デジタル版
JCKLニュースレター
タイムリー且つ皆様のお役に立つ情報発信を心掛け、毎月初旬にお届けいたします。
日馬友好親善の一大イベントとして知られる日本人会チャリティバザーが11月6日(日)に開催された。1973年に日本人会会館でスタートし、今年で第50回を迎える歴史あるイベントである。
今年は3年ぶりに会場をホテルに移しての実施となったが、千名以上の来場があり会場全体に来場者やスタッフの笑顔があふれ、楽しみながらマレーシア社会に貢献できる有意義なチャリティバザーとなった。
髙橋克彦大使よりメッセージ
JCKL慈善基金管財人会の Dato Rahim 会長よりご挨拶
左から岡部JCKL会長、 Dato Rahim会長、髙橋大使御夫妻、JACTIM児島会頭
開場を待ちわびた来場者で各売り場は大賑わい
手芸品売り場も大盛況
手芸品も手に取りじっくり選ぶことができる
かとれあ会役員による福祉施設訪問などを展示
日本のバザーの特色ともいえる手芸品販売。バザーサポーターを中心に、大勢の日本人会会員が製作に携わってくださっている。
日本人の丁寧な手作業による作品の数々
バティックを使った雑貨は日本へのお土産としても人気
フェスティブシーズンを控えリースや門松も手作り品
落ち着いたデザインの中に華やかさがある雑貨や小物
マレーシアで人気の商品やバウチャーを賛同企業からご寄付いただき、市場価格以下で販売する人気のコーナー。
家電はじめ、すべての協賛品が完売
イヤホン、インスタントカメラ、ゴルフボールなど様々な商品が並ぶ
日本人にも人気の調味料、スキンケア製品なども
レストランやホテル等のバウチャーも完売
ブース出店料の全額がバザーへの寄付となる外部からの出店。デザイン・質ともに優れた商品が並ぶ人気のコーナー。
雑貨や食品など32の出店があり大いに賑わった
独創的なデザインが目を引くバティックアイテムなど
布バッグに色付けしてマイバッグを作るブースはお子さんに大人気
愛らしいスイーツやグッズの販売「僕らもバザーを盛り上げるぞ!」
福祉施設の入所者らが製作した手芸品などを販売。収益金は施設の運営費となっている。
ブキナナス身障者施設
PJ スパスティックセンター
アンパン知的障がい児訓練センター
ユナイテッドボイス 学習障がい者 自己啓発協会
Ms Elaheと息子さん、友人(左端)
NGO施設Tasputraを運営するMs Elaheは日本好きの友人を誘ってご来場。「本バザーの意義を高く評価し、協賛品などを多数購入」
Ms Sally
「ベンダーのインスタグラムでこのバザーを知って初めて来場。協賛品を購入。もう少し日本のアイテムがあったらいいな」
Ms Anis &Mr Luqman
「インスタグラムで日本のバザーの情報を見つけ来場。浴衣姿での写真は初めてだったので、とってもいい思い出!」
「マレーシアに今年引っ越してきたばかりで初めてのバザー。チャリティバザーと聞いてぜひ行ってみようということに。バティックやバッグ、チョコなどを購入」
「去年マレーシアに越してきたので今回初めて。バウチャー売り場に30分並んだけど、目当てのバウチャーがなくなってしまって残念。協賛品やお弁当を購入」
「どんなバザーなのか見に行ってみよう!と誘いあわせて来場。バッグや手芸品コーナーの品物を購入。休憩できるイートインスペースがもう少しあればよかったかな」
浴衣の着付けコーナー
最初はもじもじしていた男の子も、カメラマンが絵のボードを見せるとニッコリ
客室乗務員とパイロットの制服が試着できるコーナー
娘さんに付き合ってお父様もパイロットに変身「はい、ポーズ!」
バザー実行委員会
小沢史朗委員長よりご挨拶
おかげさまで3年ぶりのホテル開催となりましたチャリティバザーは、たくさんの方にご来場いただき、無事に終了いたしました。
お忙しい中、準備や開催に携わってくださった実行委員の皆様、かとれあ会の皆様、スタッフの皆様、大変有難うございました。おつかれさまでした。協賛品、バウチャー、寄付金をいただいた企業の皆様、出店によりイベントを盛り上げていただいた方々、当日ボランティアとしてお手伝いいただいた大勢の方々に御礼申し上げます。
規模を少し大きくしての開催にどれだけの人が集まるのか心配しておりましたが、結果的に大変多くの方にお越しいただき、マレーシアの福祉施設へのチャリティを継続できますこと、有り難く存じます。まことに有難うございました。
かとれあ会
ペリング祐子会長よりご挨拶
かとれあ会は、今年創立50周年を迎え、第50回日本人会チャリティバザーをEastin Hotelで盛況のうちに終了する事ができました。心からお礼申し上げます。
本年度かとれあ会では ”楽しく活動“ をモットーに役員6名一丸となって福祉施設訪問やバザー準備活動をして参りました。至らぬ点が多々あったと存じますが、ご来場いただいた皆様に少しでも楽しかったと感じていただけていたら幸いです。
バザー実行委員会が8月に立ち上がって以来、たくさんの方々のご支援ご協力を賜りました。手芸品製作をしてくださったバザーサポーター、企業協賛品寄付、現金寄付、バウチャー寄付、当日お手伝いにご協力いただいた企業や個人、また外部出店にご賛同頂いた32店舗、全ての皆様にこの場を借りて深くお礼申し上げます。バザーの収益金は、マレーシアの福祉施設に寄付させていただきます。今後とも日本人会婦人部かとれあ会へのご支援ご協力の程よろしくお願い申し上げます。ご協力ありがとうございました。
50th Japan Charity Bazaar 2022 List of Donors
Thank you very much for your kind donation & support !
こちら HERE をご覧ください
今月の写真
マラッカの水上モスク
「Masjid Selat Melaka」
イスラム教徒の多いマレーシアでは、至るところで目にするモスク。クアラルンプール市内にも、街の公民館のような小さなものから、豪華な装飾が美しいモスクまで数多くあり、マレーシアの馴染み深い風景の一つだ。
今月の写真は、マレーシア西岸の港湾都市マラッカの浜辺に立つ水上モスク「Masjid Selat Melaka」。マラッカ海峡の果てしない水平線と大空を背景に建つ姿は、街中のモスクとは違った趣きがある。この日も日没前後の美しい景色を求めてやってきた観光客が、写真を撮ったり、防波堤に座って景色を眺め、静かにくつろいだりしていた。
日没の礼拝に合わせて正装したイスラム教徒の人々がやってくると、建物は緑色にライトアップされ、モスクの中からはアザーンが響いてくる。夜景に浮かび上がるモスクの背後には、マラッカ海峡を航行するタンカーの灯りも小さく見える。イスラム教徒ではなくても、何か神秘的なものを感じることができる場所と言えるかもしれない。
コロナの行動制限から解放されたものの、まだ海外旅行は早いかも…という方にはマレーシアの国内旅行がおススメ。マレーシアには、ふらりと出かけられる魅力的な観光名所がたくさんある。今回は国内旅行の定番「世界遺産都市マラッカ」をご紹介する。
マラッカはクアラルンプール市内から車で約2時間。日帰りできる距離だが、今回は夕暮れのマラッカ海峡が見たいと思っていたので1泊旅行に。マラッカは小さなエリアに名所がまとまっているので徒歩で観光できるうえ、歴史を感じながら美食・買い物も楽しめるので、思っていた以上に満足度の高い旅だった。
統治時代の遺構が建ち並ぶ「オランダ広場周辺」
プラナカン文化を楽しめる「チャイナタウン」
マラッカ海峡と水上モスク「Masjid Selat Melaka」
婦人部かとれあ会
【2021年度寄付先福祉施設の訪問レポート】
かとれあ会では、毎年チャリティバザーの収益金をマレーシア国内の福祉施設にお届けしています。寄付先福祉施設を訪問し、施設状況や寄付金、寄付品が有効活用されているか確認しており、今回はアンパン知的障がい児デイケアセンターについてご報告します。
Persatuan Kanak-Kanak Istimewa Ampang Selangor
アンパン知的障がい児デイケアセンター
1999年障がい児の生活訓練センター及び保護職業センターとして設立。主にダウン症児と自閉症児が通っている。
髙橋大使夫人(左)、かとれあ会ぺリング会長(右)より寄付品贈呈
年齢やスキルを問わずセンターに通うみんなが音楽に合わせて楽しくダンスをする時間
センターでの作業説明をする生徒さんと髙橋大使夫人
年齢の小さな子が運動訓練をする部屋にて、訓練に参加していた子に優しく語りかけている髙橋大使夫人
センターに通う子供たちの保護者によって製作された手芸品を持って記念撮影
【日本人会からの寄付金の使途】
- 2018年度 RM10,700 木製の椅子12脚、クラスのつい立1枚、リハビリテーション用のステッパー
- 2019年度 RM8,000 貯水槽と送水ポンプ電動機セット1台
- 2020年度 RM3,529.70 紫外線空気清浄機7台、紫外線滅菌ボックス2個、施設名看板製作代、緊急出口ライト
- 2021年度 RM2,000 1年間の食料品、洗剤、サニタイザー、マスク
<チキンのターメリック炒め>
料理講習会講師 ちはる
マレー系マーケットの屋台でよく売られている人気の『チキンのターメリック炒め』。スパイスの香りや辛味が苦手な子供さんがいらっしゃる家庭でも食べやすい味になるように、ほんの少しアレンジしてみた。普段の献立にマレーシアらしい一品も取り入れてみよう!
●材料
- チキン胸肉 400g
- 長インゲン 200g
- にんじん 100g
- 赤チリ 1-2本 (好みで)
- 米粉30g (小麦粉で代用可)
- 白胡椒 少々
- 薄口醤油またはローカル醤油 小さじ1/2
※チキンのマリネ用調味料
- ターメリックパウダー 小さじ大盛り1
- 砂糖 小さじ1/2 (写真は黒糖)
- 塩 小さじ1/2
- 生姜ペースト 小さじ1/2
- にんにくペースト 小さじ1/2
- オイスターソース 小さじ1/2
- 黒胡椒 2つまみ
チキン (皮をはいだ胸肉) 400g
今回はターメリックを使いマレー風にアレンジ
長インゲン (十六ささげ)
マレー名 : Kacang Panjang
色が濃く、指先でつまんだ時に硬さのあるものが新鮮でよい
*作り方
①チキンを小さめのサイコロ状にカットしたらマリネ用調味料を入れよく揉み、15分置く
②長インゲンを5cmの長さに切り、人参とチリ (種を除く)はインゲンの長さに揃えた短冊切りにする
③チキンに米粉をまぶし余分な粉をはたき落とす
④多めの油をひいたフライパンに、間隔を空けながらチキンを載せていく
⑤2-3分して軽く焦げ目がついたらひっくり返し、さらに1-2分焼く
⑥チキンを取り出し、フライパンに残った油をキッチンペーパー等で少し取り除く(野菜を炒めるために必要な油を残す)
⑦野菜類を強火で1-2分混ぜながら炒める *長インゲンは生でも食べられるので長く炒めないこと
⑧白胡椒と醤油小さじ1/2を入れ混ぜ、チキンを戻し入れたらすぐ火を消して軽くあえたら完成!
今月の漢方
<五味:甘、鹹、辛、苦、酸 その一>
国際中医薬膳師/中医実習生 坪井良和
東洋医学の経典の一つである『黄帝内経』によると、食物は5つの味 (甘味、鹹 (塩) 味、辛味、苦味、酸味) に大別され、それぞれの味には対応する臓器 (甘味=脾•胃、塩味=腎•膀胱、辛味=肺•大腸、苦味=心•小腸、酸味=肝•胆) があり、食味のバランスの良い食事をとることで健康を保つと記されている。言い換えれば、5つの味のどれかが過剰だと、その臓器にかかわる機能が影響を受けて不調の原因となることがある。
例えば、高麗人参や山芋、当帰 (とうき)、百合の根など産後病後の虚弱体質の改善や慢性疾患の治療につかわれる漢方薬には甘いものが多い。甘味は脾胃と関係が深く、体の中心に位置するこの脾胃は、場所柄、他の臓器同士の働きを結ぶ役割のほかに、口から摂取した水分や食物の消化吸収にかかわる臓器であることから、五臓六腑の中でもことのほか重視される器官である。だから、甘味のある食材や薬材をもって脾胃の調子を整えることで、私たちの健康の土台を固めることができると考えられているのである。
四物湯 (しもつとう) : 貧血のための基本漢方の四物湯は甘味の3つの薬材に辛味の川芎 (せんきゅう) を合わせた処方
しかし、甘味も取りすぎると逆効果になる。食生活の乱れが糖尿病などの生活習慣病を引き起こす原因となることは古今東西を問わず指摘されてきたが、東洋医学でも、病気の時はもちろん、ふだんから厚甘肥膩 (ひかんこうみ : 味が濃く、甘く、脂分が多い食物) を避けることが健康への第一歩であると繰り返し強調される。これは甘いものをとりすぎることで、脾胃に過度の負担がかかり、消化吸収が追いつかなくなることで余分な水分や代謝物から湿邪 (しつじゃ) が生じ、粘性の湿邪によって気の働きが阻害され、脾胃の働き、ひいては他の臓器の働きに不調が生じ、慢性疾患の原因となるからである。この弊害を避けるために、漢方の中でも甘味の強い処方の際には辛味や苦味など発散性のあるものを少量配合して湿邪の排出を促すようにしている。
ママック:インド系ストリートフードの一例、おいしくてついつい食べ過ぎてしまう
さて、次はその辛味。辛味といっても、トウガラシや胡椒のようなパンチのきいた香辛料のほかに、紫蘇や薄荷のような芳香性のある薬材が挙げられる。気の流れと密接なつながりのある辛味は肺と大腸に入りやすく、その刺激をもって滞りがちな気の流れを良くし、代謝を活発にして、体内にたまりがちな湿邪の排出を促す働きがある。ただし、過度の発散は体内の乾燥を招いて、皮膚の乾燥や空咳、便秘などを引き起こす要因となることもあり、子供や老人、月経期の女性など、体内の水分バランスが不足しがちな人は辛い食事 (もしくは辛さ) は控えめにしたほうが良い。
コロナ治療漢方 : 台湾で開発されたコロナ治療薬には多くの辛味の薬剤が配合されている
マレーシアをはじめとする東南アジアの国々の食事は、日本食と比べると味が濃く、中でも甘味と辛味の強いものが多く、しかもおいしい。ただ、日本人として持って生まれた体質は短期間では変わらないので、今までの食習慣を維持しつつ、新しい食べ物に出会った後の体の変化に気を付けることが、外国で健康を保つ基本だと考えている。
クリスマス会のご案内 (会員限定)
12月3日(土) 午前11時~午後4時
KL日本人会会館にて
当会イベントで好評を得ている砂絵やクッキーデコ、竹とんぼ工作の他に、今年はプラ板アクセサリーやスライム作りなどをご用意。ステージパフォーマンス、お菓子配布、テナント一日限定プロモなど盛りだくさん!
みんなで遊びに来てね! お楽しみに☆彡
詳細はこちら
第28回 新年会のご案内 (会員限定)
開催日時:2023年 1月7日(土) 午後4時~午後8時
場所:KL日本人会会館
KL日本人会恒例の新年会。令和五年は活気あふれるライオンダンスが見られるよ! 鏡開き、子どもたちが楽しめるヨーヨー釣りや射的、餅つき体験、部同好会によるパフォーマンス、テナントクーポンなどが当たる新春福引など盛りだくさん。お楽しみに!
新年会実行委員会
ヘルストーク (下肢静脈瘤)
10月26日にヘルストークが開催され、足の静脈の病気や健康で長生きするために必要な3つの生活習慣などについて、目黒外科医院の齋藤医院長にご説明いただいた。
当日は会館と日本をオンラインで結んでの開催となったが、齋藤医院長のご厚意により当日参加できなかった方のために動画配信が可能となったので、皆様の健康維持にぜひ役立てていただきたい。
〇ヘルストーク動画 (1時間8分) 〇
はぐくみ会の活動報告
<成長の記録をとろう>
11月9日 (水) のはぐくみ会では、成長の記録としてお子さんの手形・足形をとり、身長や体重も測定。保護者の方に抱っこされ小さな手や足に絵の具をつけ、紙の上にスタンプのようにして形をとった。その様子を興味深そうに見ている子、思わず泣き出してしまう子などお子さんによって様々な反応があった。
実際に自宅でこの作業を行うのは大変だと思われるが、ボランティアの方々は楽しい雰囲気で手際よくされていたのが印象的であった。
次回活動日 (予定) :
12月14日(水)
サンタさんと写真をとろう
詳細はこちら
足形スタンプ ポンッ
小さな手形・足形がとれました!
体重計にお座りして測定
はぐくみ会は・・・
お子様と季節の行事や手遊び・歌などで楽しく過ごし、お母さん同士の交流の場にもなっている。ご家族そろっての参加や妊婦さんだけの参加も可能で、妊婦さんは経験談を聞いたり疑問に思っていることを話したりできる。
参加方法 :
当日始まる前に事務局窓口にて参加チケットを購入 (事前申し込みは不要)
えっ!マレーシア <第15回総選挙>
11月19日 (土) は総選挙の投票日であった。マレーシアの公立小学校が主な投票所となり、有権者約2,100万人のうち約73%が投票所に足を運んだようだ。投票率が73%と日本に比べて著しく高いのは、選挙の前日を公休日としたこと、投票した人 (指にインクが付いている人) への各種インセンティブがあることなどが背景にあると考えられる。
今回の総選挙は、イスマイル・サブリ首相 (当時) が来年の任期満了を待たずに連邦下院 (定数222、任期5年) の解散を発表したため、各政党が単独過半数獲得を目指し争ったもの。
全国8,958か所に設置された投票所は主に公立小学校の校舎が利用され、教職員も多数動員された
イスマイル・サブリ首相 (当時) は投票日4日前の11月14日(月)に、投票者への便宜のため投票前日の18日(金)および投票日当日の19日(土)を公休日にすると発表。登録住所を故郷から都市部に移してしまっている人が多いが、帰省して投票する国民への配慮も忘れない。ラジオでは「コロナ陽性の人は終始マスクを外さないこと。家と投票所との間は何処にも立ち寄らないこと」と陽性者にも投票を呼び掛けていた。
選挙年齢は2019年の憲法改正で従来の21歳以上から18歳以上に引き下げられ、選挙会場には若い人たちの姿も多く見られた。各大学でも公休日プラスの休暇を与え選挙への参加を促すなど、投票日前後は国全体が選挙一色になった。
会場では警察官が警備
朝の時間帯には待ち列も
選挙日が近づいてきたある日、マレーシア人の同僚の様子がいつもとどこか違うことにふと気が付いた。故郷はKLである。その理由を選挙当日になって、買い物に出かけて知ることになる。マレーシアでは重複投票防止のため耐久性インクに指先を浸すルールが2018年から導入されているのだが、そのインクの付いた左手人差し指を見せると割引や無料サービスを受けられるプロモーションが積極的に行われており、ショッピングモールはどこも大盛況なのである。選挙までも楽しんでしまう国民性、まさにマレーシア・ボレである。
投票者特典で投票を後押し
店舗によって様々な特典が打ち出され、楽しみにしている有権者も多い
投票済みの消せない証拠
1週間ほど落ちない耐久性インクで一目瞭然、2018年は青色、今回は濃紫を使用
投票日当日のGoogle画面
この日限定のマレーシア総選挙バージョンと粋な計らい
今回の選挙では単独で過半数を取った政党連合が無かったので、国王まで巻き込んでどことどこが組んで政権を取るかもめにもめ、国王は最後には各州のスルタン (州王) を集めて臨時のスルタン会議まで開き、最終的には国王が「統一政府」の樹立を各党に要請し、希望連盟 (PH) のアンワル元副首相が第10代のマレーシア首相に就任することとなった。統一政府は希望連盟 (PH)、国民戦線 (BN)、サバのGRS、サラワクのGPSで構成され、誰も予期せぬ選挙結果となった。
JCKLニュースレター
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