デジタル版
JCKLニュースレター
タイムリー且つ皆様のお役に立つ情報発信を心掛け、毎月初旬にお届けいたします。
2022年6月25日 (土) 午前10時半から、第58回年次総会が開催された。今回は2年振りに対面での開催となり、参加者は61名 (議決権数83)、委任状198通、総議決権数は281となった。
012021年度事業報告
総務委員会
- 会長、副会長、各委員長、顧問で構成した総務委員会を毎月理事会の1週間前に招集し (但し2021年度はすべてオンライン会議) 、委員会等からの様々な提案事項を検討・審議し、その結果を理事会へ報告または上程した。また、各委員会間にまたがるような日本人会の運営上の課題や中長期の各種課題に対して議論を行い、必要に応じ継続的に審議するようにした。
- 理事会議事録を作成し、理事会の検討事項・審議内容を正確に記録した。
- その他実施事項
・2021年 4月:経理既定の改定 (会計帳簿の電子化の追記、SST法の追記)
・2021年 8月:MM2H申請の新条件に関するアンケートを実施 (799件の回答)
その後、大使館のご支援を得て、マレーシア政府へ条件緩和の嘆願書を提出・2021年 9月:2021年度テナント応援クーポンを発行し会員のテナント利用を促進
・2021年10月:会館でコロナ陽性者が出た場合の対応についてガイドラインを策定
・2022年 1月:ワクチン未接種者の特別休会措置を設置。また2021年12月洪水被災者への義援金募集を行い、3月14日総額RM45,835の寄付を、マレーシア赤新月 (Malaysia Red Crescent Society) に対して行った。
規約関係
2021年 7月:会則改定案を作成し、7月理事会で承認を得、10月の年次総会で承認された。2022年2月、関係当局であるROSに変更が承認された。
主な変更点
・入会申請の電子化に備え、入会時の署名を不要化
・臨時総会開催の手続きについて明確化
・財務既定の事務局長決裁限度額の引き上げ
セカンドホーム関係
MM2H申請の新条件に関するアンケートでは、会員ネットワークを通じて非会員にも広く協力を呼び掛け、またマレーシア国内他地域の日本人会にも協力を要請し、799件の回答を得た。
企画広報委員会
- 例年4月末又は5月初に実施してきた子どもの日イベントに替えて、2021年4月作品提出型のイベントを行い、応募された作品は、会館及びHPに掲載、51作品50名の参加があった。参加者には参加賞を、また委員長賞、特別賞 (会員による投票) を選定した。
会員関係
例年、偶数月に開催している「新規入会者の集い」は、コロナウィルス感染症の影響により、2021年4月と12月の2回のみオンラインで開催し、2021年度入会者へ参加を呼び掛けた。
ニュースレター編集委員会
・毎月初旬にホームページへ掲載、E-mailにて会員へのお知らせを発信してきた。
・今年度の編集委員会はコロナによる活動制限により主にオンラインにて、ボランティア編集員を含む編集委員によるニュースレター編集会議を開催し、毎月新鮮な題材或いは時節に則した記事を会員に提供した。
クラブハウス委員会
- 2021年12月:会館東側斜面からの漏水調査 (毎年) 実施
- 2021年12月: 屋上漏水工事実施
- 2022年 2月:会館中央部シロアリ対策工事実施
- 2022年 3月:会館南側建設予定マンションに関連し、当会南側の斜面造成工事を業者負担にて施工してもらうとの決定
店舗委員会
- 2021年 8月:会館テナントの変更 (Sunrise Tours and Travel ⇒ Asahi Vacations Travel &Tours)
文化・スポーツ活動委員会
- 国際交流基金主催、KL日本人会が協賛している日本語弁論大会はコロナ感染拡大の影響で中止
- 2021年度日本語講座はMCOにより開催中止
- 2021年10月:イベント申請:マレーシア剣道協会50周年記念行事の承認
- 廃止7 (囲碁部、KLスクエアダンス同好会、ウィ-ブダンス同好会、おはなしひろば部、IT活用研究会同好会、アスタカサッカー部、チアリーディングスマイリーズ同好会)、休会中3
- コロナに対する規制緩和に伴い、活動の活性化が期待される。一方、引き続き、感染対策に留意した活動を働き掛けていきたい
(部・同好会の数 : 22年3月末時点)
部 | 同好会 | 合計 | |
文化系 | 16 | 31 | 47 |
スポーツ系 | 12 | 9 | 21 |
学校委員会
園児・児童・生徒数の推移
2021年は2020年に引き続きコロナ禍による行動制限が1年を通じて断続的に継続したことで、園児・児童・生徒の減少が止まらず、年度初めには約60名減少し、その後も低下傾向が続いた。
2021年度 園児・児童・生徒数の推移
幼稚部 | 小学部 | 中学部 | 合計 | |
2021年3月 | 65 | 444 | 109 | 618 |
2021年4月 | 45 | 415 | 94 | 554 |
2022年3月 | 49 | 389 | 86 | 524 |
学校教育目標と教育の重点
2021年度も学校教育目標は、前年同様「たくましいからだ、ゆたかな心、優れた知性と国際性を備えた児童・生徒の育成」とし、その“めざす学校像”は「入ってよかった、通わせてよかった、勤めてよかったJSKL」、“めざす子どもの姿”は「元気で最後まで取り組める子、誰にでもやさしく出来る子、夢を持って世界へはばたける子」、“めざす教師像”は「優れた授業で勝負する教師、子どものよさを育て共に成長する教師、常に努力を惜しまない教師」を掲げ、休校期間中、分散登校時においてもオンラインを基軸とした教育活動を推進した。
学校経営3本柱の実践
2021年度もコロナ禍に伴う休校措置が断続的に続き、ほぼ年間を通じてオンラインで学校と学習者を繋げて授業や教育活動を展開してきた中で、2018年度より取り組んでいる①ICT教育の充実、②英語教育の充実、③心の教育の充実、の3本柱の学校経営計画は継続して強化推進した。特に①は、今年度PC・タブレット端末が各家庭で準備されていたことや全ての担任にZoomアカウントを付与したことで、円滑なオンライン授業の発信・受信が可能となった。また、教材作成や授業での活用のための教員研修にも取り組み、全ての先生がオンライン授業の質の向上を図ったことで、11月から始まった分散登校では、対面授業とオンライン授業をミックスさせたハイブリッド型授業を行うことができた。
②は、ECコーディネーターの一貫性ある学習方針と現地教員の労務管理等が実現したことで、EC部として統制の取れたEC授業を行うことができた。③は「ゆたかな心の育成」を目標に掲げ、道徳教育の充実や日々の工夫した教育実践を通して、互いに学び合い、高め合う学級集団になるよう継続的な指導を展開できた。
- 学校一般会計(小中学部)
予算上は小中学部の年間平均児童生徒数は前年から大幅な減少を予想し594名 (前年比91%) と見込み、単年度予算収入は8,650千リンギ、同支出は8,791千リンギとしたが、収入実績は予算より更に生徒が減少し、授業料収入が予算を下回るも (予算比91%)、政府援助等により全体では予算比96%、前年比85%で着地。一方、支出は2020年度同様、断続的な休校措置と教育省SOPによる各種行事の制限等に伴い、光熱給水費、委託管理費、行事費等が低下すると共に、収入減を見据えて不要不急の支出を先送りする等の対策を行い、全体では予算比87%、前年比92%となり、収支は642千リンギの黒字で着地した。 - 学校一般会計(幼稚部)
幼稚部では園児数の減少傾向を勘案して平均園児数を55名 (前年比86%) と見込み、単年度収入は1,150千リンギ、支出は1,307千リンギとし、収支は -157千リンギの赤字予算としたが、収入実績は予算より更に園児数が減少し大きく予算を下回った (予算比94%、前年比86%)。支出は各種コストをコントロールするも固定費を中心に削減難しく、268千リンギの赤字となった。 - 学校維持会計
収入は園児・児童・生徒数の減少で、維持資金そのものは予算を下回ったが、政府援助等で全体では予算に対し102%で着地した。支出は、休校措置や教育省SOPによる業者の入校制限等による修繕費、保守工事費を中心とした消化減に加え、全世界的なIC不足によるIT関連機器の調達困難等で予算通りの費用消化が進まず、予算比86%で着地した。 - 新校舎会計
今年度の資金収入は生徒減少で予算割れ、支出は校舎改修工事費用を予算化したが、コロナ禍の影響による工事の大幅遅れで、予算を大きく下回る。 (預金残高 : 実績37,420千リンギ、前年差832千リンギ増) - 学校運営の管理体制強化
今年度より日本人会事務局から、事務局長をオブザーバーとして学校運営理事会及び学校大修繕プロジェクトに参画して貰う様にした。
教育施設管理委員会
- 2021年 4月:帝京マレーシアよりオーレックストラベル跡地の追加賃貸
- 2021年 8月:帝京マレーシアとの基本賃貸契約の更改 (2021年9月~2024年8月)
- 2021年10月:帝京マレーシアとのすみれルーム賃料改定
- 2021年12月:帝京マレーシアと日本人会の覚書更新
- KL日本人幼稚園との賃貸契約更新 (2021年4月~2024年3月)
福利厚生委員会
- はぐくみ会、出産準備教室
20年度に続き、新型コロナウィルス感染拡大の影響で開催できなかった。 - 予約制オンライン無料健康相談
21年1月から月1回の頻度で、バラトよしみ医師によりボランティアで実施していただいており、21年度は59名の利用があった。また、7月~11月には週1回、新型コロナウィルス感染に関する相談も実施頂き、29名の利用があった。 - オンラインヘルストーク開催
21年8月、マレーシア保健省傘下のMalaysia Healthcare Travel Council及びSunway Medical Centreの協力により新型コロナウィルス感染症及び同ワクチンについてのヘルストークを開催。58名 (聴講者50名+発表者、事務局8名) の参加があった。
日本人墓地維持管理委員会
- 春秋の慰霊祭はSOPの遵守のため前年度同様開催不能となり、理事会メンバー有志による焼香、献花を実施した。
(秋季2021年9月26日、春季2022年3月6日) - パハン州べントンで発見された日本人の墓碑が行方不明となっていることが判明した為、規制の一部緩和に伴い、現地警察被害届を提出。2022年1月にパハン州政府州務担当の主催で関係者の合同会議が開催され、墓碑の再捜査をベントン警察が行うことが確認された。
- 2022年3月、安倍晋三元首相 (首相特使) が日馬外交関係樹立65周年並びに東方政策40年の記念講演他の為来馬。その際クアラルンプール日本人墓地を訪問し記帳、焼香、献花が行われた。
ITシステム委員会
- 2021年5月にテストデータ移行をし、テストを継続中。引き続きテストを行い、実施段階まで改善を重ねていく。
盆踊り実行委員会(2021)
- 新型コロナウィルス蔓延防止の為の活動制限令で、大規模イベント実施の許可が出ない事、周辺の協力企業もコロナ対策優先で準備が出来ていない事、またその他関係団体からの意向等も踏まえ、感染防止の観点から、第44回に続き、第45回KL盆踊り大会の開催を中止した。
バザー実行委員会(2021)
- 新型コロナウィルスの影響により、規模を縮小し2021年12月12日 (日) 10時30分~15時、第49回チャリティバザーをKL日本人会第1ホールにて開催した。
当日は来場者約340名。(関係者ボランティア含む)
バザー売上げ収益と現金寄付から約RM51,400を11ヶ所の福祉施設に寄付する提案を、JCKL慈善基金に対し行った。
新年会実行委員会(2022)
- 2022年1月8日に第27回新年会を会館限定イベントとして開催した。餅つきは子供の体験の為のみとし、ついたお餅は配らず、代わりに切り餅を参加者にお土産として配布 (500名限定) した。第1ホールのステージでは、JSKL園児及び部同好会の発表が行われたが、ホールの収容人数約60名を超えないよう、入場制限等を実施して人数をコントロールしながら行った。また子供たちの楽しめるコーナーとして、ヨーヨー釣りと射的を実施。500名程度の参加者があった。
海外安全担当
- 新型コロナウィルス感染症対応に関して、下記情報提供を行った。
・マレーシア政府による出入国管理情報、活動制限令等について
・日本政府による水際対策強化に係る措置等について
婦人部かとれあ会
- 社会貢献活動として下記福祉施設と協力し、ボランティア活動を行った。
・PJスパスティックセンター/オンライン音楽セラピー開催
・ブキナナス身障者施設/手芸品作成及び販売をサポート - 2021年12月12日、第49回チャリティバザーを日本人会会館にて開催した。
- 日本人会関係イベントへの協力 (新年会、秋の墓参、新規入会者の集い)
- 日本人学校PTAとの交流会実施
マレーシア全日本人会
- 第42回目のマレーシア全日本人会連絡会が、2021年10月1日 (金) オンラインで開催された。(今回はKL日本人会が幹事。12か所の日本人会のうち8か所の代表が参加)
- 同時に大使館主催で第40回安全対策協議会が開催され、外務省海外安全ホームページから、感染危険情報、危険情報について、及びマレーシアの安全情報が共有された。
02会員数報告
会員種類 | 2021年3月末会員数 | 2022年3月末会員数 | 年間増減 |
法人会員 | 292社 | 281社 | -11社 |
個人会員 【内MM2H】 |
1,442世帯(3,363名) [263世帯(486名)] |
1,284世帯(2,917名) [204世帯(371名)] |
-158世帯(-446名) [-59世帯(-115名)] |
賛助会員 | 289世帯(554名) | 272世帯(519名) | -17世帯(-35名) |
学生会員 | 7名 | 6名 | -1名 |
032021年度収支決算
現金収支 | 事業収入 | 329万リンギ (予算比 +7万リンギ) 以下主な予算との差異 ・ 会費収入等 +9万リンギ ・ 賃貸収入 -3万 〃 ・ 講座その他 +1万 〃 |
事業支出 | 311万リンギ (予算比 -52万) ・ 運営費 -15万リンギ ・ 水道光熱費 +15万 〃 ・ 事務局費用 -5万 〃 ・ 購読費・専門家費用 -2万 〃 ・ 会員活動費用 -7万 〃 ・ 婦人部と墓地関係 +1万 〃 ・ 備品購入費 -1万 〃 ・ 補修・改修・改装費 -39万 〃 |
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事業収支 | 18万リンギ (予算比 +60万リンギ) | |
事業外収支 | 31万リンギ (予算比 +18万リンギ) ・ 定期預金利息 -8万リンギ ・ 所得税 +6万リンギ ・ 雑益 +20万リンギ |
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経常収支 | 49万リンギ (予算比 +77万リンギ) | |
財務収支 | -7万リンギ (予算比 -6万リンギ) ・ 会員預かり保証金 -6万リンギ |
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総合収支 | 41万リンギ (予算比 +71万リンギ) ⇒ 期末現預金残高836万リンギ(次年度繰越) |
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損益計算書 | 総収益 367万リンギ - 償却前費用 309万 〃 - 減価償却費 47万 〃 - 所得税 2万 〃 当期利益 10万リンギ |
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貸借対照表 | 総資産 1,657万リンギ ( 前年比 -5万リンギ) ・流動資産 853万 〃 ( 〃 +34万 〃 ) (内現預金 836万 〃 ) ( 〃 +41万 〃 ) ・固定資産 804万 〃 ( 〃 -39万 〃 ) 負債の部 111万 〃 ( 〃 -15万 〃 ) 自己資本(会員勘定) 1,546万 〃 ( 〃 +10万 〃 ) |
会員が減少傾向にあることに加え、今期はコロナの影響で会費収入減、家賃収入減等で約30万リンギの赤字となる予算計画であったが、会館運営費やクラブハウス補修費の削減、ITプロジェクトの費用支出の期ズレ等で経費関係を大幅に削減出来たことから、現金総合収支として41万リンギの黒字を確保することができたと報告された。
04監査報告
監事より、「2022年4月26日に2021年度KL日本人会一般会計の監査を実施したが、財務諸表は適正性を損なう様な重要な不正・誤謬は認められなかった」との報告がなされた。
05新会館建設積立について
- 2022年3月31日事業終了の2021年度の決算では、約411千リンギの現金収支プラス、約113千リンギの税引き前利益という結果となったことから、411千リンギを2022年度に積み立てる事が理事会で決議されたとの報告があった。
06JCKL慈善基金活動報告
- 活動概要として、2021年は3月14日 (日) と12月12日 (日) の2回、KL日本人会会館第1ホールにて、それぞれ第48回と第49回のチャリティバザーがKL日本人会婦人部かとれあ会が主担当となって開催されたこと、第48回の収益を主な原資として、2021年4月23日に贈呈式を実施し、総額RM75,000を10箇所の福祉施設に寄付したことが報告された。
- 財務報告として2021年度の決算概要が報告された。
- 2017年に取得した免税措置の期限が2022年2月1日に到来した為、延長の申請手続きを行い、現在IRB (内国歳入庁) と交渉中である旨報告された。
072022年度予算案
収入:- 会費収入は会員数の減少傾向は継続するものの、新型コロナの影響も一段落すると見て3%の減収予想
- テナント収入はMCO解除によって通常家賃に戻すことから20万リンギ(27%)の増収を見込む
- 活動収入は盆踊りや講座・講習会の復活によって約40万リンギの増収となる予想
- 結果、会員事業収入は昨年度実績329万リンギに対し54万リンギ(16%)増の383万リンギの予想
- 事業支出は、最低賃金の上昇に伴う警備費の値上げやITインフラ関係費用等で維持運営費が前年比+21万リンギ、会員活動費用は規制緩和に伴い盆踊りの復活・新年会の規模拡大等を見込み+47万リンギ、プロジェクト関係ではIT化関連で+20万リンギなどを織り込み、前年比117万リンギ(38%)の増加を見込む。
- 会員事業収支は45万リンギの赤字予測。これに事業外収支、財務収支を加えた総合収支は19万リンギの赤字となる予算。
2022年度予算
(1)事業収支
(単位=リンギ)
項目 Particulars |
2022年度予算 4月-3月 |
前年実績比 |
会費等収入 Membership fee Receipt |
2,411,700 | - 67,747 |
店舗よりの収入 Tenant Surplus |
931,950 | 199,699 |
その他雑収入 Receipt others |
41,110 | 12,925 |
活動収入 Activity Receipt |
448,700 | 395,830 |
収入合計 Receipt Total |
3,833,460 | 540,708 |
一般管理費・人件費・通信・光熱・保守修繕・保険料・税金 Administration, Public utilities, communication, Personnel & etc. |
3,204,891 | 359,504 |
クラブ活動費 Club Activity |
619,226 | 495,847 |
婦人部活動・墓地・備品 Assistance fee, Acquisition |
96,000 | 23,200 |
補修・改修・IT化 Clubhouse Maintenance |
314,560 | 241,410 |
予備費 他 Contingencies |
50,000 | 50,000 |
支出合計 Payment total |
4,284,677 | 1,169,961 |
事業収支 S.Total(1) | -451,217 | -629,252 |
(2)事業外収支
収入合計(定期預金利息等) Receipt Total (Interest of FD, etc.) |
305,446 | - 16,500 |
支出合計(所得税・公租公課等) Payment Total (Income Tax, Levi) |
75,566 | 61,587 |
事業外収支 S.Total(2) | 229,880 | - 78,087 |
(3)財務収支
収入合計(預かり保証金、他保証金、6%サービス税仮受) Receipt Total (Deposit, 6% SST) |
349,000 | - 1,965 |
支出合計(各種保証金の返金、6%サービス税) Payment Total (Refund of Deposit, 6% SST) |
319,057 | - 106,795 |
財務収支 S.Total (3) | 29,944 | 104,830 |
(4)総合収支 【(1)+(2)+(3)】
総合収支 G.Total (1)+(2)+(3) | - 191,393 | - 602,510 |
※次年度への繰越金予想RM8,172,896
2022年度JCKL会長より挨拶
岡部養明
昨年度に続き、2022年度もクアラルンプール日本人会会長を務めさせて頂く事になりました。 当会の運営に当たっては顧問、理事、監事、管財人をはじめ、多くの方々から惜しみないご協力を頂き、会則にある当会の目的、即ち「会員相互の親睦、互助を図り、日本とマレーシアの友好・親善の促進に貢献する」に沿った活動を続けて参りました。この場をお借りして御礼申し上げます。在マレーシア日本国大使館及び関係各機関のご支援のもと、今後も当地の在留邦人の中心的コミュニティーとして当会の運営に努めて参りたいと思います。どうぞよろしくお願い申し上げます。
新型コロナウィルスの感染拡大により当会の活動も大きな影響を受けて来ましたが、ようやく回復し始めました。
7月16日には盆踊り大会を3年ぶりに開催予定です。
様々な環境変化を受け、盆踊り実行委員会の皆さまには大変なご苦労を頂いておりますが、在マレーシア日本国大使館をはじめとする関係各方面より全面的なご支援を頂き、またこれまで先人が築き上げてきたマレーシアの方々との友情と信頼に基づいた応援も頂き、準備を進めています。
コロナ禍からの復活、そして東方政策40周年という記念の年に「日マの友好・親善の促進に貢献する」象徴として、多くの方にご来場頂き、盛大な会となることを祈っています。
当会では2020年以降、本帰国により退会された方や、一時帰国により休会された会員が急増しました。財務面や、理事の派遣等による運営支援の面にて、当会を発足当初より支えて頂いております法人会員の企業におかれては、経済構造の変化の中で駐在員数が減少しているところも少なくありません。クアラルンプールでの生活は非常に便利になり、また生活スタイルが変わって行く中で、当会が果たすべき役割をあらためて考え、会員の皆さまと知恵を出し合い、日本人会の新しいスタイルを模索して参りたいと思いますので、ご理解とご協力を宜しくお願い申し上げます。
最後に、クアラルンプール日本人会が、多くの会員の皆様に長く親しまれる会として発展していくことを祈念し、私の挨拶といたします。
今月の写真<パパイヤの木>
写真はKL日本人会の駐車場で立派に育ったパパイヤの木。わずかなスペースで3-4mの木に成長し100個以上もの実をつけているので、ご来館の際には見上げていただきたい。パパイヤの木は生育が早いうえ年間を通じて結実することもあり、フィリピン、タイなど熱帯各地で広く栽培されている。
驚くことにパパイヤの木には雄花だけをつける雄の木と雌花だけをつける雌の木がある。一般的に植物は雄しべと雌しべを兼ね備えた両性花であるのに対し、パパイヤの木は雌雄異株の植物で、結実させるには雄の木と雌の木を並べて同時に育て受粉させる必要があるのだ。厄介なのは花が咲くまでその木が雄株か雌株か外見からはまったく判別がつかないこと。
1本の木として片方の性しか持たない種は植物界で5%ほどしか存在しないようで、他にはキウイフルーツ、山椒、イチョウ、桑などが挙げられる。
ただパパイヤにおいては両性種 (ソロ種) が誕生しており一本の木で結実する種もある。木が成熟すると頂点の葉の付け根に花芽がつくのだが、その付け根に膨らみがあるかどうかが雄花と雌花の見分け方。膨らみがあるのが雌花と両性花、すっきり細いのが雄花だ。白く可愛い花をつけるのでパパイヤの木を見かけたら観察してみよう。
婦人部かとれあ会
【活動報告】
マザーマンガラム 96歳バースデープログラム
96歳を迎えたマザーマンガラム(左) と96羽(年齢の数)の小鳥を放鳥(右)
5月21日に「マレーシアのマザーテレサ」として知られているマザーマンガラムのお誕生日会にご招待いただき、かとれあ会役員がお祝いに伺いました。
日本人会からの寄付先福祉施設でもある『The Pure Life Society』の代表であり、御年なんと96歳のマザーマンガラムですが、とてもしっかりしたお声でのスピーチを拝聴しました。96歳にちなんで、96羽の小鳥の放鳥や、マザーマンガラムの歴史のスライドショー、さまざまな宗教の代表者によるお祝いのスピーチ、バースデーケーキのカットなど、多くの催しがありました。
なかでもThe Pure Life Society 内で暮らしている子供達によるパフォーマンスは素晴らしかったです。彼らはパフォーマンスだけでなく、招待者たちの受付や案内など、このお誕生日会をスムーズに進めるために様々なサポートをしていました。
かとれあ会役員も今回のご招待を受けて、普段の生活では味わえない貴重な体験をさせていただきました。
インド大使館の方とかとれあ会ぺリング会長(左)ケーキカットの様子(右)
The Pure Life Society の子供達によるパフォーマンス
【寄付金お届けのご報告】
2021年度チャリティバザーでの収益金を、下記4箇所の福祉施設にお届けしてまいりました。
かとれあ会ではこのような寄付活動を今後も継続して参ります。これからも皆様のご理解とご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
- Spastic Children's Association of Selangor
- United Voice
- Persatuan Kebajikan Than Hsiang Mitra Malaysia -Old Folks Home
- POBP Dayspring training Centre
Spastic Centre Cafe への寄付金
United Voice への寄付金
Persatuan Kebajikan Than Hsiang Mitra Malaysia への寄付金
POBP Dayspring training Centre への寄付金
JICAだより
<ボルネオの熱帯雨林に潜む生物多様性の全貌を解明せよ!>
JICAプロジェクトコーディネーター 神田 強
この難題にチャレンジしているのは、京都大学を代表研究機関とする日本側研究者とサラワク州政府関係機関 (サラワク州森林局、サラワク州林業公社、サラワク州生物多様性センター) に所属するサラワク側研究者の共同研究チームです。「サラワク州の保護区における熱帯雨林の生物多様性多目的利用のための活用システム開発プロジェクト (通称:PUBS) 」は、JICA (国際協力機構) とJST (科学技術振興機構) が連携して推進する国際共同研究としてサラワク州を対象に2021年2月から5年間の研究活動を開始しています。
熱帯雨林は「種の宝庫」
サラワク州とサバ州が位置するボルネオ島は世界的にも生物多様性が豊かな地域として知られています。熱帯雨林に棲むオランウータンはその象徴的な存在です。地球上の陸地のわずか数%を占めるにすぎない熱帯雨林には、一説によると、陸上の生物多様性の半数以上が集中していると言われています。広大な面積を持つサラワク州もかつてはほぼ全域が森林に覆われていましたが、現在、自然の姿をとどめる原生林は州面積の20%程度にまで減少しています。
知的資源として注目
1970年代後半から1980年代にかけて、サラワク州では林業が本格化し森林伐採が進みました。1990年代以降はアブラヤシ農園が拡大しています。木材生産はサラワク州に多大な富をもたらしましたが、熱帯雨林から産出される物的資源は徐々に枯渇してきました。こうした資源枯渇や環境劣化への危機意識は世界的潮流となり、1992年に国連環境開発会議 (地球サミット) が開催され、その成果の一つとして生物多様性条約に多くの国が署名しました。サラワク州においても持続的な森林管理と生物多様性の保全が重要な政策課題となっています。これまでの木材生産に代わる新たな資源として、熱帯雨林の生物多様性がもっている知的資源の活用が注目されています。
生物多様性条約では、生物の多様性には3つのレベルがあるとしていて、生態系の多様性、種の多様性、遺伝子の多様性に着目しています。しかし、生物多様性を定量的に評価することは容易ではありません。サラワク州においても膨大な数の未知種が国立公園に生息していると推定されていますが、未だに、どの国立公園にどのような生物が分布しているのかという基礎情報が整備されていません。
DNAバーコーディング
そこでプロジェクトでは、DNAバーコーディングなど最先端技術を駆使することで、サラワク州の15か所以上の国立公園の生物多様性を網羅的に調査し、収集した生物多様性情報を知的資源として活用し、持続的な生物多様性の保護・管理につなげることを狙いとしています。DNAバーコーディングは、採取した生物種のDNA情報を「バーコード」として既知のDNA情報と照合して種の同定を可能にする技術で、生物分類の専門家でなくても高精度な同定が可能です。従来の生物種の同定作業は、採取したサンプルを専門家が形態など詳細を調べて分類するという職人技が必要で、サラワク州の膨大な生物種を網羅的に解明することは困難でした。ところが、近年のDNA解析装置 (シーケンサー) の技術進歩により、一度に大量のDNA情報を解読し、高速かつ自動でDNAバーコーディングができるシステムが開発されています。プロジェクトでは「次世代シーケンサー」と呼ばれる先端装置を導入して、サラワク州の現地研究者が自ら調査・研究を推進する基盤を整備します。
プラットフォームの構築
こうして得られる膨大な研究成果をデータアーカイブとして集積することで、データの散逸を防ぎ、適切なデータ収集・保管を可能とします。このデータアーカイブは、研究者間の利用にとどまらず、サラワク州政府や地域社会が生物多様性情報を知的資源として活用できるようにプラットフォームとして整備する計画です。このプラットフォームを利用することで、地域社会での普及・教育プログラムやエコツーリズム事業の開発に貢献することが期待されています。
地球に生物が誕生してから40億年。はるか遠く太古の昔から、生物は絶え間ない進化を続けて現在に至ります。この豊かで多様な生物の営みは私たち人類の生存基盤です。ボルネオの熱帯雨林には、未だ実態が解明されていない多くの生物が生息しています。この貴重な生態系をいかに適切に保護・管理・利用することができるか。プロジェクトで実施する研究、人材育成及び社会活動が、サラワク州の保護区管理のための政策提言につながることが期待されています。
http://www.kurs50008.sakura.ne.jp/sarawak/
<マンゴーソース漬けチキンステーキ>
料理講習会講師 ちはる
マンゴーの季節が到来し、かなり安く手に入るようになったので、食後のデザートだけでなく主菜にもマンゴーを取り入れてみよう!
マンゴーを漬け込みソースにするとタンパク質分解酵素のお陰で肉が柔らかくなるし、スパイスと合わせることで甘さを抑えたフルーティーな香りと酸味が引き立つ一品に仕上がる。
このレシピだとチリの辛さはほとんど感じないけれど、気になる方はパプリカパウダーに変えてもよい。
生マンゴー
クミンパウダー
チリパウダー
ガラムマサラ
マスタードシード
- チキン(もも肉) 2切れ 計300g
- オリーブオイル 適量
- マスタードシード
小さじ1 (肉用)
小さじ ½ (ソース用) - 酢 大さじ1
- マンゴー(可食部分) 200g
- クミンパウダー 小さじ1強
- チリパウダー 小さじ1強
- 塩 小さじ1
- 砂糖 小さじ1/3
- ガラムマサラ 小さじ1/4
- ジンジャーパウダー 小さじ1/4
チキンは脂などを取り除き両面10か所ほどフォークで穴を開ける。キッチンペーパーで水分を除いておく
マンゴーは皮を剥いて種を取り除き、果肉をざっくり切っておく
*作り方
①マンゴーはグラインダーにかけるか潰して滑らかなペースト状にする
②スパイス類を入れる
③チキンを加えて30分漬け込む
④フライパンに油を入れマスタードシードを熱する
⑤チキンに絡んでいるソースを出来るだけ落とし、皮が下になるように載せ3分ほど中火で焼く (マンゴーソースは焦げやすい)
⑥軽く焦げ目がついたらひっくり返して3分。さらに蓋をして弱火で5分焼いたらチキンを取り出す。
フライパンに残った油をキッチンペーパーで拭き取る
⑦そのフライパンに油とマスタードシードを入れて火をつけ、パチパチと弾け出したらソースを加える。中火で混ぜながら3分。酢も加えてさらに1分煮込む
⑧チキンを皿に盛り、ソースを上にかけたら完成!
今月の漢方
<抜罐 吸い玉 (すいだま) >
国際中医薬膳師/中医実習生 坪井良和
吸引方式の吸い玉
吸い玉 (カッピング) の経験はおありだろうか? ガラスやプラスチック、もしくは竹の筒でできたカップを患部に押し当て、陰圧で刺激する治療法だ。国内外のスポーツ選手が利用していることで一時期話題になり、今では日本国内でもメジャーな代替医療方法の一つなのではないだろうか?
中国語では「抜罐 バァグワン」という。
東洋医学に限った治療法ではなく、ギリシャや古代エジプトでも、真空にした容器を体に押し付けることで血液循環を改善させる療法はあったようだ。
吸い玉の効用はおおむね「カッピングによって血管が拡張し、血流が良くなることで、体の新陳代謝が改善され、さまざまな不調を取り除く効果がある」こと。西洋医学では、カッピングの刺激で組織がごくわずかに損傷することで、その修復のために血流が増大し酸素供給も向上するために、筋肉痛の軽減、関節可動域の改善という効果が得られると理解されている。現在ではプラスチックのカップと機械を使って陰圧を作り出す場合も多いが、伝統的な天然素材のカップと火を使って治療する時には温熱効果も期待できるし、さらに、経絡に沿った施術位置を選ぶことで、局所的な痛みだけでなく、デトックス、婦人病の改善、慢性疲労の緩和などにもよい。
伝統的な施術方法
最後に注意点。
吸い玉では治療後にカップの跡がつく。その跡は数日から一週間ほどで消えるが、基本は服で隠れる部分にしか施術しない。施術後の皮膚の色の変化で体質診断や効果をうたうものも多いが、ピンクからうっすら赤くなるくらい (カップの留置時間は最長でも15分程) がよく、施術後の疲れも軽く、組織の修復も早い。
そして何よりも、施術後は保温に努め、2時間以上はシャワーを浴びたり扇風機などの風に直接あたるのを避けること。首から肩にかけて施術する場合は、襟のある服装か、ストールなどで保護するとよい。吸い玉のあとは、毛穴が開いているので外からの刺激に無防備だからだ。
吸い玉を受けた後、その跡が消えないうちは次の施術は控えたほうがよく、以前受けたときに跡がなかなか消えなかった人は施術者に相談を。
吸い玉治療は適切に行われると、効果の表れが早い。ただ、刺激が強すぎると、気血を消耗してかえって疲れたり、痒みから皮膚感染を起こしたりしかねない。コミュニケーションの取れる、信頼できる施術所でリラックスして受けたいものだ。
経絡にそった施術。腰痛の治療と思われる。
3年ぶりの開催となる本イベントは世界有数の規模と言われておりますので一見の価値があります。是非たくさんの地元の人たちと、日本の文化・盆踊りで熱い夜をお楽しみください。詳細は下記リンクよりご確認いただけます。
【日時】2022年7月16日(土)16時半開場
【場所】Kompleks Sukan Negara Shah Alam (Panasonic)
主催
クアラルンプール日本人会
クアラルンプール日本人学校
在マレーシア日本国大使館
協賛
マレーシア日本人商工会議所
セランゴール州観光局
東方政策留学生協会
マレーシア元留日学生協会
後援
セランゴール州政府
Perbadanan Stadium Malaysia
10台のバスが随時往復運行!
区間:KTM Shah Alam駅 ⇔ 会場ゲート前
時間:16時~10時半まで
*KTMのスケジュールは各自ご確認ください。
KL日本人会会員の専用駐車場を18時まで先着順で利用可能です。場所は、会場正面のPanasonic AVC Networks KMとなります。駐車する際、当会発行のカーステッカー或いは会員証の提示が必要です。交通誘導ボランティアが確認できるようご協力をお願い致します。台数に限りがございますので、ご了承ください。
えっ!マレーシア <ハリラヤが一日繰り上がった2022年>
今年のハリラヤが5月3日から直前に5月2日に繰り上げられたことはご存じだっただろうか。
そのアナウンスが国王事務官からあったのが5月1日の夜8時過ぎ。レイバーデーとその振り替え休日が続く連休中で連休期間に変更はなかったため、気付かなかった邦人が多いかもしれない。
ハリラヤの日付は計算によって予測され、ラマダン29日目の日没直後に月を観測して確定される。かすかに光るごくごく細い月を目視で探すのだが、もし確認出来ればその日でラマダン月の終了となるし、見えなければあと一日となる。雲などで月が見えない場合も計算によって予測された日で確定となる。いずれにしてもラマダン29日目の夜8時のアナウンスに注目する。今回の場合「断食も残すところ一日!」というタイミングで一日早まったもので、マレーシア全土で驚きの声が上がった。今年も予測通りだろうと考え段取りするムスリムが大半だったようだ。
ラマダン29日目に細く光る月を観測できればラマダン月の終了
一年の中で最も大切な日を迎えようとする最後の一日が吹っ飛び、大慌てで掃除やご馳走の下準備など夜中に掛けて済ませたのだとムスリムの同僚が話してくれた。カレンダーには「日付は変更の可能性あり」と注記があるけれど、予定調和なハリラヤが何年も続いていた中で本当にずれることがあるのだと驚き、記憶に残る年となった。
JCKLニュースレター
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