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デジタル版JCKLニュースレター

タイムリー且つ皆様のお役に立つ情報発信を心掛け、毎月1日にお届けしていきます。
 


マレーシアでは、厳格なMCO(活動制限令)の実施により爆発的な感染拡大を免れてきたが、9月初旬に発生したサバ州警察本部でのクラスターや9月下旬のサバ州議会選挙での感染などが飛び火し、首都近郊でも感染が急拡大している状況である。一日当たりの国内新規感染者数は10月に入ってから連日三桁となり、10月6日には691人を記録。マレーシア政府は経済への影響に配慮しつつ、スランゴール州・KL・プトラジャヤの首都圏3地域にも10月14日からCMCO(条件付き活動制限令)の再導入を決断するに至った。
そしてその後も、国内新規感染者数が1,000人/日を超え最多を更新するなど勢いは一向に衰えていない。首都圏3地域内でも、感染リスクの高い場所が複数あると判断し、CMCOを11月9日まで延長している。この第三波をどう乗り切るか、マレーシアは再び正念場に立たされている。
本特集では、MCO期間初期の日系企業の対応と、マレーシア入国後の14日間検疫隔離体験を紹介する。状況は刻々と変化するが、長期戦となるCOVID-19対策として、これからマレーシアに入国される方にも参考にしていただきたい。

   事業所の対応と取り組み


メーカー
ウイルスの蔓延により普段の生活を変えざるを得ない中、マレーシアの日系企業も就業体系を大きく変えねばならなかった。ある会社では出勤できないため、どうしても必要なときは許可書を携帯していた。それでも会社付近では警察の検問を受け、事情説明しなければならなかったそうだ。
MCOの始まった頃は、海外の取り引き先との出荷調整が大変だったとのこと。普段と変わらない経済活動をしている国へは納品しなければならない。しかし、生産が止まっているため、予定の量が出荷できない。周辺諸国に連絡を取りながら、在庫の調整をしながらの作業となった。
A社の対応
3月16日にMCOの発表があり、発令の18日まで中一日のみ。いきなりの出勤禁止で、事務所と工場を閉じる作業が大変だった。実質一日しか無いなかでよく作業が出来たと思う。手探りで出来ることをこなすという感じだった。
期間中は日本との状況認識の違いに苦労した。マレーシアの状況を理解してもらうのは難しく、何度も同じ説明をしなければならなかった。
解除後はまた事務所再開の忙しさに追われた。

ロジスティクス

B社の対応
3月18日MCOのスタートは、2日前の夜に突然政府から業務、操業制限が発表されるという衝撃的な事態だった。3月中旬のその時期はマレーシアから日本へ帰任される予定のお客様の引越し作業に追われていたが、コンドミニアムからの搬出作業は全て禁止となり、梱包済みの段ボール箱を部屋に残したまま、身ひとつで帰任する事例が相次いだ。勿論これらは後日制限が緩和されたRMCO期間中に全て無事日本に送り届けることが出来た。

MCO当初、物流業の位置付けはエッセンシャルサービスに含まれるか否か非常に曖昧であった。生活必需品の輸送のみ行なって良いとの指導のもと、製造継続を許可されていた取引先企業より輸入通関と輸送業者としてのレターを発行して頂けた為、出社する社員は全員そのコピーを携帯し、問題なく通勤時の検問を通過する事が出来た。
その後物流業も操業の為にはMITI(国際貿易産業省)からの許可が必要となったが、その手続きは比較的スムーズに推移した。


MCO期間中、本社及び各支店の出勤者を必要最低限に絞り、日本人駐在員も交替で週1-2日程度の出勤とした。ローカル社員も当初は出勤ローテーションを守っていたが、待機期間が長引いて来ると出勤したがる社員が出始めた。流石に連日家に居ることも苦痛になっていたと見受けられ、その気持ちは私達日本人社員も同様だったので、密にならないようSOP厳守を条件に出社を許可した。社員の感染の疑いは三度発生し、何れも同居する家族が陽性又は濃厚接触者に該当し、14日間の自宅待機となったが本人の感染には至らなかった。報告を受ける度に冷や汗をかく思いをした。

マレーシアは厳しい制限令と違反者への重い罰則により、周辺諸国と比べても感染者数をコントロール出来て、国内消費、需要も制限緩和に伴い徐々に回復してきていたが第三波が北部を中心に拡大しつつある。まだまだ先行きが見えない中、経済活動停止を含むようなMCOに戻る事が無い様願うばかりである。

リテール

C社の対応
商品の調達に関しては、MCOの期間毎にお客さまの関心が変わり、調達が困難になる商品が変わった。3月はトイレットペーパー・ティシュペーパー等の紙類、インスタントヌードルや缶食品などの保存がきく商品、サニタイザー及びマスク。4月は、野菜を中心とした生鮮食品、卵、パン、冷凍食品、調理器具、調理家電。
マレーシアのマーケットとしては実は商品はあるのだが、弊社のような業種の小売りが扱う商品がマーケットから無くなる現象が起こっていた(主にホーカーや飲食店で使用されていた食材は余るが小売りで販売している商品は欠品する)。通常の弊社のチャネルでは商品が無いので、過去に取引の無い所からマーケットで余っている商品を見つけて販売していたため、今まで見た事のない包装の商品が並んでいるということも起こっていた。
また調理器具や調理家電は、今まで家庭で料理する習慣が無いお客さまが料理する為に一気に需要が高まり、オーブンなどはメーカー側の在庫も直ぐに無くなり(輸入している為に商品が入ってこない)、現在に至るまで一部の商品は在庫がひっ迫している。卵、パンや冷凍食品の商品が無くなったことも、家庭で調理する技術が無くても調理できるという点で一気に売上が伸びた商品となる。5月以後は、比較的に問題なく商品の調達が出来たと考えている。
また販売する商品ではないが、従業員が使用するマスクの確保も問題になり、弊社のプライベートブランドのお客様用を従業員用として商品を確保して、各国に供給する対応を全グループで行った。



スタッフに関しては売場ではマスクの着用を必須とすると共に、弊社の場合は衣料・住居関連の売場の営業が禁止されていた為に、その閉鎖している売場の従業員を全て食品売場の応援に割り当てた。また本社従業員も原則必要な部署の者以外は店舗応援に勤務を変えて、閉鎖した売場と本社の従業員によってお客さまの買い物代行やドライブスルーのサービスを行う対応を行った。

SOPの徹底では、行政からの指示内容が日々・場所毎に変わる為に、その内容をいかに早く得るかが重要になっており、万が一SOPに順じていないと店の強制閉店を受ける事になった。MCOが始まった際の一番の課題は、売場でお買い物されるお客さまの人数を限定する必要が有り、その事に対して理解してもらえないお客さまも多かった事で、且つ待っているお客さまもソーシャルディスタンスを守って頂く事が難しかった。

今回のコロナの一連の事で、マレーシアのお客さまの意識も以前とは全く変わり、またライフスタイルも変わっているように思う。良い意味でも悪い意味でも、マレーシアとしての特徴が若干弱まり、各国が同じようになるグローバルスタンダード化した意識と行動に現状はなっていると思っている(また元に戻るかもしれないが)。
 


事業所対応編の最後に、インタビューを受けてくださった社長さまの話が印象的だったので紹介する。
「ローカルの従業員も、MCOからRMCOにトーンダウンして出勤してきた時には、『会社に来られてよかった』と話していた。住環境があまりよくないという事情もあるのだろうが、平素仕事で不在の人がずーっと家にいる、しかも外出もままならない状態では誰もがストレスを抱えてしまう。普通に会社に行って普通に仕事ができる、それがどんなに素晴らしいことか。少しずつでも社会活動が元に戻る、そして以前の活気あるマレーシアを取り戻せるよう、個人もルールを守って生活したい。」

 

14日間のマレーシア検疫隔離体験記 


   8月31日にマレーシア入国(50代男性駐在員)
はじめに

約5カ月の足止めの後、8月31日にマレーシアに戻ることとなった。入国規制は頻繁に変わるので、最新の情報を入手する必要があるが、在マレーシア日本国大使館からの情報は助かった。KLから聞こえてくる14日間の検疫隔離に関する話を基に、持ち込み品を牛乳パック入り焼酎、味噌汁類(野菜類の多いもの、豆腐等を選ぶ)とコーンスープ(粉末)などを調達した。特に格安スーパーで買ったスリッパ代用のサンダルは重宝した。

成田空港の掲示板には「欠航」の赤字が並ぶ(8月31日)
 
KLIAから検疫隔離施設へ

搭乗機MH71便は16:15定刻にKLIAに着陸した。サテライト・ターミナルビルからはバスで本館に向かい、イミグレーションに向かう動く歩道の手前で追跡アプリMySejahteraの作動確認、体温チェック、書類一式の確認とPCR検査料等(RM250)の保健省への支払い、鼻の奥と喉の奥の2カ所から検体を採取、その後は入国審査。これらの一連の検疫・入管手続きが終わると一箇所に集められ小一時間待たされた。預け入れ荷物をピックアップ、何故か税関は通過して保健省管理のバス(護送車両)に乗せられた。KLIAを出て約1時間、バスは収容先Hilton Garden Innで停車した。ホテルの入り口横には大きなマレーシア国旗が掲げられ、歩道は閉鎖され民兵(RELA)が固めている。ホテルチェックイン、左手にピンクのリストバンドを装着され、夕食とペットボトル水を手に部屋に入室した。時刻は丁度21:30、東京の留守宅を発ってから17時間近くが経過していた。


 
朝の始まりと掟書き

Good morning to all PUS (注) on 16th floor. Your breakfast is ready. Please open the door and collect it. Make sure your door remains opened when you collect the meal. Enjoy your meal, Thank you”  
注:Person Under Surveillance、直訳すると「監視対象者」、氏名ではなく「部屋番号」で管理される
各部屋からガチャガチャとドアの開閉音がフロアーに鳴り響く。映画で見た刑務所のシーン、収監されてしまったと自覚した。

  • 隔離期間中、一切ホテルの部屋から出てはならない。非常時も同様で、係官の指示無く部屋を勝手に出てはならない。部屋のドアに貼ってある緊急避難路を確認しておくこと。
  • ホテルのFacilityは一切利用不可(このホテルはルーフトップのバーが有名)。
  • 外部の者(家族を含む)との接触は一切禁止。また他の部屋の収容者との交流も厳禁。
  • 電子タバコ等を含む一切の喫煙は禁止。違反者には厳罰(違反1回に付き罰金RM250)を科す。
  • 差入れ、GrabFood等の出前(HALAL限定)とルームサービスは一定条件下で許容される。
  • 検疫隔離期間中の噂話等のネット上での拡散禁止
  • シーツ交換、部屋の掃除は14日間行われない。ゴミ出しは1日1回、保健省指定のごみ袋に入れて部屋の外に出すこと。
     
食事と差入れについて

食事はWesternとAsianの選択ができたが、量が足りない。日本からの持込食料品が途切れたので知人に「差入れ」をお願いする。HALALのマークが入った適格カップラーメンを一番上に乗せて運び込んだ。差入れ禁止品は以下のとおりであるが、幸い没収の憂き目にあうことはなかった。

  • 野菜類、生もの(肉、魚介類など)、玉子
  • 家庭で調理した食事
  • 缶入り(金属製品)及びガラス瓶入りのもの(怪我をさせない)、ナイフ等の鋭利なもの(犯罪防止と自殺予防、割箸もダメだった)
  • アルコール類、ハーブ類の飲み物、タバコ及び薬品(ドラッグ)の類
  • 痩身・筋肉増強目的等のサプリやプロテインなど

朝食のハッシュドポテトとチキンハム、コーン

夕食のフライドポテトとチキン

日本から持込んだカップスープ

差入れ

抗原検査と突然の出所

検疫隔離期間も2/3を過ぎた11日目の朝、初めて部屋の外に出た。検査は数分でお終い。しかし結果は最後まで知らされなかった。そして収容生活の終わりは突然やってきた。9月14日7時過ぎに朝食の後部屋で待機していたところ、9時半に突然廊下が騒がしくなりドアノック。防護服の係官が部屋に入り荷物と共に連れ出されてエレベータに乗せられ地上階へ。左腕のリストバンドが切断され、保健省発行の検疫隔離終了証明書を手渡され、玄関前の歩道に放り出された。約5分間のあっという間の出来事であった。


 8月5日にマレーシア入国(駐在員妻/母子同室)

飛行場から指定のバスに乗り、白バイの先導でホテルに到着。カードキーは渡されず、ホテルの部屋で隔離スタート。部屋には、小さい冷蔵庫と湯沸かしポットが備え付けられていた。

食事

朝・昼・晩、お弁当形式の食事が部屋の前の廊下に設置された机に置かれた。メニューは殆どローカル(ナシレマ、クイティアオ、中華等)。たまに、パスタやスクランブルエッグ等洋食の日もあり、フルーツやクラッカーが付くこともあった。大人も子供もまったく同じものだった。
ルームサービスも可能だったが、メニューはサンドイッチ、バーガー等限定的。Grab等のフードデリバリーは、私が隔離された当時は利用不可だったが、現在は可能となった模様。外部からの差し入れは原則禁止ながら、実際は、ドライフード(スナック菓子、レトルト、パックのジュース等)であれば受け取り可能だった。但し、ホテルでスクリーニングを受けて通った物のみが部屋に届く仕組みだった。

ナシレマ
 

スクランブルエッグとチキンソーセージ

チャーハンとパオ

パスタ

ゴミ・清掃

部屋の清掃サービスはない。毎日配布される保健省指定のゴミ袋にゴミを入れてしばり廊下に出すと、従業員が決まった時間に集めてくれた。

毎日の健康報告

毎朝10時までに、スマホから健康状態を報告することが義務付けられていた。また腕に白いリストバンドをされ、隔離終了まで装着。

洗濯事情

日本から持参した旅行用の小分け洗濯洗剤を使って手洗いし、ホテルのハンガーにかけて、部屋干しした。ホテルに拠るようだが、ランドリーサービスの提供はなかった。

健康維持

小型ヨガマットを持参し、ストレッチなどをして気分転換した。部屋から出られないので、ホテルのジム等の施設は利用不可。

 ホテルでの隔離生活に欲しい物
  • レトルト食品(ホテルの湯沸かしポットで温めることが可能なもの)
  • ドレッシング、ふりかけ、お菓子等
  • コーヒー、紅茶など好きな飲み物(ホテルの備え付けのものも多少あり)
  • 洗濯洗剤&洗濯ロープ
  • 食器用洗剤&スポンジ(ホテルのグラス、カップ等を繰り返し利用するため)
  • 常備薬
  • 虫除け(ダニ等の予防)
  • 本、ゲーム、タブレット、お絵かきグッズ(子供用)
  • ポータブルな健康グッズ(ヨガマット等)
  • 部屋履きサンダル
今後隔離生活に臨まれる方に 


隔離施設はマレーシア国内に政府施設5カ所、ホテル58カ所の63カ所あるが、KLIAから隔離施設に向かうバスに乗車する時点になっても宿泊先は知らされなかったという。そして、滞在ホテルによって食事のメニューやランドリーサービスの有無、差入れ対応など、条件がかなり異なるので注意したい。
また、ホテル滞在でありながらホテルのフルサービスが受けられるわけではないので、14日間の生活や食事をできるだけ快適にするためのグッズをイメージして準備し、臨まれることをお勧めしたい。

なお、マレーシア国家災害管理庁(NADMA)は、10月12日以降の入国者は従前の「政府指定隔離施設での隔離」か「プレミアムサービスを提供するホテルでの隔離」かを入国者自らが選択できるように規定を変更している。プレミアムサービスは、マレーシア国際空港(KLIA)からホテルへのリムジンサービスに加え、多くの食事オプションを含む、より快適な隔離を行うためのオプションサービスであり、費用はホテルによって異なるため各自がホテルに直接問い合わせる必要がある。
(在マレーシア日本国大使館サイト10月14日付の情報:www.my.emb-japan.go.jp/itpr_ja/newinfo_14102020A.html)
ただし、いずれの規定も刻々と変更されるため、最新情報を入手していただきたい。
MySejahtera隔離申請サイト(以下サイト中のQRコードで登録可能)
www.nadma.gov.my/info/pendaftaran-kemasukan-ke-malaysia


 

今月の写真
<ナシレマ屋台のミニチュア


ペナンのジョージタウンにあるちょっと変わった博物館「ワンダーフードミュージアム」に展示されている、本物そっくりなナシレマ屋台のミニチュア。日本の食品サンプル技術を用いた作品で、道路沿いの屋台を細部に至るまでリアルに、丁寧に表現している。

この博物館は1940年代のコロニアル様式の建物の中にあり、マレー、インド、中国、プラナカンの伝統料理や屋台料理、マレーシアのユニークな食文化をレプリカで紹介しており、リアルな日常を切り取ったノスタルジックな作品や、クスッと笑みがこぼれるユーモラスな作品まで100点以上が並ぶ。すべての作品が博物館オーナーであるショーン・ラオ氏の手作りだという。

博物館はテーマごとに3つのゾーンに分かれており、Wow Zoneにある巨大食品サンプルとの記念撮影コーナーは面白い写真が撮れると人気があり、マレーシア滞在記念のスペシャルな写真が撮れそうだ。また、Education Zoneは食生活と環境への影響を考えるギャラリーとなっており、お子さんとのお出かけ先としてもおすすめだ。

 

 


 
 

  かとれあ会 2020年度 寄付先施設訪問レポート

アンパン知的障がい児デイケアセンター
(Persatuan Kanak-Kanak Istimewa Ampang Selangor)

9月21日に訪問
2019年度バザー収益金から寄付されたウォータータンク

1999年、障がい者の生活訓練センター及び保護職業センターとして設立。主にダウン症児と自閉症児が通っています。これまでの寄付金で購入したウォータータンク、木製の椅子、パーテーションで仕切った教室、バランスボールとマットを設置したトレーニングルームなどを大切に使用してくださっていました。

双福障がい者自立センター
(Dual Blessing Bhd)

9月22日に訪問
2019年度バザー収益金から寄付されたウォーターサーバー

1991年に台湾で設立された施設で、KL校は2000年に開校。車いすの障がい者、薬物中毒者、知的障がい者に対して職業訓練を行うとともに精神・体力を鍛え、社会と共存することを目指しています。これまでの寄付金で購入したパソコンやウォーターサーバーを大切に使われています。

ユナイテッドボイス学習障がい者自己啓発協会 
(United Voice)

9月23日に訪問
2019年度バザー収益金から寄付されたHeat-Press Printing Machine(高温押し印刷機械)

2005年にダウン症、自閉症、ADHD、学習障がいなどの人々の自立を目指し、職業訓練センターとして設立。施設内での主な活動として、自閉症児が描いた絵の展示販売、クッキー作り、サオリ織り、Tシャツ・袋の画像印刷、キーホルダーなどの製作及び販売を行っています。

 

 日本人会チャリティバザー2020 開催について

 

10月号ではバザー開催日を11月8日(日)とご案内しましたが、その後のCMCO(条件付き活動制限令)実施により、やむなく日程を延期することになりました。

日時が決まり次第お知らせ致しますので、何卒ご理解の程お願い申し上げます。


 


 


大使館からこんにちは

<日本のために海外からあなたの大切な一票を>
 

在マレーシア日本国大使館

日本では、安倍総理が辞任され、9月に菅内閣が発足したばかりですね。現在の衆議院議員の任期は長くても来年の10月までとなりますが、皆さま、在外投票の準備はお済みでしょうか。

 

  1. 在外選挙とは?
    平成10年5月6日、在外選挙の実施のための「公職選挙法の一部を改正する法律」が公布され、平成12年5月以降の国政選挙から、海外にお住まいの有権者の皆さまも投票に参加できるようになりました。
    現在、日本国籍を持つ18歳以上の有権者で、在外選挙人名簿に登録され、在外選挙人証を持っている方であれば、海外に住んでいても投票することができます。


     
  2. 在外選挙人名簿の登録ができる方  
    ①日本国籍を持つ18歳以上の有権者。
    ②日本国内の市町村役場に転出届を出している方。
    ③お住まいの地域を管轄する在外公館(大使館・ 総領事館など)に在留届を提出済みの方。
    ④海外の住所に住み始めてから3ヶ月以上、あるいは3ヶ月以上滞在する予定の方。

3.在外選挙人名簿への登録
在外選挙人名簿への登録申請は、お住まいの地域を管轄する在外公館の領事窓口や領事出張サービスで受け付けています。
マレーシア国内のクアラルンプール、スランゴール州、ヌグリ・スンビラン州、マラッカ州、パハン州、ジョホール州にお住まいの方は在マレーシア日本国大使館に申請してください。それ以外の地域にお住まいの方は管轄する公館(在ペナン総領事館・在コタキナバル領事事務所)へ申請してください。
在外公館で申請する場合、申請から在外選挙人証を受け取るまでに大体2~3ヶ月程度を要しますので、マレーシアに到着後は、早めに申請されることをおすすめします。

以前は、申請人が在外公館へ旅券を持って出向かないと在外選挙人名簿の登録申請をすることができませんでしたが、平成30年6月1日からは、海外に転出する際、居住地の市区町村への「転出届」提出時に、選挙管理委員会に対して在外選挙の出国時申請を行っておくと、外国に居住後、在留届の電子届出を提出されると最寄りの在外公館で在外選挙人証が自動的に送付され、その選挙人証を領事窓口で受け取る事が可能になっています。
まだ日本国内に住民票がある方で、これから転出届を出されるご予定の方には、こちらの出国時申請がより便利になっておりますので、是非ご活用ください。
 



 

4.在外投票の方法
在外投票の方法には、「在外公館投票」、「郵便等投票」、「日本国内における投票」の3つがあります。
「在外公館投票」は、日本大使館・総領事館等の在外公館にて投票する方法です。在外選挙人証をお持ちであれば、在外選挙を実施しているどの在外公館(マレーシア国外を含む)でも投票することができます。

  • 「郵便等投票」とは、在外選挙人証をお持ちの方が、郵便や国際宅配便を使って、直接、日本国内の選挙管理委員会に投票用紙を送付する投票方法です。
  • 「日本国内における投票」は、選挙の時期に一時帰国した場合や帰国後国内の選挙人名簿に登録されるまでの間(住民票の作成後3か月間)に、「在外選挙人証」を提示して投票することです。

更なる詳しい説明が必要な場合には、当館ホームページをご覧頂くか、当館の領事部(TEL:03-2177-2600)までお気軽にお問い合わせ下さい。
それでは、次回の選挙会場でお会いしましょう。

 

 
今月のローカル食材
魚シリーズ③Ikan Bawal Emas

料理講習会講師 ちはる

今回は Ikan Bawalの中のBawal Emas。Emasとは金色という意味で、尾や背びれが黄色く、表面全体もうっすら黄色っぽいのでわかりやすい。今まで紹介してきたBawalと名がつく魚の中で一番安価だが(私が住むエリアでは)、味が一番下という訳ではなく、マレーシアで売られてる魚の中で珍しくかなり脂が乗っている。
今回は、茹でる 焼く 揚げる の3種類の方法で、どれが一番美味しいかを検証してみた。

 

laugh茹で 90点!

  1. 鍋に、魚と水と生姜スライス6-7枚を入れ、沸騰したら弱火にして15分。
    火を止めその後も蓋をしたまま冷めるまでお湯の中に入れておく。
  2. お好みでポン酢か、醤油とカラマンシー(写真4枚目)を混ぜたタレをかけて。
    魚にはレモンよりカラマンシーが合う。

評価:料理講習会でも「簡単なのに美味しい!」と人気であった。茹でても脂が残り、身がほろほろと柔く美味しい。

 

 

 

 

laugh焼き 100点!

  1. 生姜スライス4-5枚、味噌2 味醂2 酒1 の割合で漬け込みペーストを作り、魚全体に塗る。
    密封できる袋に入れて半日以上冷蔵庫で寝かせる。
  2. 魚の表面のペーストを軽く拭き取り、魚をクッキングシートに載せる。
    蓋をして弱火で焦がさぬ様に4-5分、焼き目がついたら裏返して4-5分焼く。(ペーストが焦げやすいので注意)

ウコンの葉(写真4枚目)を敷くとマレーシアっぽくなり、生姜科の葉なので香りも良い。マレーの魚料理やカレーによく使われる。

評価:料亭の味のように上品な仕上がり! 味噌はできれば白味噌で。

 

 

 

 

laugh揚げ 85点!

  1. チリパウダー、ウコンパウダー、クミンパウダー、塩を混ぜたものを魚にまぶす。
  2. そのまま30分以上おき、油で揚げる。

評価:揚げても脂分が多いので硬くならず、しっとり美味しい。旨味ではあるが脂臭が気になるので、スパイスを使った味付けがオススメだ。

 

 

 

*紹介してほしい食材や調味料、スパイスなどがあれば、事務局までお寄せいただきたい。office@jckl.org.my

 

 

今月の漢方
<便秘>

国際中医薬膳師/中医実習生 坪井良和

一口に便秘といっても中医学では「実熱秘:体にこもる余分な熱からくる便秘」「気滞秘:気の流れが滞っていることからくる便秘」「気虚秘:気の不足から生じる便秘」「血虚秘:血の不足から生じる便秘」「陽虚秘:冷えからくる便秘」の5種類に分類される。 自分の便秘の特徴を知るとその対策も立てやすいし、便秘に伴って出ていた肌荒れや口臭、冷え性や慢性疲労も解消されていく。

便秘以外のこんな症状がタイプ分類のカギとなる。

  1. 口の渇き
    便秘と同時に口の渇きや口臭を感じたら、胃腸に余分な熱がこもっているかもしれない。
    寒天や海藻類、果物や青菜類のサラダなど体の熱を冷やす食材を取ってみよう。
  2. 温度
    普段から手先やお腹周り、腰などに冷えを感じていないだろうか? または便意はあるのに出てこない、いきみ疲れてしまう、普段から疲れやすい、という場合は陽虚秘か気虚秘の可能性が。代謝を促す陽の気が足らないために老廃物が排出できずに溜まってしまうタイプ。
    まずは普段の食生活で、冷えた飲み物や生野菜のサラダ、冷たい果物を控えめに。朝の水分補給も、スムージーより暖かいスープでとるのがおすすめ。冷えを感じる部分の温マッサージや軽い運動もいい。
  3. 張り
    下腹部以外に脇腹にも張りが感じられたら、ストレスが原因かも。仕事に追われたり嫌なことがあると便秘になったりしないだろうか?
    酸味が効いたもの、香りのよいものを食生活に取り入れてみたい。
  4. 時期
    女性は生理や出産の後に便秘に悩むことが多い。
    便秘と同時に肌荒れや抜け毛、血色の悪さが気になったらゴマやクルミなどのナッツ類を。そのまま食べるよりもペースト状のほうが吸収もよいのでおすすめ。

 

市販の便秘解消食品は概して食物繊維とデトックス効果で便秘の解消を図るものが多い。上手に利用してまずは詰まっているものを出すこと。そして、日頃の体の不調から便秘の原因を探し出し解消していくことが大事。そのためには漢方医や漢方薬局に相談するのが近道だし、最近ではネット上の体質診断などもかなり頼りになるので試してみてはいかが?

 
 

今月のおうちdeエクササイズ


当会の「呼吸法&体幹ゆるトレ同好会」NICO先生に、自宅で実践できる室内運動をご紹介いただく。

NICO先生からのメッセージsmiley 
こんにちは。今回は椅子に腰かけた状態で行うエクササイズが含まれています。
ご自宅での長時間のパソコン使用時のひと休みに、またオフィスでのお仕事中にこっそりと(冗談です!) 是非取り入れてみて下さい。地味ですが効きますよ~heart


①00:54~ 片脚前方膝上げ(ヒップ・腸腰筋・太もも全面のエクササイズ)
②02:47~ 片脚後方伸ばし(体幹・ヒップのエクササイズ)
③05:19~ 椅子を使った片脚膝上げ(下っ腹の強化)
④06:34~ 椅子を使った両脚膝上げ(おなか全体の強化)
⑤07:11~ 椅子を使った上体ねじり(ウエスト周りのエクササイズ)
⑥09:39~ 椅子を使った脚を組んだ上体ねじり(骨盤・ウエスト周りのエクササイズ)
⑦12:11~ 片腕回し(胸・腕のストレッチ&肩・肩甲骨のエクササイズ)
⑧13:03~ 足裏合わせでのおひざのパタパタエクササイズ(股関節のほぐし)
⑨13:42~ 足裏合わせでの前屈(股関節・腰のストレッチ)
⑩14:02~ 足裏合わせでの両腕サイドウォーク(股関節・腰のサイドストレッチ)

安全&効果的におこなって頂く為に、最初から通して実践することをお勧めします。

 

 

 

えっ!マレーシア
<救急車の呼び方>

日本からマレーシアに来て最も驚いたことと言えば、救急搬送が日本とはまったく異なる点だ。マレーシアの救急ダイヤル「999」にかけると、希望する私立病院には連れて行ってもらえず、マレー語しか通じない国公立病院に運ばれる。国公立病院は治療費が安いため患者数が非常に多く、救急車で運ばれたとしてもすぐに診てもらえないと思った方がよい。また、病室が大部屋のためゆっくり休める環境にないとも聞く。

救急車で私立病院に行きたければ、私立病院の救急車サービスまたは民間の救急車配車サービス(共に有料/RM400-600程度)を利用しなければいけないことを心得ておきたい。そして、大切な家族のもしもの時に備え、近隣の私立病院の救急ダイヤルは控えておこう!

 

 

JCKLニュースレター
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