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2024年6月22日(土)午前10時半から、第60回年次総会が開催された。今回の参加者は70名(議決権数95)、委任状による議決権数211、総議決権数は306となった。

 

012023年度事業報告


総務委員会
  • 会長、副会長、各委員長、顧問で構成した総務委員会を毎月理事会の1週間前に招集。委員会等からの提案事項を検討・審議し、その結果を理事会へ報告または上程した。各委員会間にまたがるような日本人会の運営上の課題や中長期の各種課題に対して議論を行い、必要に応じ継続的に審議するようにした。
  • 理事会議事録を作成し、理事会の検討事項・審議内容を正確に記録した。
  • その他
    ・2023年8月:アジア域内事務局長会議報告
    ・2023年12月:事務局長の契約更新(2025年3月迄)、岩手県知事来館
    ・2024年2月:JCKLの許認可・ライセンスについて一覧表の更新
    ・2024年3月:日本人会の保険付保の確認、非常時対応マニュアルの確認、令和6年能登半島地震義援金募集

規約関係
特に無し

セカンドホーム関係
特に無し

 
企画広報委員会
  • 2023年10月:JCKL60周年記念式典(招待者約70名)永年会員、永年勤続者の表彰等を行い次の10年につながる会となった。
  • 2023年10月:第5回秋の味覚を楽しむ会(参加者約110名)家族連れから単身者まで幅広く参加頂いた。
  • 2023年12月:クリスマス会(参加者約800名)帝京マレーシアの学生やボランティアの方の多大なるご協力のもと、盛大に開催出来た。

会員関係
偶数月に開催している「新規入会者の集い」は6月と12月を除き4回開催。計88世帯、168名が参加。

ニュースレター編集委員会
・毎月初旬にホームページへ掲載、E-mailにて会員へのお知らせを発信してきた。
・2ヶ月に1回ボランティア編集員を入れて編集会議を開催し、毎号の特集内容、その時期にあったコンテンツを検討、編集方針を決定。これに従い、取材活動、原稿作成を実施した。
 

財務委員会
  • 定例理事会にて月次財務報告を行った。
  • 期末処理として、不良債権の償却(30リンギ)、雑益の計上(964.60リンギ)を行った。
  • 2023年度の決算状況については別記
 
クラブハウス委員会
  • 2023年9月:斜面上の住居増築建設に関する調査を発注
  • 2023年12月:会館東側斜面点検を行い、斜面の状態に問題はないとの結果を確認

クラブハウス将来計画小委員会
2023年5月:2023年3月31日終了事業年度の決算では、約412千リンギの現金収支プラスであったことから、2023年度の新会館建設積立金額を412千リンギットとすることで理事会承認を得た。合わせて2019年に消防法対策工事の際に取り崩した新会館建設口座の定期預金相当分589千リンギを同積立金から取り崩すことについても承認を得、積立て・取り崩しの調整を実施し、積立金の残高が現在365万リンギとなっていることについて、2023年6月第59回年次総会で報告を行った。

 
店舗委員会

 特に無し

 
文化活動委員会・スポーツ活動委員会
  • 2024年3月末活動中の部・同好会の数は下記の通り。
       (部・同好会の数)
     24年3月末    部     同好会     合計   
     文化系  15 31 46
      スポーツ系  11 9 20
  • 2023年度日本語講座は、1学期4クラス開講、2学期4クラス開講
  • 料理教室4回、バティッククラス大人2回、子供3回実施
  • 2023年8月:JFKL第20回高校生日本語弁論大会への協力(審査委員長)
  • 2023年10月:マラヤ大学「日本人家庭訪問実施」への協力
  • 2023年11月:JFKL日本語スキットコンテストへの協力(審査員派遣)
  • スポーツ活動関連ではイベント申請:5件、JSKL施設利用:4件
 

学校委員会

園児・児童・生徒数の推移 
コロナ禍が終息し、児童・生徒数は回復傾向にはあるものの、未だに不安定な状態が継続しており注視が必要。園児数は、教員不足で2023年4月から約半年間、年少組を一時閉鎖したことから伸び悩む。

   2022~2023年度 園児・児童・生徒数の推移

 年  月  幼稚部   小学部   中学部     合計   
  2022年4月  38 346 89 473
  2023年3月  63 395 91 549
  2023年4月  43 371 110 524
  2024年3月  56 373 106 535
 

学校教育目標と教育の重点 
2023年度は、新型コロナ感染症が終息し、再び正常な状態の中で魅力ある学校を目指して教育活動を行うことができた。学校教育目標は、従来通り「たくましいからだ、ゆたかな心、優れた知性と国際性を備えた児童・生徒の 育成」とし、その"めざす学校像“は「入ってよかった、通わせてよかった、勤めてよかったJSKL」、“めざす子どもの姿”は「元気で最後まで取り組める子、誰にでもやさしく出来る子、夢を持って世界へはばたける子」、“めざす教師像”は「優れた授業で勝負する教師、子どものよさを育て共に成長する教師、常に努力を惜しまない教師」を掲げて教育活動を推進した。

学校経営3本柱の実践 
急激に学校経営環境が変化する時代の中で、子どもの学習機会と学力の向上、全人的な発達・成長などを保障し、グローバル人材の育成が強く求められていることに留意した学校経営に努めた。在外教育施設として子どもや保護者に求められる学校づくり、魅力ある学校づくりのために重点を置いた取り組みは、「ICT教育の充実」「英語教育の充実」「国際交流会の実施」「心の教育の充実」「イマージョンスイミング(IS)の充実」である。「ICT教育の充実」については、昨年度から中学部において教育機器クロムブックの個人持ちをスタートさせた。中学部で活用していたクロムブックは小学部へと活用の範囲を広げることとなった。全学年においてクロムブックやiPadなどのICT機器が1人1台使える環境が整い、ICT機器を活用した授業実践の充実を図ることを通して、情報活用能力や問題発見・課題解決能力等の学習の基盤となる資質・能力の確実な育成を目指してきた。
「英語教育の充実」では、ローカル校との国際交流会を全学年で行った。EC授業で学んだ日頃の成果を発揮し、英語を使って交流できたことで、英会話を中心としたコミュニケーション能力の育成につながった。
「心の教育の充実」では、「ゆたかな心の育成」を目標に掲げ、すべての教育活動において道徳性を培うことを目指した道徳教育に力を入れるとともに、互いに学び合い、高め合う学級集団になるよう継続的な指導を展開できた。
最後に、本校が目指す「勤めてよかったJSKL」に近づくよう教育課程の一部見直しや会議の精選など図り、本来の業務である子どもへの指導に時間をかけられるよう教員の業務改善を進めた。

2023年度(令和5年度)予算・決算 

コロナ禍の継続を予想して園児児童生徒数の更なる大幅減少を想定していたが、エンデミックへの移行に伴い年度初めより底打ちの兆しが見え始め、また想定外の最低賃金大幅上昇(5月)による物価高等も勘案して9月に補正予算を策定して運営した。

  •  学校一般会計(小中学部) 
    年間平均児童生徒数は予想通りの微増(481名 前年比102%)で着地。支出は電気代等の高騰が続いたものの、収支は予算通りで若干の赤字で着地した。
  • 学校一般会計(幼稚部) 
    1年間の年少組閉鎖を前提として年間平均園児数を50名(前年比89%)で予算策定した。実際には11月から年少組が再開できたものの、園児数の急回復にはつながらず、想定通りの50名で着地。支出は年後半からの教員1名分の固定費負担等が収支を圧迫し、7千リンギの赤字となった。
  • 学校維持会計 
    学校維持会計は、学校施設に付随する各種設備等の調達・保守・維持を扱っている。収入は園児・児童・生徒数が安定推移したことから概ね想定通りで着地した。支出は、春休み実施の大規模工事(WiFi機器交換、高架水槽交換、校務システム等)の請求が4月にずれ込んだこと等から予算消化に遅れが発生した。その他、予定していたインフラ補修工事等も次年度での早期実施を目指す。
  • 新校舎会計 
    新校舎会計は、学校の固定資産管理と、現校舎建設から50年後(2042年)の校舎建替えの為の資金積み立てを目的として運営。近年では2021年末より開始した校舎改修工事プロジェクトの資金管理を司り、2023年度で工事は完了した。(預金残高:実績27,185千リンギ、前年差2,126千リンギ減)
 
教育施設管理委員会
  • 2023年12月:帝京マレーシアと日本人会間の会館の使用に関する1年毎の覚書を更新
  • 2024年2月:KL日本人幼稚園と家賃値上げ交渉をし、家賃を増額して3年契約を更新
 
福利厚生委員会
  • はぐくみ会:13回開催(月1回の実施)
  • 出産準備教室:6月、10月、2月の3回実施
  • オンライン無料健康相談室(バラトよしみ先生):6月を除き11回実施。合計38名の相談を受けて頂いた。
  • 2023年6月:在宅介護セミナー開催(聴講者約20名)
  • 2023年8月:オーソモレキュラー栄養療法セミナー開催(聴講者約40名)
  • 2024年2月:千葉大学セラピストによる無料カウンセリングの案内
 
日本人墓地維持管理委員会
  • 2023年9月10日:秋季慰霊祭:広島県呉市、浄土寺副住職、良輝和尚の先導により実施
  • 2024年1月:埋葬申請1件(会員ご本人/死亡退会)
  • 2024年3月5日:春季慰霊祭:広島県呉市、浄土寺副住職、良輝和尚の先導により実施
【日本からのKL日本人墓地訪問者】
 2023年6月:永岡文部科学大臣
 2023年10月:宮下農林水産大臣
 2023年11月:岸田総理大臣夫妻
【管理人契約】
 現管理人の高齢化により健康状態と勤務遂行状況を確認しながら、契約の更新を3回行った。
 ①2023年9月~12月末、②2024年1月~3月末、③4月~6月末
 
ITシステム委員会
  • 2024年1月:新会員システムの稼働開始。会員マイページへログインすると、登録情報の変更や講座申込、会費の支払い等がオンラインで行なうことが可能となった。
 
盆踊り実行委員会(2023)
  • 2023年7月22日(土)19:00よりKompleks Sukan Negara Shah Alam にて、第47回盆踊り大会を開催。来場者数推定4万人。大きな事故などなく成功裏に終了した。例年に倣い、実行委員会を組織し、警備会社も起用して警備強化、安全対策を行った。
 
バザー実行委員会(2023)
  • 2023年11月5日(日)10時30分~15時、第51回チャリティバザーをEastin Hotelにて開催した。当日は来場者約1,200名(関係者ボランティア含む)
  • バザーの売上収益から97,500リンギを12ヶ所の福祉施設に寄付する提案をJCKL慈善基金に対し行った。
 
新年会実行委員会(2024)
  • 2024年1月13日(土)に第29回新年会を会館にて開催、約1,200名の参加者があったが、事故・怪我無く、無事終了した。会館内及び駐車場に飲食の10テントを設置して実施した。
 
海外安全担当
  • コロナ以前に戻りつつある国際的な人の往来に伴う安全対策等について情報提供を行った。
 
婦人部かとれあ会
  • 定期的なボランティア支援活動として下記福祉施設支援のボランティア活動を行った。
  • 2023年11月5日、第51回日本人会チャリティバザーをEastin Hotelで開催した。また同バザーでは下記両施設のブースの販売サポートを行った。
【ブキナナス身障者施設】
- 2023年9月:KL日本人会会館にてブキナナスボランティアチャリティバザーを開催し、販売サポート
【PJスパスティックセンター音楽セラピー】
- 2023年1月~11月 施設にて子ども達と音楽に合わせた運動を実施
【その他のボランティア活動】
- 7箇所の福祉施設を実訪問、2箇所をバーチャル訪問
- 日本人会関係イベントへの協力(新年会、春と秋の慰霊祭、盆踊り大会、新規入会者の集い)
- バザーサポーター、日本人学校PTAとの交流会を実施
 
マレーシア全日本人会
  • 第44回マレーシア全日本人会連絡会が、2023年10月6日(金)KL日本人会会館にて開催された。 全マレーシア12か所の日本人会のうち、今回は6か所の代表が参加。(全て半島マレーシアからの参加)
  • 同時に大使館主催の第42回安全対策協議会が開催され、外務省海外安全ホームページから、感染危険情報等について、またマレーシアの安全情報が共有された。

 

02会員数報告

  ( )内は家族会員も含めた人数
会員種類 2023年3月末会員数 2024年3月末会員数 年間増減
法人会員 276社 269社 -7社
個人会員
【内MM2H】
1,256世帯(2,992名)
[194世帯(342名)]
1,244世帯(2,976名)
[193世帯(331名)]
-12世帯(-16名)
[-1世帯(-11名)]
賛助会員 293世帯(579名) 299世帯(585名) +6世帯(+6名)
学生会員 16名 11名 -5名

 

  • 2023年度についても法人会員、個人会員共に会員数は減少となった。
  • 法人会員の減少は▲7社で前年と同レベル。
  • 個人会員の減少は▲12世帯で前年の▲28世帯より減り幅がなだらかになっている。
  • 賛助会員の増加はサークル活動への参加、或いは会館内施設の利用者が増えていることが原因と思われる。

 

032023年度収支決算

  • 2024年3月31日終了の2023年度決算の現金収支は、長期勤続者の退職金やITプロジェクトの残金支払い等を見込んで赤字予算でスタートしたものの、会費収入やテナント家賃など収入が安定、加えて各種経費の節約等で、赤字幅を縮小させることが出来たが、3万7千リンギのマイナスとなった。
  • 損益計算書では、減価償却費及び引当金計上など現金収支を伴わない費用計上もある為、更にマイナスが増えて19万6千リンギの純損失となった。
  • 貸借対照表の資本の部にある通り、当会は現在、新会館建設積立金を除いても11.6百万リンギの繰越剰余金を保有しており、財務状況としては十分に健全性が保たれている。
 

04監査報告

  • 監事より、「2024年5月1日に2023年度KL日本人会一般会計の監査を実施したが、財務諸表は適正性を損なう様な重要な不正・誤謬は認められなかった」との報告がなされた。
 

05新会館建設積立について

  • 2024年3月31日終了事業年度の決算では、約3万7千リンギの現金収支のマイナスとなったことから、クラブハウス将来計画小委員会より理事会に対し、2024年度の新会館建設積立金は新たな積み立てを行わないことを提案し、理事会で承認されたことが報告された。この結果、新会館建設積立金の残高は、過年度の利息を含み、約 378万7千リンギとなっている。
 

06JCKL慈善基金活動報告

  • 活動概要として、2023年11月5日 Eastin Hotelにて、第51回のチャリティバザーがKL日本人会婦人部かとれあ会が主担当となって開催されたこと、そのチャリティバザーの収益を主な原資として、2023年3月8日に当会館にて贈呈式を実施し、総額97,500リンギを12箇所の福祉施設に寄付したことが報告された。
  • 財務報告として2023年度の決算は2万7千リンギの収支プラスであったことが報告された。
  • 慈善基金の免税措置については、2022年2月1日から2026年12月31日迄の5年間の免税期間の延長が許可されていることが報告された。
 

072024年度予算案

収入:
  • 会費収入は前年実績とほぼ同等の前年実績比1%の減少を見込む。
  • テナント収入は次の2点を除いて前年実績通り。
    ・ 日本人幼稚園の家賃は1,000リンギ/月値上げすることで幼稚園と合意済(+1万2千リンギ/年)
    ・ 帝京マレーシアの家賃は移転先の改修費用の分割負担が終了した為に減収(▲6千リンギ/年)
  • 活動収入は盆踊りの収入がケータリング用テント数の減少等により減収
  • 結果、会員事業収入は前年実績395万リンギに対し2万リンギ減の393万リンギの予想
支出:
  • 運営費用は会館の老朽化に伴うメンテナンス費用の増加、コピー機の入れ替えによるリース料の発生などで前期実績比+8万7千リンギの費用増を見込む。
  • 前期の労務費は永年勤続者の退職金支払いで一時的な増額があったが、今期は定昇分を見込んでも前年実績比▲2%を予想
  • 盆踊りの費用は今年度起用するEO(Event Organizer)の費用1万5千リンギと会場使用料4万リンギを織り込んでいる。
    これらに予備費を加え、事業支出全体では前年比11万リンギ増の442万1千リンギを見込む。
収支:
  • 会員事業収支は48万9千リンギの赤字予想。これに事業外収支、財務収支を加えた総合収支は11万3千リンギの赤字となる予算。

【質疑応答】
  特に無し
 


クアラルンプール日本人会運営組織図と理事の紹介はこちら

 

 
 

 2024年度JCKL会長の挨拶

星合 大


 

皆様、こんにちは。この度、日本人会の新会長に就任いたしました、星合と申します。2021年4月以降マレーシアに在勤しており、2021年度婦人部担当理事、2022年度盆踊り実行委員長 兼 婦人部担当理事、2023年度副会長 兼 学校運営理事会理事長を務め、この度前任の白石さんの後任として会長を務めさせて頂く事になりました。どうぞよろしくお願いいたします。

はじめに、日本人会の運営にあたりまして、多大なるご協力を頂いております理事、顧問、監事、管財人、そして在マレーシア日本国大使館の皆様をはじめとする多くの関係者の皆様に、心より感謝申し上げます。

日本人会は「会員相互の親睦と互助、マレーシアと日本の友好と親善の促進」を会の目的に掲げ、これまで多くの活動を行って参りました。今後もこの会の目的に則り、在留邦人の皆様の心のよりどころとなり、もっと活用したくなるような魅力的な日本人会を目指して運営に努めて参ります。

昨年度の2023年度は、日本人会にとって60周年という大きな節目の年でした。記念の年にふさわしく、JCKL60周年記念式典をはじめ、新年会、盆踊り、チャリティバザーといった主要なイベントが盛大に開催され、多くの皆様にご参加頂きました。2024年度も各実行委員会が準備に邁進しておりますので、会員の皆様も是非楽しみにしていて下さい。また、イベントとは別に日本人会が担う役割として、クアラルンプール日本人学校の運営母体というものがあります。在留邦人の子女教育の良好な環境を整え、将来を担う大切な子供たちの健全な成長を後押しする重要な責任を、今日ここで改めて皆様にお伝えし、引き続きご理解とご支援をお願い申し上げます。

さて、毎年の会長挨拶でも触れられておりますように、時代の変遷やコロナ禍後の経済状況の変化により、日本人会の会員数やクアラルンプール日本人学校の生徒数が減少傾向にあります。さらに会員企業様からの寄付金の減少など、日本人会を取り巻く環境は依然として厳しく、運営基盤や財政基盤は盤石なものとは言えない状況が続いております。このような厳しい環境下でありますが、持続可能な経営に向けて、理事会及び事務局メンバーと連携しながら、全力で取り組んで参りますので、会員の皆様におかれましても、何卒ご理解とご協力を引き続きよろしくお願い申し上げます。皆様とともに、より良い日本人会を築いていけることを楽しみにしております。

 
 

 
 
今月の写真
<東海岸クアンタンの朝焼け>


マレー半島東海岸に位置するパハン州クアンタンは、首都圏から最も近い東海岸の街。KLから E8 East Coast Expressway に乗って半島を横断した辺りがクアンタンで、車で休憩を挟みながら向かっても3時間半くらいの距離であり、とても行きやすい観光地の一つ。のんびりした雰囲気と南国らしい強い日射し、海と空の青さが印象的な街だ。

今月の写真は、クアンタン中心街の東側に位置するTeluk Cempedak Beach (テロッ チェンペダ ビーチ) で、ホテル5階のバルコニーから撮影した一枚。日の出は7時くらいで、部屋のカーテンを開けると目の前に赤ワインを流したような、そしてある部分はカクテルのブルーハワイのような空が広がり、雲の形はオーロラのように波打ち、息をのむ美しさ。刻一刻と朝焼けの色合いが変わっていくさまも美しく、ただ眺めているだけでも心が癒される時間を過ごすことができた。海は比較的綺麗で、沖合を大きなタンカーが航行することもなく波もおだやかであった。

パハン州のビーチと言えば、クアンタンから車で45分ほど北上した所のチェラティンが有名であるが、日本と違ってマレーシア各地にはホテル所有のプライベートビーチが多い点も魅力のひとつである。

小西 陸男(撮影日2024年4月17日)

 

 

   かとれあ会

 

「かとれあ会」ロゴ誕生!

かとれあ会は、チャリティ活動・ボランティア活動を通じて、「日本とマレーシアの友好、親善に貢献する」というビジョンを掲げ、1972年に発足いたしました。
ロゴデザインは、名前の由来である蘭の花「かとれあ」と、チャリティ・ボランティア活動を通じた、人と人との繋がりや日本とマレーシアの友好・親善を育むコミュニティーの輪を表現しています。

   かとれあ会ボランティア募集!


 

かとれあ会では、一緒にボランティア活動に参加してくださる方を募集しています。ちょっとした参加からでも大歓迎です。楽しくて面白そうと感じた活動から始めてみませんか?
ご興味のある方は、こちら からボランティア登録フォームにご記入ください。
ご登録いただいた方には、チャリティ・ボランティアに関する情報(イベント、ワークショップを含む)やボランティア活動募集のご案内を定期的にお送りさせていただきます。ぜひこの機会にご登録ください。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。

「Cooking Around the World」 スペイン料理ワークショップ

「Cooking Around the World」シリーズは、その道の達人から新たな知識、技術やレシピを学び、世界中の料理を味わう体験型料理教室です。世界中の食べ物を目で見て楽しみ、料理し、食体験を通じて、私たちの周りの異なる文化について認識と理解を深める機会になるよう企画されました。

第1回は、「スペイン料理」です。KLで人気のスペイン料理レストラン「Marta's Kitchen」のスペイン人オーナー・シェフであるMarta氏を講師にお招きし、スペインの家庭料理を学びます。
 

  • 日 時 7月10日 (水) 10:00am-1:00pm
  • 場 所 Marta's Kitchen @ Hartamas
  • 参加費 RM162 ( 税込み) 参加は日本人会会員のみ
    *材料費、ランチ、飲み物代が含まれます
    *収益の20%がJCKL慈善基金に寄付されます
  • 定 員 15名 (最小催行人数 10名)
  • 申込み こちら のフォームから
 
 

 

JICAだより
<障がい福祉が日本とマレーシアの架け橋に>

JICA海外協力隊 田中 健志


わたしの活動について

 Apa khabar ?(お元気ですか)
 私は現在マレーシアのクダ州社会福祉局にJICA海外協力隊で派遣されており、ソーシャルワーカーとして障がいのある方の就労支援に従事しています。

美味しいマンゴーと

 私の主な活動は、マレーシアの政府機関の方と企業に訪問し障がい者の働く機会を作ることや、障がい者の就労に対するニーズを調べることです。日本と違いマレーシアには障がい者の雇用義務がないため、障がい者が仕事に就く機会は日本と比べてまだまだ少ないです。就労支援の制度や施設も充実しているとは言えず、自宅で過ごしている障がい者の方が多いというのが現状です。
 活動をはじめた頃は言葉の壁があり周りとの会話についていけず、活動どころではありませんでした。一年が経ったころから、徐々にコミュニケーションがとれるようになり、ソーシャルワーカーらしい活動ができるようになってきました。生活のため、将来のため、家族のためなど、障がい者が働きたいという想いは日本と変わることはありません。マレーシアにある障がい者支援の各団体と協力しながら、少しでも障がい者が働ける機会を増やしていければと考えています。

 

障がい者合同面接会

同僚とハリラヤのお祝い

日本との繋がりづくり

日本の障がい者スポーツ施設を訪問


 マレーシアの障がい福祉関係者は、日本の法制度や支援に対してとても関心を持っており、マレーシアでも取り入れたいと考えています。一方で、日本の障がい福祉に関する文献や政策などは、ほぼ日本語で記されているためイメージがつきにくいところがあります。実際に日本の障がい福祉に触れて欲しいという想いから、これまでに二度、マレーシアの方と一緒に訪日して障がい者支援施設の視察、支援者、研究者との交流を行いました。日本からも定期的にソーシャルワーカーや研究者をマレーシアに招いています。

 言葉や文化が違っていても、障がい者の暮らしを豊かにしたいという想いは同じであり、議論を通してお互いの理解が深まっていくことを実感しています。また、マレーシアの方と一緒に日本の障がい者支援施設や特別支援学校を訪問すると、たくさんの質問や意見交換があり、訪問先の方から新しい気付きがあった、職員のモチベーションが上がったなど、評価をいただいています。このような繋がりから両国の研究者による共同での取り組みが始まるなど、ただ視察するだけでなく、次に繋がっていることを個人的にとても嬉しく感じています。

日本の特別支援教育を視察

マレーシアにおける障がい者支援の可能性

 マレーシアでは、一般的にはオンライン化が進んでいますが、一方でまだまだ効率化されていない分野があり、障がい者支援においてはまだまだ紙文化が中心になっています。就労を希望する障がい者への新たなサービスとして、就労支援サービスのオンライン申請、企業とのジョブマッチング、統計をとるためのデータベース化などを現在進めているところです。マレーシアの方は新しいことへの好奇心が強く、挑戦することに対するハードルが低いこともあり、日本よりも新たな取り組みが受け入れられやすい印象があります。また、スピード感があることがマレーシアの良さであるとも感じており、障がい者へのサービスがこれから広がっていく可能性を感じています。

就労支援サービスについての話し合い

おわりに

他州の福祉分野隊員と協働


 マレーシアの経済発展は都市部を中心に目覚ましいものがありますが、一方でその恩恵から取り残されてしまっている方に対して、どのように支援を届けていくかは、これからのマレーシアの課題になっていくと思われます。日本では障害者雇用促進法があることで、多くの企業が障がい者に対して仕事の機会を提供しており、どのように職場で働き続けられるかについてのノウハウや経験を持っています。就労支援の面で日系企業がマレーシアの社会に貢献できることは多いと感じています。実際にクダ州にある日系企業と障がい者雇用の取り組みを一緒に進め始めています。今後も障がい者支援が架け橋となって、日本とマレーシアが繋がっていくことを願っています。

JICA海外協力隊 田中 健志
大阪府岸和田市出身。大学で社会福祉を専攻。就労支援分野を中心に障がい当事者、家族、企業の支援を専門とする。これまでに就労支援事業所勤務のほか、国立研究開発法人理化学研究所で人事担当官として障がい者雇用推進にも従事。

 

 
 
今月のローカル食材​
<餡かけクイティオ>
 
 


料理講習会講師 ちはる

 

カントニーズスタイルのクイティオ


クイティオとは米粉から作られた平たいライスヌードルのことで、もっちりとした食感とつるつるとした舌触りが特徴です。口当たりが優しく、子供から大人まで人気のある麺です。

マレーシアでは、ソースで炒めたチャー・クィティオという料理が有名ですが、クイティオ麺はスープに入れたり、餡かけ料理にも使えます。今回はカントニーズスタイル (広東式) の餡かけをご紹介します。ニンニクをじっくり揚げて作ったガーリックオイルを使い麺を炒めることで、とても香ばしく仕上がりました。

🍳  材料 2人分

  • クイティオ 300g (茹で麺)
  • 鶏肉 100g
  • 殻付き海老 6匹
  • フィシュケーキ 60g
  • チョイサム 70g
  • 白しめじ 40g
  • 卵 2個
  • ニンニク 4片
  • 生姜スライス 6枚
  • 油 (ニンニクを揚げる量)

餡の調味料

  • オイスターソース 大さじ1
  • ローカル醤油 大さじ1
  • 砂糖 小さじ 1/3
  • 塩 1つまみ
  • 白胡椒 (お好みで)
  • 水溶き片栗粉 (1:1)

練り製品のフィッシュケーキ(左下)は2mm幅にスライス、しめじはほぐす

Choy Sum チョイサム 
アブラナ科の野菜なのでほのかな苦みを持つが、クセが少なくいろいろな料理に合う。カルシウムや鉄分、ビタミンなど栄養も豊富。ほかの葉物野菜、チンゲン菜(軸が緑色)や近縁種のパクチョイ(軸が白色)を使ってもよい。1袋RM5程度。

Kuey Teow クイティオ
茹で麺を食用油でコーティングしたもの。開封前は涼しい場所で室温保存するのが一般的だが、状況によっては冷蔵保存を。冷蔵庫の中では石のごとく固まってしまうので、熱湯で1分ほど茹でてから使おう。
1袋RM3 (450g) 程度。

🍳  下準備

 

海老
殻を剥いて頭とワタを取り除き、少量の酒、塩、白胡椒 (分量外) を振っておく。殻は捨てずに出汁に使う

ニンニク
粗みじん切りにし、きつね色になるまで弱火~中火で5分程じっくり揚げる (揚げ油はガーリックオイルとして調理に使う)

🍳  作り方

 A. 出汁を作る 

 

①ガーリックオイル(大さじ1)をフライパンに入れ、海老の殻を香りが立つまで数分炒める

②水700ml を注ぎ鶏肉を入れる。沸騰したら中火で4分程煮て取り出し 1cm幅に切る。海老殻は捨てる

 B. 麺を用意する 

①ボールに麺を入れて熱湯をかけ、ザルに移す

②ガーリックオイル大さじ1を麺に絡める (麵がくっつかないように) 

③フライパンにガーリックオイル少々を引き麺を軽く炒め、ローカル醤油 大さじ1を振りかけて炒める

④2枚の大皿に麺を取り分ける
(醤油の付き具合にムラがあってもよい)

 C. 具を炒める 

①チョイサムはざく切りに

②フライパンにガーリックオイル 大さじ1を引き、生姜を数分炒める

③白しめじ、フィシュケーキ、海老を入れ数分炒める

④鶏肉とチョイサムを加えて数分炒める

⑤Aの出汁400ml を注ぎ、調味料で味を整え煮立たせる

⑥水溶き片栗粉を入れ、再度煮立たせ火を止めたら溶き卵を回し入れる (かき混ぜない)

⑦卵が固まる前に餡を素早く麺にかけ、揚げガーリックを載せたら完成

 

*このシリーズで紹介して欲しい食材や調味料・スパイス等あれば、事務局までお寄せください。office@jckl.org.my

 

 

 


今月の漢方
<味噌と漢方>

 

 


国際中医薬膳師/中医実習生  坪井良和

金山寺味噌きんざんじみそ

 先日、金山寺味噌のワークショップに参加した。金山寺味噌は和歌山県発祥のおかず味噌。大麦、大豆などの穀物に麹菌をつけて、ナス、キュウリなどの野菜とあわせて発酵させたもの。我が家ではズッキーニとナス、ニンジン、ショウガ、青ジソと大豆、大麦、米の三種類の麹を漬け込んだものが熟成中だ。納豆、甘酒、酵素ドリンク「コンブチャ」などの発酵食品は、マレーシアでも数年来の根強い人気で、日本や台湾で学んだ講師による講習会が各地で開かれている。なかでも味噌は、その味の豊かさ、栄養価の高さ、料理への応用の広さなどから、製作に時間はかかるとはいえ人気の発酵食品である。

ワークショップの一コマ

 世界でもトップクラスの日本人の平均寿命の高さ。その原因は、脂肪摂取量が低く肉よりも魚や穀物の摂取量が多いこと、抗酸化作用に優れた緑茶を好むことなどといわれ、多くの研究がなされているが、豆腐や納豆、味噌などの大豆発酵食品をとることで動脈硬化になりにくい食文化であることも大きな要因であるといわれている。大学機関による高血圧疾病に関する研究でも、塩分の摂取について、味噌と塩との比較において味噌を摂取していたラットのほうが健康で長生きしたという。大豆由来の醸造物質が塩分の過剰吸収を緩和してくれるかららしい。

 味噌を薬膳の観点から見ると、五味は甘・鹹 (塩辛い)、五性は平もしくは涼 (やや体を冷ます効果がある)、脾胃心腎に入る。体内の余分な水分を排出し、のぼせなど過度な気の上昇からくる体内の熱を冷ます効果がある。主原料の大豆は、健脾益胃 (消化機能を高める)、潤燥利尿 (体を潤す一方で、脾胃を整えることで余分な水分の尿による代謝を促す) の効果がある。日本の味噌の原形ともされる、黒豆を蒸して発酵させた中国の「豆豉トウチ」という調味料は、漢方薬としても、除煩じょはん (胸苦しくじっとしていられない状態を除く)、熱性疾患や熱病後の不眠、カゼの発熱、悪寒、頭痛などに用いる。

葱白淡豆豉湯ソウハクタントウシトウ:風邪薬として用いられる

 味噌汁を作るときに、味噌と味噌汁の具本来の栄養のほか、昆布やいりこ、かつお節などで出汁をとることで、アミノ酸やミネラルなどの栄養価も高まる。雨が続いて湿度が高く、むくみを感じやすい時にはショウガやネギ、シソ、ミョウガなど香りがよく体を温め、気の巡りをよくする食材を合わせる。冷房病など冷えの症状が気になるときにはニンジンやゴボウ、ダイコンなど根菜を具としてあわせるとよい。味噌というのは日本人の健康に欠かせない基本素材の1つなのだなぁと改めて感じる今日この頃である。
 

 
 
 
第48回盆踊り大会は下記日程・会場で開催されます。
1977年からマレーシアでスタートしたこの盆踊り大会は、地元の人々に受け入れられ、3万人以上が集まる日馬友好イベントに発展しました。マレーシアの方々と輪になって、日本の盆踊りを楽しみませんか。
https://jckl.org.my/events/bon_odori

 

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開催日時・場所


【日時】2024年7月20日 (土) 19:00-21:30 (16:30開場)

【場所】
Kompleks Sukan Negara Shah Alam (Panasonic)
   Google Map    Wazeでも “Panasonic Sports Complex Shah Alam” で検索可。

  -主催-
 クアラルンプール日本人会
 クアラルンプール日本人学校
 在マレーシア日本国大使館
  -協賛-
 マレーシア日本人商工会議所
 セランゴール州観光局
 東方政策留学生協会
 マレーシア元留日学生協会
  -後援-
 セランゴール州政府
 セランゴール州投資局
 スポーツ青年省
 

無料シャトルバスの運行


10台の大型バスが随時ピストン運行します。
スタジアム側の乗降ポイントはゲート前で、大変便利です。

運行区間:KTM Shah Alam 駅  ⇔  会場ゲート前
運行時間:4:00pm - 10:00pm
*KTMの運行スケジュールは各自ご確認ください。

無料駐車場(KL日本人会会員専用)

KL日本人会会員の専用駐車場は、会場正面の Panasonic AVC Networks で、先着順で18時まで利用可能です。
駐車する際、当会発行のカーステッカー* 或いは会員証の提示が必要です。
交通誘導ボランティアが会員確認しますのでご協力をお願いします。駐車台数に限りがありますので、予めご了承ください。
* 写真の青色ステッカーは有効期限を延長し、2023年10月以降も継続してご使用になれます。
 

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活動報告  ヘルストーク「良い肥満と悪い肥満」「下肢静脈瘤」


6月19日(水) に当会の福利厚生委員会が主催するオンラインヘルストークが開催され、目黒外科の齋藤 陽さいとうあきら院長にご講演いただきました。
第一部は「良い肥満と悪い肥満」と題し、皮下脂肪と内臓脂肪の違いについてお話がありました。皮下脂肪は体の保温とエネルギー源になるのに対し、内臓脂肪は体内で様々な有害物質を放出し、蓄積するとメタボリックシンドロームにつながります。その予防策として運動はもちろん、食事は30分以上かけてゆっくり食べること、食事は朝食から夕食までを12時間以内に済ませ (朝7時から夕方7時のように)、残りの12時間で空腹時間を作ることがよいということでした。
第二部の「下肢静脈瘤」は、第二の心臓と言われるふくらはぎの筋肉をあまり使わないことにより、静脈がコブのように浮き出てくる病気で、血液がふくらはぎの静脈に溜まってしまうことで起こります。圧迫療法として弾性ソックスの使用をご紹介いただきました。
最後は質疑応答の時間が設けられ、身近な病気を知る大変良い機会となりました。

オンラインで日本と結んで視聴しました

 

 
はぐくみ会
 


6月5日 (水) のはぐくみ会では、4名のお子さんのご参加を頂きました。この日は予定を少し変更して、お子さんの身長や体重の測定、ボランティアさんから歯についてのお話、6月の歌あそびや絵本読みを行い楽しみました。その後はお子さんを自由に遊ばせながらのお母さん同士の座談会となり、交流の場となりました。

 

 

 

 

 次回活動日(予定)
 7月3日 (水) 10:00-11:30
 七夕  笹かざりを作ろう


※活動内容は、ボランティアスタッフの都合により変更になる場合があります。

 詳細はこちら

参加方法 : 
当日始まる前に事務局窓口にて参加チケットを購入(事前申し込みは不要)

はぐくみ会はボランティアの方により、幼いお子様と親子で楽しめる遊びを企画されています。今後もたくさんのご参加をお待ちしております。

 
 

えっ!マレーシア <マレーシアで滝遊び!>

 

 

マレーシアには人気の滝がいくつかあるが、今回は以下の二つを紹介する。
 

Sungai Pisangスンガイ ピサン Waterfall  (ピサン川の滝)


KLから約30分の Kampung Gombak のカンポン・バトゥ・ドゥア・べラス町のカラク高速道路の近くにあり、付近にはオラン・アスリの村やピクニック・スポット、キャンプ・スポットがいくつかある。緑豊かな森、トンネル、川を抜けて滝に到着するハイキングコースで、ガイドや認可証は不要だ。トレイルは約45分の平坦なルートだが、森への入り口や滝への道を探すのにGPSを利用すると良い。

森の中は静かで、川のせせらぎや鳥のさえずりが聞こえくる。また、周りの木立の中には板根をもつ木もあり、歩きながら豊かな自然を堪能できる。

滝は20mを超える高さから流れ落ち、壮大さがある。滝をクライミングして楽しんだり、滝の下のプールで遊んだり、対面の山を登ったりと様々に自然を楽しんでいる。

川の中を歩くので、水陸両用靴やハイキング・スティック (トレッキング・ポール) があると良い。マレーシアのスポーツ用品店でも、手頃な価格で入手することができる。

※駐車料金 RM10 (駐車台数に限りあり) 入場料 RM1 / 人

入り口からダムや川沿いを歩いて進むと現れる二つのトンネル

暗いトンネル内も水中を歩くので、懐中電灯やヘッドランプを使用

川は透明度が高く、穏やかな流れや日本の奥入瀬渓谷の様な場所もある
 


Sungai Chilingスンガイ チリン  (チリン川)


KLから車で2時間のセランゴール州東部、入り口から400m程の森奥にあり、その入り口はKLからフレイザーズ・ヒルまでの連邦国道55号線にある。セランゴール州に天然水を供給しているチリン川は自然保護がなされ、魚の保護区でもある。雨期・平日・祝日はクローズされており、利用できるのは土日のみ。駐車場は早々に満車となり路上には長い車列ができてしまう人気ぶりだ。

入り口から森の奥に1時間ほど歩くと高さ80mの滝に着く。道の高低差はあまりなくハイキングの装備でも十分だが、滝までは川を6回渡って行くので、水に濡れてもよい服装や水陸両用シューズがおすすめ。川は水量が多い時には流れも速くなり、川に渡されているロープに助けられながら渡って行くので、かなりスリリングである。

滝に着くと滝の下のプールで泳いだり、飛び込んだりと様々な楽しみ方をしている。 

※利用時間  土・日 8:30~16:30 (入場は8:30~13:00まで)
 入場料 RM 1 / 人 手荷物預かり RM 5
6月17日~メンテナンスのため閉鎖中。事前に情報を確認してから出掛けよう!
Facebook : Santuari Ikan Sungai Chiling Jabatan Perikann Negeri Selangor

滝までは川を6回渡る1時間の行路

森にはウツボカズラなどの植物も

川面には魚の群れ
 

 
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