2021年10月30日（土）午前9時半から、第57回年次総会が開催された。今回は完全オンラインでの実施となり、オンラインでの参加者は93名（議決権数117）、委任議決権数154、総議決権数は271となった。

012020年度事業報告

総務委員会

• 毎月理事会の１週間前に招集し、各委員会からの提案事項を検討・審議し、結果を理事会へ報告または上程した。また各委員会にまたがるような会の運営上の課題や中長期の各種課題に対して議論を行い、必要に応じ継続的に審議するようにした。
• 理事会議事録を作成し、理事会の検討事項・審議内容を正確に記録した。
• MCO期間中の会費請求について議論。会費は会の運営の為の経費をカバーする為のものであり、施設の利用料ではないことから、減免は出来ないという結論となった。
• 会員へのテナント応援クーポンの配布を決議した。（2020年8月と2021年1月の2回実施）
• JACTIMとの連名で「在マレーシア日本人の一時帰国に伴う14日間の隔離措置の緩和について」の要望書を駐マレーシア日本国大使宛に提出した。
• JACTIMとの連名で、駐マレーシア日本国大使に対し、日本に住民票の無い海外在留邦人も日本でワクチン接種が受けられるよう、要望書を提出。また同内容で内閣府特命担当大臣：河野新型コロナウィルス感染症ワクチン接種担当大臣にも要望書を提出した。
• 規約担当：2021 年 1 月に慶弔規定改定を行った。前回改定からの情勢・慣習の変化等を考慮したもの。

企画広報委員会

新型コロナウイルスによるSOPの観点より、例年開催してきた 3 つのイベントから、クリスマスイベン トに就き、作品応募型に形を変えて実行した。クリスマスにちなんだぬりえイベントを行い、応募された作品は、HP に掲載、214 作品 144 名の参加があった。参加者には参加賞、会長賞、委員長賞、特別賞（会員による投票）を選定した。

• 会員担当：偶数月に開催していた「新入会員の集い」はコロナ感染拡大の影響で開催出来なかった。
• ニュースレター編集委員会：2020年4月号よりニュースレターをデジタル化し、日本人会ウェブサイトへの掲載を開始した。

クラブハウス委員会

2020 年 10 月、会館の中長期間修繕計画開始。今後中長期的に、建物を維持していくためにやるべきことの洗い出しを行う必要があり、今後のメンテナンス及び修繕計画について、優先順位を付けて年度ごとの実施項目を明確化するため、コンサルタント会社（プラス PM 社）に依頼することとした。

店舗委員会

• 2020 年 5 月、MCO 期間中の家賃割引について、店舗クローズ中は賦課しない、MCO 期間内に開けていた店舗は家賃を半額賦課、水道＆電気料金は全額賦課する案を理事会に提案し、承認された。
• 2020 年 6 月：オレックストラベル退店
• 2020 年 7 月：サンライズトラベル、朝日カフェとの新規契約
• 2020年 ８月：Rapport Frontier(自販機)退去

文化・スポーツ活動委員会

• 国際交流基金主催の日本語弁論大会、日本映画祭はコロナ感染拡大の影響で中止。日本語スキットコンテストには審査員を派遣。
• 2020年度日本語講座はMCOにより開催出来なかった。
• 新規発足1つ（KLフラハイビスカス子ども）、廃止2つ（クレイアート部、KLソフトボールリーグ運営委員会同好会）、その他休会中2　　　　　　 　　　　　　　　　　
   

  (部・同好会の数:21年3月末時点)

学校委員会

• 園児・児童・生徒数の推移：

  ・2020 年度は 3月中旬のMCO発令を機に、園児・児童・生徒の減少が加速。総数は一気に200 名近く減少してスタートしたが、その後も低迷が続いた。

  　（園児・児童・生徒の数）

• 学校教育目標と教育の重点：

  ・2020 年度は年間を通じてコロナ禍に伴う断続的休校措置が取られる中ではあったが、学校教育目標は、前年同様「たくましいからだ、ゆたかな心、優れた知性と国際性を備えた児童・生徒の育成」とし、その“めざす学校像”は「入ってよかった、通わせてよかった、勤めてよかった JSKL」、"めざす子どもの姿”は「元気で最後まで取り組める子、誰にでもやさしく出来る子、夢をもって世界にはばたける子」、“めざす教師像”は「優れた授業で勝負する教師、子どものよさを育て共に成長する教師、常に努力を惜しまない教師」を掲げ、初のオンラインを基軸とした教育活動を推進した。

• 学校経営3か年計画の実践：

  ・2020 年はコロナ禍に伴う休校措置が断続的に続き、年間を通じてオンライン授業対応を実施すると共に、計画していた多くの学校行事の実施を見送らざるを得ない事態となったが、2018 年度より取り組んでいる①ICT教育の充実、②英語教育の充実、③心の教育の充実からなる学校経営 3 か年計画は、継続して強化推進した。特に①は PC、タブレット端末の更なる充実を図ると共に、教材作成や授業での活用の為の教員研修にも取り組み、オンライン授業の実質的な初年度としては大きな成果を上げることが出来た。②はEC コーディネーターの継続登用が奏功し、一貫性のある学習方針と現地教員の労務管理等が実現できたことで、EC 部として統制の取れた教育活動を実践することができ、結果として充実した EC 授業を行うことができた。③は外部医師の協力による子育て相談室や内部教員による教育相談室等を開設するなどして教育関連相談の充実を図った。

• 2020年度決算状況：

  ・小中学部：生徒減少で授業料収入が予算を大幅に下回るも（予算比 86％）、予算を上回る政府援助等により全体では 6％減で着地した。（予算比 94％、前年比 98％）

  ・幼稚部：収入はコロナ禍に伴う園児の大幅減少で大きく予算を下回り（予算比 61％、前年比60％）、支出は各種コストをコントロールするも固定費を中心に削減難しく、483 千リンギの赤字となった。

  ・学校維持会計：今期は文科省 PC整備支援事業（購入費用の半額を政府が援助）を活用し予算外にてラップトップ PC90 台、タブレット端末 180 台を追加購入して年間を通じて実施したオンライン授業に資することができた。これら予算外の支出もあり、108 千リンギの赤字。

  ・新校舎会計：生徒減少で大幅予算割れながら、支出は校舎改修工事開始が次期に延期となったことで1,472 千リンギの黒字。

教育施設管理委員会

2020 年 12 月：帝京マレーシアと日本人会の覚書更新。2018 年 1 月より会館の使用に関する 1 年間の覚書を締結している。現状の確認をしたうえで、守られていなかった点（喫煙場所や駐車場の問題）についてはすでに注意喚起も行い、来年度分について同社と覚書を取り交わした。

福利厚生委員会

• はぐくみ会、出産準備教室
  コロナ禍において、ボランティアスタッフや参加者等への感染予防の観点から両事業ともに実施を控えた。
• オンラインヘルストーク
  2020 年 9 月、下肢静脈瘤「コロナで増えた足の静脈の病気～ふくらはぎ運動と弾性ストッキングのススメ～」
  講師：目黒外科院長 齋藤 陽 氏、オンライン＋一部は第2ホールで参加、参加者30 名
  ※第 2 回開催を 20 年 12 月に予定していたが、MCOにより開催を見送った。
• 予約制オンライン無料健康相談
  2021 年 1 月から（月 1 度）
  医師：Mahameru International Medical Centre バラト よしみ 氏（ボランティアによる実施）
  相談件数：17 件（21 年 3 月時点、各月すべて満席）

日本人墓地維持管理委員会

• 2020年秋、2021年春の慰霊祭は共にMCOにより中止とした。
• 埋葬申請 1 件、承認。埋葬済
• 2019 年パハン州べントンで発見された日本人の墓石 6 基をクアラルンプール日本人墓地に移葬すべく手筈を整えたが、MCOにより移葬が実現せずにいたところ、墓石のあった場所が無断で開発され墓石が紛失。現地警察への届け出を準備中ながら、現地訪問が出来ていない。

ITシステム委員会

• 2020 年 2 月に行ったウェブサイト・リニューアルに続き、会員ログイン機能、支払い機能を備えた、新メンバーシップ管理システムの開発はMCO の影響もあり遅延。継続開発中であり、実現に向けてフォローしていく。
• 2020 年 12 月、システム導入に先立ち、1 年以内再入会時の入会金免除制度の廃止、月次請求書発行への統一などを提案し、承認を得た。

盆踊り実行委員会(2020)

新型コロナウィルス感染拡大の影響により、マレーシア政府によりMCOが発令されたことで大規模イベント実施の許可が出ない事、開催準備が出来ていない事、また関係団体からの意向も踏まえ、感染防止の観点から、第 44 回KL盆踊り大会は開催を中止した。

バザー実行委員会(2020)

• 新型コロナウィルス感染拡大の影響により、マレーシア政府 SOP 遵守し、感染防止策をとり、規模を縮小して開催することとした。その後、感染者数増加および活動制限令・SOP 変更により、二度の開催延期を経て、2021 年3 月 14 日（日）11 時～14 時、第 48 回チャリティバザーを KL 日本人会会館第 1 ホールにて開催した。当日は来場者約 370 人。（関係者ボランティア含む）
• 手芸品・協賛品のバザー当日売上げ収益、企業・個人の皆様からの現金ご寄付に過去の剰余金等を合わせた約 RM75,000 を 10 ヶ所の福祉施設に寄付する提案を、JCKL 慈善基金に対し行った。

新年会実行委員会(2021)

2021 年 1月の新年会実施に向け、12 月末までの RMCO 中の SOP に準拠する形で行うことを検討した。具体的には、駐車場でのステージや出店はソーシャルディスタンスのコントロールが難しいため、館内限定のイベントとすること、餅つき並びに配布についても衛生面から例年通りの実施は不可能であり、日馬和里さんへ注文することが出来ないか等検討した。また、ステージ参加予定の部・同好会がコロナの影響で参加できなくなったことから、同時期に会館で計画していたチャリティバザーとの合同開催についても検討を重ねたが、1 月 13 日～26 日までの MCO 発令により、中止を決定した。

海外安全担当

• マレーシア政府による出入国管理情報、活動制限令等について
• 日本政府による水際対策強化に係る措置等について

婦人部かとれあ会

• 社会貢献活動として福祉施設にてボランティア活動を計画していたが、新型コロナ感染拡大防止の観点から施設での活動は中止となった。
• 2021年3月14日、第48回チャリティバザーを日本人会会館にて開催。
• 日本人学校PTAとの交流会実施。

全マレーシア日本人会

• 第41回目のマレーシア全日本人会連絡会が、2020年10月2日（金）オンラインで開催された。(ペナン日本人会が幹事)
• 合わせて大使館主催で第39回安全対策協議会が開催され、感染危険情報、マレーシアの安全情報が共有された。

02会員数報告

032020年度収支決算

会員が減少傾向にあることに加え、今期はコロナの影響で帰国者が増えたことによる会員収入減、コロナ期間中の店舗閉鎖による家賃収入減等で約22万リンギの赤字となる予算計画であったが、会館運営費やクラブハウスの補修・改装費の削減、ITプロジェクトの次期への期ズレ等で経費関係を大幅が削減出来たことにより、現金総合収支として67万リンギの黒字を確保することができたと報告された。

04監査報告

監事より、「2021年9月17日に日本人会一般会計の監査を実施したが、財務諸表は適正性を損なう様な重要な不正・誤謬は認められなかった」との報告がなされた。

05新会館建設積立について

クラブハウス将来計画小委員会より、2021年3月末終了事業年度決算の現金収支プラス分66万6千リンギを新会館建設積立金に繰り入れることを5月度理事会に提案し承認されたこと、これにより新会館建設積立金は現在341万リンギとなっていることが報告された。

06JCKL慈善基金活動報告

活動概要として、2020年度は2月13日に2019年11月開催の第47回チャリティバザーの収益を原資とした寄付を11の福祉施設に対して実施したが、その後はコロナ感染拡大によって活動が大幅に制限されたことから、第48回チャリティバザーは2021年3月14日まで延期され開催されたこと、財務報告として2020年度の決算概要が夫々報告された。

072021年度予算案

• 会費関係は会員数の減少傾向継続に加え、新型コロナの影響で15%の減収予想。
• テナント収入も新型コロナの影響による閉鎖や一部テナントの撤退もあり5％の減収予想。
• その他収入は、大使館からの墓地管理費用の期ズレ等により33％の減収予想。　
• 活動収入は会員の減少に伴い6％程度の減収予想。
  結果、会員事業収入は昨年度実績368万リンギに対し12%減の322万リンギの予想。

• 事業支出は、ITインフラ関係費用で維持運営費が前年比20%増、水道高熱費24%増、通信費3％増、労務費関係3%増。保険/会計士・弁護士料/不動産税は41%増、会員活動費用は規制緩和に伴い、講座・講習の復活やテナント応援クーポン発行を見込み83％増と夫々増額予想。
• クラブハウスの補修・改装費用は今期は一部の漏水対策費用を見込み78％増。IT化推進プロジェクト費用は今年度での完了を見込み昨年比123％増。

• 会員事業収支は41万リンギの赤字予測。これに事業外収支、財務収支を加えた総合収支は30万リンギの赤字となる予算。

2021年度予算

（1）事業収支

（単位＝リンギ）

（2）事業外収支

（3）財務収支

（4）総合収支　【（1）+（2）+（3）】

※次年度への繰越金予想RM7,651,339

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