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2023年6月24日 (土) 午前10時半から、第59回年次総会が開催された。今回の参加者は80名(議決権数107)、委任状による議決権数187、総議決権数は294となった。

 

012022年度事業報告


総務委員会
  • 会長、副会長、各委員長、顧問で構成した総務委員会を毎月理事会の1週間前に招集。委員会等からの様々な提案事項を検討・審議し、その結果を理事会へ報告または上程した。各委員会間にまたがるような日本人会の運営上の課題や中長期の各種課題に対して議論を行い、必要に応じ継続的に審議するようにした。
  • 理事会議事録を作成し、理事会の検討事項・審議内容を正確に記録した。
  • その他
    ・2022年8月:学校オーナー問題作業部会報告、アジア域内事務局長会議報告
    ・2022年9月:慈善基金ローカル管財人追加一名の任命
    ・2022年12月:事務局長の契約更新(2024年3月迄)、JSKL学校施設利用に関する対応
    ・2023年2月:JCKLの許認可・ライセンスについて一覧表の更新
    ・2023年3月:職員の福利厚生規定の改定、日本人会の保険付保の確認、非常時対応マニュアルの確認、筑波大学からの協力依頼への対応

規約関係
特に無し

セカンドホーム関係
特に無し

 
企画広報委員会
  • 2022年4月:こどもの日ぬりえイベント:160作品132名の参加があった。
  • 2022年10月:第4回秋の味覚を楽しむ会を3年ぶりに開催(参加者約110名)。家族連れから単身者まで幅広く参加頂いた。
  • 2022年12月:クリスマス会を3年ぶりに開催(来場者約600名)。当日は、帝京マレーシアの学生やボランティアの方々にご協力を頂き、参加した大勢の子供たちに楽しんで頂いた。

会員関係
偶数月に開催している「新規入会者の集い」は12月を除き5回開催。合計で226名(108世帯)の参加があった。

ニュースレター編集委員会
・毎月初旬にホームページへ掲載、E-mailにて会員へのお知らせを発信してきた。
・今年度の編集委員会は対面で2か月に1回、 ボランティア編集員を入れて編集会議を開催し、毎号の特集内容、その時期にあったコンテンツを検討、編集方針を決定。これに従い、編集委員による取材活動、原稿作成を実施。寄稿については関係各所・諸氏に原稿の作成を依頼し、編集・校正作業を実施した。
 

財務委員会
  • 定例理事会にて月次財務報告を行った。
  • 期末処理として、不良債権償却(122.30リンギ)、雑益計上(2,184.50リンギ)、退会者からの寄付金計上(1,129.44リンギ)を行った。
 
クラブハウス委員会
  • 2022年6月:A棟(幼稚園)前にできたシンクホールの補修
  • 2022年12月:会館東側斜面点検を行い、斜面の状態に問題はないとの結果を確認
  • 2023年3月:会館ロビー側(C棟)の白蟻薬剤注入を実施
                日馬和里レストラン厨房内ガスパイプ交換

クラブハウス将来計画小委員会
2022年5月:2022年3月31日終了事業年度の決算では、約411千リンギの現金収支プラスという結果となった為、2021年度の新会館建設積立金としてこの411千リンギを積立てることを理事会で決議し、2022年6月第58回年次総会で報告を行った。

 
店舗委員会
  • 2022年7月:自動販売機の新業者と契約
  • 2023年1月:店舗懇談会の実施、自動販売機契約延長
  • 2023年3月:店舗契約更新(2023年4月~26年3月の3年間)
 
文化活動委員会・スポーツ活動委員会
  • 2023年末現在活動中の部・同好会の数は下記の通り。
       (部・同好会の数)
    23年3月末  部  同好会   合計  
    文化系 15 30 45
     スポーツ系 11 9 20
  • 2022年度日本語講座は、1学期4クラス開講、2学期3クラス開講
  • 日本料理教室3回、バティッククラス大人4回、子供2回実施
  • 2022年8月:JFKL第19回高校生日本語弁論大会への協力(審査委員長)
  • 2022年9月:マラヤ大学「日本人家庭訪問実施」への協力
  • 2023年3月:JFKL日本語スキットコンテストへの協力(審査員派遣)
  • スポーツ活動関連ではJSKL施設利用のイベント申請が6件あった。
 

学校委員会

園児・児童・生徒数の推移 
2020年から継続してきたコロナ禍が年度初にエンデミックへ移行したことから、園児・児童・生徒の減少に歯止めが掛かり、年度終わりには前年同月を上回るまでに回復した。

   2022年度 園児・児童・生徒数の推移

 年  月  幼稚部   小学部   中学部     合計   
  2021年4月  45 415 94 554
  2022年3月  49 389 86 524
  2022年4月  38 346 89 473
  2023年3月  63 395 91 549
 

学校教育目標と教育の重点 
2022年度は、2年ぶりに全く休校措置のない正常な状態で教育活動を行うことができた。学校教育目標は、従来通り「たくましいからだ、ゆたかな心、優れた知性と国際性を備えた児童・生徒の育成」とし、その"めざす学校像“は「入ってよかった、通わせてよかった、勤めてよかったJSKL」、“めざす子どもの姿”は「元気で最後まで取り組める子、誰にでもやさしく出来る子、夢を持って世界へはばたける子」、“めざす教師像”は「優れた授業で勝負する教師、子どものよさを育て共に成長する教師、常に努力を惜しまない教師」を掲げて教育活動を推進した。

学校経営3本柱の実践 
今年度2022年度は4月当初から学校を開校し対面での教育活動を展開することができ、学校行事も3年ぶりに保護者が参観する形で開催することができた。全ての行事が3年ぶりの開催となり教職員にとっては十分な引き継ぎのない中での行事開催は大変な苦労であったが、全ての学校行事を成功裏に終えることができた。
2018年度より教育の重点として取り組んでいる①ICT教育の充実、②英語教育の充実、③心の教育の充実、の3本柱は5年目となる。①のICT教育の充実については、現在はほとんどの学年においてクロムブックやiPadなどのICT機器が1人1台使える環境が整い、ICT機器を活用した授業実践の充実を目指している状況である。②英語教育の充実では、今年度はコロナ禍で中断していた国際交流会を全学年で行うことができた。ローカル校との国際交流会ではEC授業で学んだ日頃の成果を発揮し英語を使って交流できたことで、英会話の重要性についても再確認できた。③心の教育の充実では、「ゆたかな心の育成」を目標に掲げ、道徳教育の充実や日々の工夫した教育実践を通して、互いに学び合い、高め合う学級集団になるよう継続的な指導を展開できた。

2022年度(令和4年度)予算・決算 

コロナ禍の継続を予想して園児児童生徒数の更なる大幅減少を想定していたが、エンデミックへの移行に伴い年度初めより底打ちの兆しが見え始め、また想定外の最低賃金大幅上昇(5月)による物価高等も勘案して9月に補正予算を策定して運営した。

  •  学校一般会計(小中学部) 
    年間平均児童生徒数を463名(前年比94%)と前年から微減へ補正。収入実績は概ね予算通りで、予算比100%、前年比96%で着地した。一方で支出実績は、電気代、水道代の想定外の高騰で光熱給水費が上昇したが、最低賃金改定や物価高の影響等は補正予算に織り込んだことから最終的には予算比94%、前年比95%となり、収支は562千リンギの黒字で着地した。
  • 学校一般会計(幼稚部) 
    補正予算には年間平均園児数を55名(前年比122%)と園児数回復傾向を織り込んだ。収入実績は予算をやや上回り(予算比102%、前年比115%)、支出実績は園児数回復に見合った教員数の確保に時間を要したこと等から固定費を中心に予算を下回り(予算比81%、前年比67%)、結果として収支は337千リンギの黒字となった。
  • 学校維持会計 
    学校維持会計では、収入は園児・児童・生徒数の減少傾向に歯止めが掛かり、予算に対し98%で着地した。支出は、予定していたエアコンの据え付けやIT関連機器の調達が遅れたこと等から予算消化が少々遅れており、予算比76%で着地した。遅れている各種工事は次年度1学期に挽回の予定。
  • 新校舎会計 
    新校舎会計は、学校の校舎、施設等の固定資産管理と、現スバン校舎建設から50年後(2042年)の校舎建替えの為の資金積み立てを目的として運営している。今年度の資金収入は予算を上回る一方で、支出は校舎改修工事が急速に進捗したことで予算消化速度が加速した。(預金残高:実績29,311千リンギ、前年差8,109千リンギ減)
 
教育施設管理委員会
  • 2022年12月:帝京マレーシアと日本人会の覚書更新。2018年1月より会館の使用に関して1年毎に覚書を締結しており、来年度分について同社と覚書を取り交わした。
 
福利厚生委員会
  • はぐくみ会・出産準備教室・・・コロナにより20、21年度は開催が不可能であったが、22年度より、ボランティアの協力も得て、それぞれ7月、9月から活動を再開。はぐくみ会は計13回、76名の参加、出産準備教室は計2回、12名の参加があり、出産・育児に関する情報交換、体験の場となった。
  • 予約制オンライン無料健康相談・・・21年1月から月1回の頻度で、バラトよしみ医師にボランティアで実施して頂いている。22年度も継続して頂き、計39名の利用があった。
  • オンラインヘルストーク・・・22年10月、目黒外科医院による下肢静脈瘤に関するオンラインヘルストークを開催。20年9月の開催に続く第2回目。約20名の参加があり、コロナ禍での健康維持や健康寿命などについて説明頂いた。
 
日本人墓地維持管理委員会
  • 2022年9月11日:秋季慰霊祭:広島県呉市、浄土寺住職、念譽和尚の先導により実施。
  • 2023年3月5日:春季慰霊祭:広島県呉市、浄土寺副住職、良輝和尚(念譽和尚のご子息)の先導により実施。
  • 墓地管理人契約の更新3回。①2022年9月~12月末、②2023年1月~3月末、③2023年4月~9月末
【日本からのKL日本人墓地訪問者】
 2022年7月20日:岩本防衛政務官
 2022年7月25日:島津法務副大臣
 2022年10月9日:林外務大臣
 2023年2月13日:自衛官統合高級課程
 2023年3月15日:武井外務副大臣
 
ITシステム委員会
  • 2022年6月に3回目となるデータ移行テストを行った。テストを継続中。
 
盆踊り実行委員会(2022)
  • 2022年7月16日 (土) 19:00よりKompleks Sukan Negara Shah Alam にて、第46回盆踊り大会を開催。コロナ禍で過去2年実施できていなかったことから3年ぶりの開催となった。来場者数推定5万人超。大きな事故などなく成功裏に終了した。
 
バザー実行委員会(2022)
  • 婦人部かとれあ会創立50周年。
  • 2022年11月6日 (日) 10時30分~15時、第50回チャリティバザーをEastin Hotelにて開催した。当日は来場者約1,000名(関係者ボランティア含む)
  • バザー当日売上げ収益と現金寄付から次年度の会計監査費と税務申告費の引当金等を除いて、約84,000リンギを11ヶ所の福祉施設に寄付する提案を、JCKL慈善基金に対し行った。
 
新年会実行委員会(2023)
  • 2023年1月7日に第28回新年会を会館にて開催、約800名の参加者があった。コロナ関連の規制はなくなったものの、規模を縮小し、会館内及び飲食の4テントを会館外側に設置して実施した。
 
海外安全担当
  • 新型コロナウィルス感染症対応に関して、下記情報提供を行った。
    ・マレーシア政府による活動制限の緩和、及び2022年8月1日以降の入国制限の緩和等について
    ・日本入国時の水際措置、及び2023年4月29日以降の水際措置見直しについて
 
婦人部かとれあ会
  • 定期的なボランティア支援活動として下記福祉施設を訪問し、ボランティア活動を行った。
    ・ブキナナス身障者施設/手芸品作成及び販売をサポート 
    ・PJスパスティックセンター/オンライン音楽セラピー開催
  • 慈善活動として寄付先6箇所の実訪問、2箇所のバーチャル訪問を行った。
  • 2022年11月6日、第50回チャリティバザーをEastin Hotelにて開催した。
  • 日本人会関係イベントへの協力(新年会、春と秋の慰霊祭、盆踊り大会、新規入会者の集い)
  • 日本人学校PTAとの交流会実施
 
マレーシア全日本人会
  • 第43回目のマレーシア全日本人会連絡会が、2022年10月7日 (金) ペナン領事館にて開催され12か所の日本人会のうち、今回は8か所の代表が参加した。(今回はペナン日本人会が幹事)
  • 同時に大使館主催で第41回安全対策協議会が開催され、外務省海外安全ホームページから、感染危険情報、危険情報について、及びマレーシアの安全情報が共有された。

 

02会員数報告

  ( )内は家族会員も含めた人数
会員種類 2022年3月末会員数 2023年3月末会員数 年間増減
法人会員 281社 276社 -5社
個人会員
【内MM2H】
1,284世帯(2,917名)
[204世帯(371名)]
1,256世帯(2,992名)
[194世帯(342名)]
-28世帯(+75名)
[-10世帯(-29名)]
賛助会員 272世帯(519名) 293世帯(579名) +21世帯(+60名)
学生会員 6名 16名 +10名

 

  • 2022年度についても法人会員、個人会員共に会員数は減少となったが、減り幅は前の年度より緩やかになっている。
  • 但し個人会員の家族を含めた人数は75名の増加に転じており、最近は新規赴任者に家族帯同者が増えている、或いはコロナによって遅れていた家族の渡航が実現しつつあるものと思われる。
  • 賛助会員・学生会員の増加については、規制緩和に伴ってサークル活動等が再開しつつあることが原因と思われる。

 

032022年度収支決算

  • 2023年3月31日終了の2022年度決算は、収入面では会員の減少幅が予算の前提条件より小さかったことなどで予算を上回り、費用面では各経費の節約に加えITプロジェクト等大口の出費が翌期にズレ込んだことなどで予算より少なく収まったことで、約412千リンギの現金収支プラスとなった。
  • 但し損益計算書では、減価償却費及び引当金計上後の税引き後損益はマイナス54千リンギとなった。
 

04監査報告

  • 監事より、「2023年4月21日に2022年度KL日本人会一般会計の監査を実施したが、財務諸表は適正性を損なう様な重要な不正・誤謬は認められなかった」との報告がなされた。
 

05新会館建設積立について

  • 2023 年 3 月 31 日終了事業年度の決算では、約 412 千リンギの現金収支のプラスとなったので、現金収支プラス分の 412 千リンギを新たに新会館建設積立金に繰り入れることが2023年5月の理事会で承認された。また2019 年に消防法対策工事の為に取り崩した新会館建設口座の定期預金相当分 589 千リンギを同積立金から取り崩すことについても同理事会の承認を得た。この結果、新会館建設積立金の残高は本日現在、約 365 万リンギとなり、新会館建設口座の定期預金残高と同額となっているとの報告があった。
 

06JCKL慈善基金活動報告

  • 活動概要として、2022年11月6日 Eastin Hotelにて、第50回のチャリティバザーがKL日本人会婦人部かとれあ会が主担当となって開催されたこと、そのチャリティバザーの収益を主な原資として、2023年2月21日に日本人会会館にて贈呈式を実施し、総額84,000リンギを11箇所の福祉施設に寄付したことが報告された。
  • 財務報告として2022年度の決算概要が報告された。
  • 2022年2月1日に期限到来した免税措置の延長の手続きをIRB(内国歳入庁)に対して行っていたが、2022年1月1日から2026年12月31日迄の5年間の免税延長が許可されたことが報告された。
 

072023年度予算案

収入:
  • 会費収入は会員数の減少傾向は継続するものの、その幅が少なくなっていることから前年比1%程度の微減
  • テナント収入は昨年13ヶ月分入金したテナントの正常化(12ヶ月)、過去の費用のテナントからの分割払いの終了などで、昨年比4万リンギの減収 
  • 活動収入は盆踊りの収入増等により12万リンギの増収
  • 結果、会員事業収入は昨年度実績390万リンギに対し7万リンギ(2%)増の397万リンギの予想
支出:
  • 事業支出は事務局職員の採用費用を中心に事務局運営費が+7万リンギ
  • 職員の給与制度の改定や永年勤務者への退職金支払いなどで労務費が昨年比+30万リンギ
  • 盆踊りの費用、60周年記念イベントの費用等の活動費が同じく+7万リンギ
  • プロジェクト関係ではホールの床や屋上の水タンクの改装などで+3万リンギ、繰越となっているIT化費用の残高支払で+8万リンギ
    これらに予備費を加えて、支出全体では前年比57万リンギ(15%)の増加を見込む。
収支:
  • 会員事業収支は44万リンギの赤字予測。これに事業外収支、財務収支を加えた総合収支は10万リンギの赤字となる予算。
 


クアラルンプール日本人会運営組織図と理事の紹介はこちら

 

 
 

 2023年度JCKL会長の挨拶

白石 雅資

2023年度の会長を務めさせて頂くことになりました白石雅資と申します。マレーシアには2000年から2004年に一度在勤しており、今回は2020年10月から二度目のマレーシアでの日々を過ごしております。これまで2021年度、22年度と日本人会の副会長を務めさせて頂いておりましたが、今年度は会長としてどうぞ宜しくお願い申し上げます。

日本人会の活動は会員の皆様はもとより、日本国大使館、会員企業、日本人学校、マレーシア人留学生OB、地元の方々など、様々な皆様のご支援で成り立っている事は言うまでもありません。まずはこの機会に改めて日頃の会の運営へのご協力に深く御礼申し上げます。

マレーシアにおいてはコロナ禍も落ち着きを見せ、昨年度は3年ぶりの盆踊り大会が5万人を超える来場者を集め開催され、同じく3年ぶりの「秋の味覚を楽しむ会」や、第50回チャリティバザー、新年会など様々なイベントをほぼコロナ前に近い形で開催することができました。また日本人学校においても、コロナ禍での園児・児童・生徒の減少に歯止めが掛かり、昨年度の終わりには前年を上回るまでに回復しました。 今年は1963年11月25日にマレーシア政府からクアラルンプール日本人会設置の許可がおりてから60年目を迎えます。まだ記念イベントについては何も決まってはおりませんが、従来からの様々なイベントを含め、日本人会の活動を益々盛り上げて行きたいと思っておりますので、皆様のご支援と積極的なご参加を宜しくお願い申し上げます。

一方で、時代の変遷に伴い日本人会を取り巻く状況も変わってきており、その運営基盤、財政基盤は決して盤石なものではありません。最低賃金の大幅改定等に伴う人件費や物価の高騰も予断を許さない状況にあります。「会員相互の親睦と互助、マレーシアと日本の友好と親善の促進」という日本人会の理念は引き続き大切にしながら、より効率的かつ持続可能な経営のために理事会および事務局のメンバーと共に尽力して参る所存ですが、皆さんから日本人会をもっと利用しようと思って頂けるよう日本人会の魅力を高めることも大事だと考えております。そのためにも会員の皆様のご理解とご協力が不可欠です。引き続き日本人会へのご支援の程、宜しくお願い申し上げます。

 

 

 

 

今月の写真 <ドリアン屋台>

 


いよいよ、待ちに待った「果物の王様ドリアン」シーズンの到来だ。好き嫌いは真っ二つに分かれる。かく言う私も、20年前に初めて食べた時の印象が最悪で、ずっと拒否し続けてきた。ところが、2年前にカップケーキ容器に入ったいろいろな種類のドリアンを知人からいただき、その印象が一変 !!!  特にティラミスのような味わいがある絶品ドリアンとの出会いには、目から鱗。そして、今や病みつき。ドリアンシーズンが待ち遠しくてたまらない。この時期だけのドリアンチームも結成。大勢で行くと、いろんな種類のドリアンがいただけ、もうそれは至福の時間。食べれば食べるほど、その魔性の魅力に取り憑かれる。食べているとおなかの張りやほてりも感じるので、水分補給も大切。お店によってはお水も用意してくれている。ドリアンの実を取り除いた殻に水を入れて飲むスタイルは、いかにもドリアン通のように装える。

ドリアンにまだまだ抵抗感がある人への推しは『チェンドルドリアン』。チョーキットにある人気店の『チェンドルドリアン』は、種類の異なるドリアンが少しずつ入って18リンギ。先日の話では、「D24、IOI (アイオーアイ)、ウダンメラが入っている」と。コスパがかなりいい。ドリアンは栄養価も高いが、糖質やカロリーもかなり高いようなのでそこは要注意。でも、せっかくマレーシアに住んでいるのだから、ドリアン好きにならないなんて、もったいない。人生損している。苦手な方も、ぜひ今年ドリアンデビューを果たしてほしい。
 

 

 
 


婦人部かとれあ会


【追悼-マレーシアのマザーテレサ  マザー・マンガラム】


マザー・マンガラムとかとれあ会役員
(上段右から書記 池田、会長 亀島、広報 工藤)


日本人会の寄付先福祉施設であり、孤児や困難な状況にある子供達の家として、養育や職業訓練などを行っているThe Pure Life Society。長年にわたりこの施設の代表を務め、「マレーシアのマザーテレサ」として知られているマザー・マンガラムが、6月10日 (土) に肺炎のため、97歳でお亡くなりになりました。

5月20日 (土) には、マザー・マンガラムのお誕生日会にかとれあ会役員が今年もご招待いただき、お祝いに伺ったばかりでした。このとき、マザー・マンガラムは体調不良のため途中からの参加でしたが、入場時には100人以上の参加者が全員起立し、盛大な拍手で出迎えました。ご来賓の方々からのお祝いスピーチでは、熱意あふれる話しぶりからも、マザー・マンガラムの功績がどれだけ大きいか、また、どれだけ多くの人から愛されているかを窺い知ることができました。

ケーキカットや、これまでの人生を振り返るスライドショーなど、多くの催しがあった中で、The Pure Life Society 内で暮らしている子供達によるパフォーマンスは特に印象的でした。困難な状況にありながら、パフォーマンスでの生き生きとした表情から、マザー・マンガラムをはじめ多くの職員の方々のサポートにより、子供達が心身ともに健やかに成長していることがうかがえました。


 

たくさんの笑顔に囲まれ、ケーキやプレゼントでお祝い
 


 

-パフォーマンス-
終始和やかな笑顔にあふれたお誕生日会でした
 


6月11日 (日) に行われたお別れの会には、かとれあ会会長亀島と事務局のシャロンが参列いたしました。マザー・マンガラムとの別れを惜しみながらも、多くの参列者から悲しみ以上の大きな感謝が伝わってくる、どこか温かさを感じる会でした。

マザー・マンガラムがたくさんの子供たちをサポートしてきたこれまでの偉大な功績を改めて称えるとともに、追悼申し上げます。そして、マザー・マンガラムのご遺志を継いで、The Pure Life Societyがこれからも末永く続いていきますようお祈り申し上げます。

 



【2023年度かとれあ会のカラー】

 



5月25日 (木) に今年度初めてのかとれあ会定例役員会が開かれ、今年度のかとれあ会カラーを決定いたしました。昨年度に引き続き、調和や協力、深い知恵を象徴する『ネイビー』です。

今年度も、皆様からのお知恵とご協力に感謝しつつ、役員一同チームワークと笑顔で頑張ります。どうぞよろしくお願いいたします!

 

 
 

 

JICAだより
< 筋トレとJICA事業 >

                       JICAマレーシア事務所次長 稲垣 良隆

 


 最近ボランティアで筋トレを教えている稲垣です。大学院で筋肉の研究をしていましたが、仕事では何の役にも立たずとも、プライベートではなかなか役に立っています。日本にもフィットネス文化が根付き始めたようで、最近はボディメイクのために女性が筋トレを行うケースもよく見ますね。筋トレやボディメイクで重要なのは、まず「継続すること」です。1週間で脂肪を2kg減らす、2週間でバルクアップする(=筋肉をつける)、というのは、科学的に見て不可能に近いです。筋トレを始めたけれど大して効果が出なかったという経験のある方、3か月は続けてみてください。きちんとやっていれば、効果が実感できるはずです。

 アフリカ駐在中も筋トレ
 ベンチプレスは150kgくらい挙がります

 

 JICAがマレーシアに事務所を設置してから約50年。日本のODA (政府開発援助) 開始から数えれば、もはや60年以上マレーシアに協力をしてきました。JICAが行っているODAの活動では、相手国との信頼を築くことを第一としています。信頼は、長い期間をかけて築き上げていくもの……ということで、マレーシアと日本が今の良好な関係を築いているのも、JICAの長年にわたる継続的な活動が一役買っていると信じています。

「JICAの研修で20年前に日本に行かせてもらった。日本は第二の母国だ」

「JICAには恩がある。何か要望があれば遠慮なく言ってくれ」

 マレーシアに来てから、このようなことを何人もの政府高官から言われてきました。若手時代にJICAに関わったマレーシア政府の官僚が、今ではすっかり偉くなり逆に私たちが助けられたりしています。コツコツと長い間JICAがマレーシアに協力してきたことが、形として実っている証なのではないかとほくそ笑んでいます (全くもって私のおかげではないのですが)。調べたところ、6月時点で中央・地方政府の事務官トップ (次官級) は、計10名以上がJICA研修経験者! 国会議員は2名、そして累計18000人以上の政府関係者などの方々が来日してJICA研修に参加していました。

 

 一方で、長い間活動していたからこそ、残念ながら忘れられている過去の事業も多いのではないかと想像しています。例えば、皆さんが日本に帰る際に使うクアラルンプール新国際空港 (KLIA)。実はこれ、JICA (当時はOECF) の円借款を活用して1998年に建設されたのです。他にも身近なところでは、マレー鉄道 (KTM) に関して鉄道橋の建設や機関車の供与といった協力をしたり、マレーシアの名門大学であるマラヤ大学に日本語校舎を建設したり……といった協力も行ってきました。サバ州には、JICAが森林管理の協力をしたことに端を発し、Safoda JICA通りと命名された道があります。JICAが行った事業の成果が、持続的に日馬両国の関係強化に役立つためには、皆さんの記憶に残すことも大事です。これからも、JICAだよりやFacebookなどでJICA事業を紹介していきたいと思っています。
https://www.facebook.com/JICAMalaysia.official.site/
(↑当事務所のFacebookのリンクです。皆さんフォローお願いします! )

 筋トレも、ボディメイクも、JICAの活動も、継続することが大事。そして、長い間JICAがマレーシアを支援してきた中で、マレーシアは目覚ましい発展を遂げ、それに伴いJICAの活動内容も大きく変化してきました。そんなJICAの現在の活動は、また別の機会に紹介します (ぜひ過去の記事もご覧ください) 。
 

JICAが協力したクアラルンプール新国際空港

マレー鉄道にもJICAは様々な協力を行ってきています

Safoda JICA通りを指し示す看板

 

 
 
今月のローカル食材​
<Ikan Kembung Rebus 魚の塩漬け>
 


料理講習会講師 ちはる 

 

一見アジに見えるサバ科の Ikan Kembung。塩漬けにし、火を通してあるので重なり合った部分の皮は剥がれやすい。お店の人に取り分けてもらおう


マレーシアの朝市に行くと、生ではない丸ごとの魚がザルに詰められ並んでいることがある。これは Ikan Kembung というサバ科の魚を塩漬けにし茹で (REBUS) または蒸し (KUKUS) たもので、常温で保存できる食品。

水揚げ漁港で加工されているため、美味しさは保たれているのだが、塩気と魚臭が強くこのまま食べることはまずしない。丸ごと素揚げにしてライムをきかせたサンバルソースをかけるなど、臭みを消す調理法が多くみられる。

今回は、この魚を日本人にも食べやすいメニューにアレンジしてみよう。ひとつは豆腐との炒めもので、塩気があるので味醂と少しの醤油だけでちょうどよい塩梅に。もう一品はキムチとの炒めもの。どちらも10分ぐらいで簡単に作れるので挑戦してみてほしい。

●魚の下準備

 

 

①魚はお湯に3分ほど浸けることで消毒と塩抜きになる

②頭、骨、皮、内蔵をしっかり取り除き、キッチンペーパーで水分を吸い取ってから身をほぐす。蒸し(茹で)てあるので身は簡単に剥がれる


 

●豆腐との炒めもの

具材 : 木綿豆腐、ネギ、Ikan Kembung

①木綿豆腐に重しを載せ、5分ほど水切りする

②フライパンに油をひき千切り生姜を軽く炒め、ほぐした魚を加え水分を飛ばす

③豆腐をほぐしながら入れ、水分を飛ばすように炒め合わせる

 

④小口ネギを入れる

⑤味醂、ローカル醤油少々(好みの量)を加え、味を整える

完成
 

●キムチとの炒めもの

 

①油をひいたフライパンでキムチを軽く炒める

②ほぐした魚を入れ更に数分炒める

③ゴマをちらして完成

 

*このシリーズで紹介して欲しい食材や調味料・スパイス等あれば、事務局までお寄せください。office@jckl.org.my

 

 

 


今月の漢方
金銀花きんぎんか

 


国際中医薬膳師/中医実習生  坪井良和

 

金銀花:漢方薬として使うのは未開花のつぼみを乾燥させたもの


 金銀花とはスイカズラ (忍冬、吸葛) の花。欧米ではハニーサックルともいう。つるをどんどん伸ばして生長し、初夏を迎えると葉っぱの間からよい香りのする白い花を咲かせる。花の大きさは5cmほどで、時間がたつにつれて白から黄色へと変化するのがその名の由来。色の変わる花の可憐さだけでなく、蜜のように甘美な香りを生かして、洋の東西を問わずハーブティーや香水、精油の原料に利用されてきた。漢方では清熱解毒薬の代表生薬の一つで、体の熱を冷まし、抗菌消炎作用があることが認められている。内服だけでなく、金銀花露水 (金銀花の蒸留液) として肌荒れやあせも、ニキビなどへの外用薬としても古くから親しまれている。



 


金銀花露水 :
「肌に清涼感を与え痒みや肌荒れを取り除き、全身スッキリさわやかに」という効能があるというローション

 金銀花は筆者自身がマレーシアでよく使う漢方薬の一つでもあり、冷蔵庫には金銀花そのものや金銀花を配合した銀翅散が常に常備してある。目の疲れやドライアイが気になるときは菊花茶に金銀花とクコの実を足したり、便秘や肌荒れにはドグダミ茶と合わせたり。暑い日が続くときはふだん飲み慣れている緑茶に金銀花を足し入れるのもいい。金銀花だけを煮だしてはちみつを少々加えても飲みやすい。

 

銀翅散:中国では非常にメジャーな風邪薬の一つ

 


 金銀花が主成分の一つである銀翅散は、「温病」という「初期症状として悪寒よりは熱感のほうが強く、発熱、口渇、咽頭痛、目の充血などが現れる風邪」に使われる基本処方。同じ風の邪気が起こす疾病といっても、発汗を促して風邪を追い出す葛根湯や麻黄湯とちがい、過度の発汗を抑えて体液を保ち、炎症を抑えるのに重点が置かれた処方になっている。年中暑いマレーシアではもともと汗が出やすく、ふだんから体液が不足しがちなので、銀翅散のほうが体に負担が少ないのだろう。

金銀菊花茶:甘草をいれると甘味も出て、喉が痛いときには痛みを緩和する効果もある

 新型コロナは下火になったとはいえ、天候や生活リズムの乱れから体調を崩したりするのは鼻やのどに付着したウイルスが原因になることが多い。いつもより肌がカサカサするな、目が乾燥してるかな、喉がイガイガするなと思ったら、ぜひ金銀花をお試しいただきたい。日本茶や紅茶と同じようにポットに2~3gいれて熱湯を注ぐだけ。金銀花、菊花、ジャスミンなどの乾燥花は、香りが飛ばないように密閉して冷蔵庫か冷凍庫での保存がおすすめだ。

 

 
 
 
第47回盆踊り大会は下記日程・会場で開催されます。
1977年からマレーシアでスタートしたこの盆踊り大会は、地元の人々に受け入れられ、3万人以上が集まる日馬友好イベントに発展しました。マレーシアの方々と輪になって、日本の盆踊りを楽しみませんか。
https://jckl.org.my/events/bon_odori

 

<画像をクリックしてPDF表示>
 
開催日時・場所


【日時】2023年7月22日 (土)  16時30分開場

【場所】
Kompleks Sukan Negara Shah Alam (Panasonic)

  -主催-
 クアラルンプール日本人会
 クアラルンプール日本人学校
 在マレーシア日本国大使館
  -協賛-
 マレーシア日本人商工会議所
 セランゴール州観光局
 東方政策留学生協会
 マレーシア元留日学生協会
  -後援-
 セランゴール州政府
 セランゴール投資局
 Perbadanan Stadium Malaysia
 

無料シャトルバスの運行


10台のバスが随時往復運行!

区間:KTM Shah Alam駅  ⇔  会場ゲート前

時間:4pm - 10:00pm
*KTMのスケジュールは各自ご確認ください。

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無料駐車場(KL日本人会会員専用)

KL日本人会会員の専用駐車場は、18時まで先着順で利用可能です。
場所は、会場正面の Panasonic AVC Networks KM となります。
駐車する際、当会発行のカーステッカー或いは会員証の提示が必要です。
交通誘導ボランティアが会員確認できるようご協力をお願い致します。
台数に限りがございますので、ご了承ください。

 

 
 

はぐくみ会 <季節の会  梅雨

 

 

6月14日 (水) のはぐくみ会には7名のお子様のご参加があり、季節の会 梅雨として「ベビーマッサージ&音が出る手作りおもちゃ(てるてる坊主)」を行った。
ボランティアスタッフよりベビーマッサージの目的や方法、効果の説明を受けた保護者の方々は、リラックスした雰囲気で赤ちゃんとふれあいを楽しんでおられた。途中、いつもと違う環境であったりお腹が空いたりで、泣き出してしまう子もいたが、かわいい赤ちゃん達が集まっている様子は、なんとも心癒される空間であった。
 

 

全体の様子

マッサージを受ける赤ちゃん

シャカシャカ音が出る、てるてる坊主

 


次回活動日 (予定) 

7月5日(水) 七夕 笹かざりをつくろう
 
(お持ち帰り頂けます)
※8月は開催致しません。

詳細はこちら
 


はぐくみ会は…
幼いお子さまと一緒に安心して足を運んでもらい、当地で子育てをされている親子の交流や、リラックスしながら語り合うことができる場を目指している。親子で楽しみながら過ごしてもらえるよう、会員ボランティアにより企画運営されている。
6月より月1回開催となり、今後、四季折々のイベント (七夕、クリスマスなど) や、ベビー (新生児~はいはいが始まるまでの赤ちゃん) を主な対象とした内容の「季節の会」を行っていく予定である。


参加方法 : 
当日始まる前に事務局窓口にて参加チケットを購入 (事前申し込みは不要) 
 

 

 
 


えっ!マレーシア <電動キックボード>

 

 

電動キックボード Beam

近ごろ歩道を走るキックボードを見かけることが多くなった。2019年にKLに導入されたBeamビームのことで、KL中心街だけでなく、モントキアラ周辺や PJ 地区地区などにも普及し、設置ポイントも増え便利になってきている。我が家のコンドミニアムのエントランスにも備わっているので、アプリをダウンロードし走らせてみた。

想像していたより車体に安定感があるため乗り心地は悪くなく、上り坂もちゃんと進んでくれる。誤って車道や走行禁止エリアに侵入してしまっても、キックボードが自動的に減速し止まるので、あまり神経質になる必要はない。歩くにはちょっと遠いし暑いけれど、GRABを使うほどでもないという時に利用している人が多いようである。歩道に点在する段差が唯一の欠点ではあるが、それほどスピードの出る乗り物ではないので、ブレーキと加速レバーを操作しながら楽しく移動することができた。

ただ、接触事故などトラブルはゼロではなく、16歳未満のBeam利用は保護者の同意が必要であるなど、利用規約はサイトで事前に確認しておきたい。歩道があまり整っていないマレーシアでは普及の難しいエリアが多いけれど、交通渋滞と環境汚染を軽減するツールの一つとしてTPOに応じて利用するには便利だと感じた。
 

 

片方の足で地面を2-3歩蹴ってボードに立ち、加速レバーを使ってスピードを出す

上り坂もスイスイ!
ヘルメットの着用が強く推奨されているがマストではない

 

駐輪場の定位置はアプリ上で確認できる
 

 
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