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月刊JCKLニュースレターが電子版として生まれ変わりました!

タイムリー且つ皆様のお役に立つ情報発信を心掛け、毎月お届けしていきます。
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マレーシアの医療事情


日本と遜色ないマレーシアの医療レベル
KLでは日本語を話せるスタッフがいる病院もあり、両都市に滞在する限り医療に関してはあまり心配することはない。しかし、日本と大きく異なる点もあるので注意が必要だ。


病院
<国公立病院 General Hospital等>
診療費は比較的安いが医師の数、技術、入院施設等の一般的体制の充実度が日本に比べて低いため、私立病院での受診をお勧めする。
<私立病院>
国公立病院のように終日混雑しているわけでもなく、設備も新しく綺麗だが治療費は高額。
健康に自信がある人でも日本を出国する前に海外旅行傷害保険などへ加入しておきたい。
私立病院での入院費用(相場)

  • 入院時にデポジットが必要 RM5,000~
  • 手術を含む入院の場合は見積額全額~8割程度
  • 部屋代の目安:個室RM250/日 2人部屋RM150/日 4人部屋RM100/日
  • その他の費用:回診費、手術代、検査代、投薬費など (夜間・土日祝日は割増料金が発生)

治療費の目安
 デング熱:RM8,000~(5日間程度の入院)
 出産入院:帝王切開RM15,000程度 普通分娩RM10,000程度

  • 保険加入者は保険証書を提出
  • 勤務先からの支払保証書の提出、クレジットカードの提示を求められる
  • 費用の支払いはクレジットカードでも可
  • 手術/高度な検査機器には相応の保証金を請求される(払わない限り処置してくれない)

日頃の備え
普段から服用している薬の名前や病歴、手術歴、薬アレルギーの有無などを英文で準備しておくこと。
利用したい病院を決めておき、事前に病院見学しておくとよい。

医者
<日本と異なる一般医制>
一般医(General Practitioner)と呼ばれる医師が総合病院やクリニックにおいて一般的な症状に対処。
病院の急患窓口で診ている医師も、小さな街の診療所で診ている医師も一般医。
<専門医(Specialist Doctor)>
初診を担当した一般医によって専門性が必要だと判断された場合には専門医が紹介される。私立病院では専門医が個々に病院側と契約し、病院内に個人のクリニックを構えている。そして診療科目ごとに複数のクリニックが入っているため、どのクリニックに掛かるかは患者自身が選ばなければならない。ネットで評判を確認したり、日本語通訳者に相談する手もある。
もちろん後から医師を替えることもできるし、セカンドオピニオンを求めるのも一般的である。
   
救急車
<救急搬送は日本とは全く異なる>
緊急番号999に電話すると必ず国公立病院に運ばれるが、マレー語しか通じないため要注意。
また混雑が激しいため、救急で運ばれてもすぐに診てもらえないと思ったほうが良い。
私立病院の救急車または民間の救急車会社を利用しよう!(有料)
タクシーを利用する手もあるが通勤時間帯の渋滞に注意。
利用したい病院の連絡先は普段から目の届く場所に置き、自分の住所・電話番号・具体的な症状を英語で伝える。

処方薬
医薬分業が実施されていないため、院内の薬局で薬を受け取る。

希望の搬送先病院を決めておこう!

  • 999へかけると国公立病院に搬送される
  • 国公立病院は治療費は安いが対応が非常に遅く、999の利用はお勧めしない
  • 希望の私立病院に専属救急車がない場合は、下記の民間救急車を利用する
    昼間RM400-500程度 休日/夜間 RM500-600程度(料金は距離による)
  • 電話を掛ける人が動転するため、住所/電話番号/持病/服用薬/薬アレルギー有無などを英語で控えておく

民間救急車
Falck First Ambulance 
 Tel 03-7785-1919/1300-881919
Life Line
 Tel 03-7956-9999

 
 

今月の写真 
モモイロノウゼン Tabebuia rosea

 
桃色のラッパ状の花を咲かせるこの木は、メキシコからベネズエラ原産のノウゼンカズラ科に属する中高木。花言葉は「愛らしい」「華のある人生」。

開花時期は一定ではなく、一本の木のどこかが時々咲いているが、時として一斉に咲くことがありその理由は謎とされる。微妙な季節風の影響であろうと考えられており、昆虫による受粉がされやすいので、植物においては乾燥時に開花が進むことがよくある。よく似た花で「ピンクテコマ」と呼ばれる花があるが、テコマはオレンジや黄色の花を咲かせる別種の低木だ。 

タベビィアが地面に落ちてピンクに染まった様子もまた風情があり、フォトジェニックだなと思う風景の一つ。KL日本人会の駐車場にも小ぶりな木があり、時々花を付ける。遠目には日本の桜に似ているため、『マレーシアのサクラ』という命名を提案したい。

 



マレーシアでカスタムメイド!


高価なイメージがあるカスタムメイドもマレーシアなら手軽に!

 

欲しい靴を探す時間と手間が省ける!

自分が欲しいデザイン&色の靴を見つけるのって結構難しいもの。在馬日本人の間で名の知れたジャクソンさんの靴は、足の型さえ合えば、履き心地の良い靴が手頃な料金で作ることができる。パーツがある限り希望のデザインにしてもらえるので、雑誌で見つけたデザインを真似るといった楽しみ方もある。
ジャクソンさんが使用する素材自体はそれほど高級なものではなく、マレーシアでの普段履きに最適。
オーダー方法(15cm以上のガール&レディース)

  1. WhatsAppでアポイントを取る
  2. デザインを決める
    色/素材/ヒール/パーツを選ぶ
    採寸(足のサイズ、幅、甲)
  3. 二週間程度で完成
    商品受領時に支払い(RM150~RM180/足)
  • サンプル商品や写真が用意されているが、予め画像を用意しておくとスムーズ
  • オーダー受け&商品配達はジャクソンさんが訪問してくれるが、友人を集めるなどして何足かまとめられるとよい
  • サイズやストラップが合わないなどの微調整は、可能な範囲で対応してもらえることもあり

JCWC TRADING  Mr. Jackson Chen  
019-337-9102 (WhatsApp/英語)
Facebook:@jcshoesmy
weichoong62@gmail.com
(​​WhatsAppがない場合はFacebook/Emailで)

 

洋服はもちろん、バジュクロムやクバヤも!


作りたい服とデザインを決めたら、まずは生地を購入。マスジッドジャメ駅周辺やSOGO近くのKAMDER(カムダー)が種類が多く値段も手ごろでお勧めだ。ワンピースであれば2.5m、バジュクバヤなら3.7mほど必要。

布の準備できたら、ヨンさんにWhatsAppでアポイントを取る。オーダー受け&商品配達はヨンさんが訪問してくれるため、友人を集めるなどして何枚かまとめてオーダーしたい。細かいニュアンスを伝えたい場合は、画像やデッサン、サンプル服などを準備しよう。また、お直しやリメイクもお願いできる。

料金の目安(デザインや布地による)
 ワンピースRM90~
 スカートRM70~
 ズボンRM90~
 裾上げRM20

Y. Y. YONG COLLECTION Ms. Yong
016-335-9418(WhatsApp/英語)

 

オリジナルフレームで大切な作品を飾ろう!

 
バティック教室でお馴染み、ちはる先生のご主人で画家のサム先生が、額装のオーダーを受けている。
額装は額やボーダーという厚紙の色や質感、取り合わせによって仕上がりが大きく変わるもの。画家という職業ならではのアドバイスを頂けるので、額装しようと思った作品を生かした仕上がりが期待できる。

写真のように、バティック作品を額装したところ、画家ならではの色彩感覚でひと味違う華やかな仕上がりに。また、キルティング加工を生かした立体的な額装もできる。子供バティック教室では作品を記念に額装される方も多く、大切な思い出を色あせないよう大切に保存するアイテムだ。

Sam Batik & Flame Shop @Oasis Square  Artouch
Sam(英語) 012-379-9540 
ちはる(日本語) 012-209-5280
月~土 10am – 5pm
*店頭で素材を選んでオーダーするのが基本だが、英語に自信がない方はちはる先生に直接ご相談を

 
高品質の特注ソファーを市場価格より3割ほど安く!


セキスイ畳「MIGUSA」の正規販売代理店であるFOUR LEAF PARTNERSでは、当地の快適なオフィス・店舗・住環境の設計・施工をワンストップでサポートしている。その中のサービスに特注ソファーの製作があることはご存知だろうか。もちろん、デザインと生地は自分の好みでカスタマイズ。有名ブランドへも製品供給している工場での製作かつ工場出荷とあって、市場価格より3割程度安く作れるそうだ。欲しいデザインのソファーがあれば見積もりを依頼してみよう。
同店では、一級建築士の資格を持つ田島代表が対応してくださるので、やり取りはすべて日本語でOK!

(商品一例)
3人掛けシンプルソファー(写真上) 
225x100c84cm 通常価格RM3,800⇒RM2,850*
チェスターフィールド
246x92x76cm 通常価格RM6,300⇒RM4,100*
大型L字
289x151x81cm 通常価格RM8,000⇒RM4,800*
*クランバレーエリアへの送料と税を含めた価格

FOUR LEAF PARTNERS SDN.BHD.
016-665-5180(田島)
www.fourleaf-p.com
maharu.tajima@fourleaf-p.com

 

JICAだより 

マレーシア日本国際工科院での日本語・日本文化コンテスト開催

マレーシア工科大学
マレーシア日本国際工科院
青年海外協力隊(日本語教育) 渡辺 里保

マレーシア工科大学マレーシア日本国際工科院(MJIIT)では、JICAの海外協力隊員(日本語教育)が活動し、日本語・日本文化コンテストを毎年実施している。

2019年12月19日には、スピーチコンテスト、川柳コンテスト、エコ漢字アートコンテスト、ビデオコンテストの過去最多の4種目が開催された。

スピーチコンテストは、「私のおもしろい」というテーマで12名がそれぞれ4分間のスピーチを行い、多文化共生のマレーシア等、様々なテーマで熱弁が振るわれた。

川柳コンテストは、「マレーシア」というテーマに基づいて15名が川柳をつくり、その川柳に関連する絵/写真も加えてのスピーチとなった。「とこなつに ふゆを呼ぶ気か エアコンめ」など、優秀作品5句とコンテストの様子はNHKの「ちきゅうラジオ」にも取り上げられた。

初開催となったエコ漢字アートコンテストでは、古紙や廃材のリサイクル品で「波」「花」など漢字を表現したアート作品を5チームが発表。

今年で3回目となるビデオコンテストには4チームが参加し、「桃太郎」など日本の昔話を学生が演じてビデオを制作。

MJIITの学生がそれぞれの得意なこと、好きなことを活かして挑戦した今回の4つのコンテスト。いずれも素晴らしい作品ばかりで、次回も実に楽しみである。次回開催やその他のイベントはMJIIT日本語・日本文化ユニットfacebookでご確認いただきたい。
www.facebook.com/mjiit.jlcc
 




 

KL日本人会のバティックと料理講習会の講師であり、某誌では「ナシレマ婦人」の筆名でローカル料理を掲載されていたちはる先生に、ローカル食材を紹介していただくシリーズ。

今月のローカル食材 
ヒカマ(クズ芋)

 第1回のローカル食材の紹介は、2月の料理講習会『パンミー』で使ったヒカマというクズ芋で、マレーシアではsengkuang と呼ばれる野菜。
煮て調理されたものがマレーシアの春巻き『ポピア』にも入っている。あの千切り野菜は大根だと思っていた方が多いのでは? 甘みがあり、少し粉っぽく、梨みたいな味がするが、生食もでき、『ROJAK(ロジャック)』にも使われている。和食には、細く切ってサラダの具材に使っても美味。
今回は、パンミースープの甘味を出すため、砂糖ではなくヒカマを使ってみたところ上品な甘さが出た。そしてイカンビリス(小魚)の出汁で味がつき、おでんの大根の食感と味にそっくり。
皮の剥き方は、包丁の先で頭の先から引っ掛け下げるとスルリと簡単にできる。
煮ても生でも美味しいヒカマ、子供さんにも食べやすい味でオススメだ。

 

今月の漢方
<涼水(リョンスイ)> 

国際中医薬膳師、中医実習生 坪井良和

皆さんは、涼水(リョンスイ)もしくは涼茶(リャンチャ)をご存知だろうか。読んで字のごとく「体の余分な熱をとる」漢方ドリンク。香港や広州など中国南方でも街中の涼水スタンドはとても一般的で、マレーシアでは民族問わず愛されている。

熱帯であり、加えて食事もこってり&スパイシー、揚げ物スナックも大好きなマレーシア。こうした気候、食生活と生活習慣が原因で、どうしても余分な熱がこもりやすくなり、新陳代謝が落ちて太ったり下痢や便秘を起こしやすかったり、喉のイガイガや頭痛や歯痛といった不調が起こる原因になる。

そこでリョンスイの出番。冷蔵庫で冷やしたり、氷入りの物理的に冷えた飲み物で体を冷やすのではなく、熱を冷ます効用のある食材や漢方を使って穏やかに体の熱を冷ますわけだ。でも体の冷やしすぎは万病のもと。暖かい容器に入れた油は液体だが、冷たい容器に入れた油は固体になる。それと同じことを先人は想像し、胃腸が冷えると消化機能は衰えて体力が落ちてしまうと考えたのだ。だから、涼水の飲み方の基本は常温である。

代表的なリョンスイ

  • 羅漢果は肺や呼吸器の熱を冷ます
  • 薏米は体の余分な湿気の排出を助ける
  • 菊花は目の乾燥や頭痛など体上部の熱症状を緩和
  • 北紫草は大腸の働きを調える

今度リョンスイを試すときには、ぜひ常温「涼水、不要氷(リョンスイ、ブゥヤオビン)」で!

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