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JCKLニュースレター
タイムリー且つ皆様のお役に立つ情報発信を心掛け、毎月初旬にお届けいたします。
今年も恒例のチャリティバザーがやってきます! 昨年と同じく Petaling Jaya の Eastin Hotel で開催の運びとなりました。今回のバザーも関係者皆様のご協力を賜り、大人気の協賛品やバウチャー、そしてクオリティの高い手芸品などを多数ご用意しております。当地の社会福祉の向上と両国の友好関係を深めることを目的とし1973年から継続するチャリティイベントですので、ぜひ足をお運びくださいますようお願い申し上げます。
◆日時 2024年11月3日(日) 10:30am-3:00pm
◆場所 Eastin Hotel Kuala Lumpur
(Section 16, Petaling Jaya)
◆入場券 (12歳以下のお子様 無料)
☆前売り券☆
①KL日本人会会員 RM15
②一般チケット RM20
☆当日券☆ RM25
チケット販売が開始されましたら、購入方法についてホームページなどでご案内します。
◆駐車場
・ホテルの駐車場をご利用いただけます
・終日駐車料金 RM8 が自動的に適用されます
(ホテル コンシェルジュデスクでの駐車券提示は不要)
・クレジットカード/デビットカード/Touch ‘n Goで支払い可
◆Google Map : Eastin Hotel
※バザー会場には手芸品、協賛品 (家電・一般雑貨)、各種バウチャー、浴衣着付け、外部協力企業出店、福祉施設出店、飲食ブースなどをご用意しております。
エコバッグ持参のご協力をお願いします。
バザー会場案内
※当日の会場レイアウトや出店内容は変更される場合がございます。あらかじめご了承ください。
- 開場前はお並びいただくことが予想されます。あらかじめご了承ください。
- バザー受付は、ロビー階となります。案内に沿って会場へご入場ください。
- 混雑時のベビーカーの会場内への持ち込みは、危険ですのでご遠慮ください。
ベビーカー置き場は、ロビー階にございます。
手芸品
毎年恒例の手芸品コーナーでは、ボランティアの皆さんが心を込めて製作してくださった手芸品を多数ご用意しています! 33種類 約1,400点の手芸品の一部をご紹介します。
コースター
ビーズピアス
なべつかみ
門松
バティックぞうさんキーホルダー
インド刺繍キーストラップ
くるみボタンヘアゴム
クリスマスランチョンマット
バザー実行委員長よりご挨拶
バザー実行委員長の荘司憲一です。
今年度のチャリティバザーは、11月3日(日)に、昨年同様Eastin Hotelにて開催いたします。
昨年度は1,000人強の方々に参加頂き、皆様のご協力により多くの寄付金を集めさせて頂き、12の施設に総額約RM97,500を寄付として実施させて頂きました。ご参加頂いた方、ご協賛頂きました皆々様には改めて御礼を申し上げます。
このチャリティバザーは今年度で52回目を迎え、半世紀もの間日馬友好の懸け橋の一つとして継続実施しております。今年度も、寄付・協賛頂いた企業・個人の皆様、施設へのボランティア活動を推進いただいているかとれあ会の皆様、ボランティアとして手芸品を作成・提供頂いているバザーサポーターの方々、出店を決めて頂いた方々、皆様のご協力のもと本年も無事開催する事が出来ること大変嬉しく思います。
ニュースレターをご覧の方々、友人・知人など出来るだけ多くの方々をお誘い頂き是非会場へ足を運んでいただき、このチャリティバザーを存分に楽しんで下さい。歴史ある日馬友好の慈善活動を将来へつないでいきましょう。
荘司実行委員長
広々とした会場
家電・日用品などの協賛品
バウチャー販売
雑貨等の外部出店ブース
福祉施設の作品販売
お弁当販売
購入した食品を飲食できるスペース
浴衣の着付け体験と写真撮影
今月の写真
<マラッカ海峡モスク>
9月号のマラッカ特集の中で紹介した『マラッカ海峡モスク』。マラッカ観光には外せない観光スポット (ムスリムの方たちには観光スポットではなく、祈りを捧げる神聖な宗教施設だということを忘れずに) 。マラッカ中心地から車で10分、バスターミナルから20分の距離。マラッカはKLに比べて GRAB の値段も安く、海峡モスクは移動しやすい距離に位置する。
このモスクの特徴は、なんと言ってもモスクからマラッカ海峡が一望できること、そして夕日のベストスポットでもある。見学時間は1日3回、曜日によっても異なるが、夕日を見たい時は3回目の17時半から18時半までに入場。その時間内に入場すれば、19時過ぎの日没時間を過ぎてもずっと滞在でき、最後までゆったりとした気持ちで夕日を観賞できる (夕日は天候に大きく左右されるので、天気予報のチェックも必要) 。平日であっても17時半前からかなりの人が並んでいる。それは18時半まで続き、この時間帯の見学はやはり人気があるようだ。貸し出し用ローブは、コロナ前は無料だったが、最近は5リンギを払うようになっている。また長袖長ズボン、そしてストール等で髪を覆っていれば入場できるが、ある時ダメと言われたことがあった。どうやら担当者によって変わるようだ。貸し出し用ローブの受け取りにも結構時間を要するので、スケジュールに余裕を持ったほうがよい。
時間内に入場できなかった場合は、海岸側からも撮影可能。モスク左側はモスクと夕日が収められる絶好のスポット。飲み物付きで有料。ただ閉められていることもあり、入場時間帯もはっきりしない。モスク右側の道を進んで行った先の海岸は視界が広がり、沈み行く夕日だけでなく、暮れなずむ大空の美しさにも魅了される。そして日がすっかり暮れると、ライトアップされたモスクが、昼間とはまた違った姿を表している。
かとれあ会
<Cooking Around the World -
第2回 中国伝統菓子月餅 (snowskin mooncake)・開催レポート>
「Cooking Around the World」シリーズは、世界各地の料理を体験し、異文化理解を深める料理教室です。
2024年9月4日に開催されたシリーズ2回目のワークショップは、中国南京出身のアーティスト Xi Rouylou 氏を講師にお招きし、中秋節のトレンドになりつつある求肥のように柔らかい皮のスノースキン月餅を学びました。
ワークショップのはじめに Xi 氏から中秋節における月餅の歴史やその起源についてのお話を聞きました。中秋節にまつわる神話や伝統風習の話を通じて、月餅が持つ深い文化的な意味を改めて理解することができました。
その後、スノースキン月餅の皮の包み方や型抜きを実演を交えながら丁寧に指導していただき、花や伝統的な模様など様々なデザインの型を使いながら、参加者それぞれが好みの月餅を作りました。色とりどりの美しい月餅が次々と完成していく様子はとても楽しいものでした。
ワークショップの最後には、柔らかくもちっとした食感と程よい甘さが絶妙な、月餅を中国茶とともに試食し、参加者の交流を深める良い機会ともなりました。 ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
「これまで何気なく月餅を食べていましたが、中秋節に月餅を食べるようになった由来と、baked skin や snow skin の月餅に使用されている材料の違い等が知れて、とても勉強になりました。」
「月餅の型抜きはとても楽しい作業でした。ラッピングも用意してくださり、お店で買ってきたような仕上がりに、とても嬉しくなりました。また Xi 先生のような多才で素敵な方と少しですがお話できて、とても有意義な時間でした。」
第52回 日本人会チャリティバザー 当日ボランティア募集のお知らせ
マレーシアと日本を繋ぐ日本人会チャリティバザーで、以下のボランティアを募集しております!
日程:2024年11月3日(日) 9時30分~15時(ボランティアの時間)
場所:Eastin Hotel Kuala Lumpur
お申込み:こちらのリンクからご登録ください。
ボランティア申し込み締め切り:10月10日(木)
*定員に達し次第締め切りとなります。
①「販売員」
手芸品販売と会計のお手伝い。来場者との交流が楽しめ、地域社会に貢献する機会とすることができます。
時間:1時間〜最大3時間まで
募集人数:25名
②「子ども販売員」(*12歳以下は、親子で参加)
親子で楽しく職業体験ができる絶好のチャンス! 子ども向け手芸品販売のお手伝い。
親子で一緒に接客やお会計を体験し、学べる貴重な機会です。お子様の自信や成長につながります。
参加年齢:小学生〜中学生
時間:30分〜1時間
募集人数:9組
③「入場受付ボランティア」
入場口でEチケットを専用端末でスキャンするお手伝い。
Eチケットの担当テクニカルサポートスタッフが常駐しているため、安心してご応募ください。
時間: 1時間〜最大3時間まで
募集人数:8名
お問い合わせは、かとれあ会( Email: katorea@jckl.org.my )にご連絡ください。
JICAだより
<雷予報をつくる クアラルンプール–マラッカ間で雷観測網を構築>
JICAプロジェクト調整員 中澤繫樹
「10分以内にここに雷が落ちます。」
こんなメッセージを受信したら、何をしますか?
私たちのプロジェクト (※) では、こんな雷予報が届く未来を目指しています。
雷が近づいたら、電化製品の電源ケーブルをコンセントから抜いたり、屋内に移動したりしますよね。スマホは、、、持っていても大丈夫です。メガネやネックレス等のアクセサリもわざわざ外す必要はありません。
マラッカで発生した落雷
さて、皆さんは、雷がどのようにしてできるかご存知でしょうか? 雲の中の氷の粒などがぶつかり合って、静電気と似た仕組みで電気ができることはわかっているのですが、更に詳しいこと、つまり、どのようにして大量の電気が雲の中でできるのかは、まだはっきりとわかっていないのです。
この「どうやって雷が開始するか」を解明するために、当プロジェクトでは雷がピカッと光る前の雲の中も含んだ「雷の通り道」をとらえ、雷の発生を「予測する」ことを目指しています。
クアラルンプールからマラッカの間に各種センサーを配置し、雷の経路を瞬時に3次元で把握できるようにします。この3次元データで、雷雲の中で雷が発生しそうな場所を推測できるようになります。
また、雷雲に向かって小型ロケットを打上げ、人工的に発生させた雷や、高い建物に落ちた雷の様子を観察し、この地域の雷の特性をより詳しく把握し、予測精度を向上させます。
これにより、雷の発生しそうな場所を10分以内に予測(ナウキャスト)することを目指します。
さらに、この予測情報をインターネット経由で自動的に送信し、雷が発生する前に電源の切り替えを可能にする装置を開発します。また、この「雷予報」を、マレーシア気象局などを通じて一般に公表することも検討しています。
このような「雷予報」、まだまだ活用できる余地があるのではないでしょうか?
停電や電圧の変動が許されない現場では、発生する前に対策できるメリットがあるでしょう。また、移動するものなど、従来の雷対策では十分に対応できていないところでも役に立つかもしれません。更に一歩進んで、この情報を活用した新たなビジネスチャンスをつくることも夢ではありません。
プロジェクトが始まってから1年が過ぎ、観測サイトの目途が立ってきました。来年までに、機材の据付を行い、初期の観測結果が得られるようになる計画です。これから、より具体的なナウキャストの活用方法を考えていきます。皆様のアイデアをお待ちしております。
3次元データを使った予測システム
日本でのロケット誘雷研修(2024年1月 金沢市)
※ プロジェクト概要
マレーシアでの共同調査
(2024年6月 シャーアラム)
マラッカ海峡において、リアルタイム雷3Dイメージングに関する雷観測網及びモデルの開発、並びに雷ナウキャスト・警報システム及び雷害対策に関する社会実装用のプロダクトを開発するもの。JICAと科学技術振興機構(JST)の支援の下、日本の近畿大学、マレーシアのマレーシア・マラッカ技術大学(UTeM)とテナガ・ナショナル大学(UNITEN)が中心となり、日本とマレーシアの大学、政府機関や民間企業が参加して、2023年から2028年までの5年間にわたり、共同研究と開発を行います。
- プロジェクト名:持続可能なエネルギー供給と極端気象災害の早期警報のための電荷分布リアルタイム 3D イメージングと雷活動予測
- プロジェクトFacebook:https://www.facebook.com/rtl3d
- JICAプロジェクトサイト https://www.jica.go.jp/oda/project/202109833/index.html
- JSTプロジェクトサイト: https://www.jst.go.jp/global/kadai/r0410_malaysia.html
<トウモロコシと麦のお粥デザート>
料理講習会講師 ちはる
トウモロコシ、麦、サゴが入ったマレーの伝統的なスイーツ
日本ではスイーツにトウモロコシを使うことは少ないですが、マレーシアでは「アイスカチャン」と呼ばれるかき氷や、菱餅のようなお菓子「クエ」などにトウモロコシをよく使います。
そこで今回は、トウモロコシと麦などを煮て作るマレーの甘いお粥デザート「Bubur Gandum Jagung」に挑戦してみます。トウモロコシや麦のプチプチした食感が美味しいですよ。トウモロコシは缶詰や冷凍品でもよく、生の場合は煮る時間を少し長くしましょう。
マレー語でお粥のことをBuburと言うので、組み合わせる具材によってBubur 〇〇 と呼びます。
🍳 材料 4~6人分
乾燥バーリー 150g
トウモロコシ 100g
グラマラッカ 100g
白砂糖 大さじ2
乾燥サゴ 150g
パンダンリーフ 3-4枚
塩 3つまみ
ココナッツミルク 250g
(そのうち50gはトッピング用)
水 1リットル
乾燥バーリー(麦) Gandum
食物繊維が豊富で積極的にとりたい食材
乾燥サゴ Sago
サゴ椰子から採れる澱粉 (見た目も味も、小粒タピオカパールによく似ている)
グラマラッカ (椰子砂糖)
Gula Melaka
黒蜜に似たコクと香り
パンダンリーフ
Pandan Leaf
香り付けに用いるハーブで緑色の着色料としても使用
ココナッツミルク
料理やデザートに使用
(フレッシュなものと、長期保存できる缶や紙パックタイプがある)
🍳 下準備
バーリーは倍量の水 (分量外) に5時間ほどつけておく
パンダンリーフは、3-4枚まとめて縛っておく
🍳 作り方
①水につけておいたバーリーと水1ℓを鍋に入れ、火にかける。沸騰したら弱めの中火で30分ほど、柔らかくなるまで煮る
②ボールにサゴと水(分量外)を入れ、5分浸したらザルにそっと移し水を切る (サゴはとても崩れやすいので優しく扱う)
③鍋にきれいな水(分量外)を入れ、②のサゴを5分茹でる。火を止め、蓋をしたまま5分おく
④白色から透明になったサゴをザルに移し、水で軽くゆすいでぬめりを取る
⑤バーリーを煮た①の鍋にサゴ、トウモロコシ、パンダンリーフ、グラマラッカ、砂糖を入れて火にかけ、グラマラッカを煮溶かす
⑥塩を加えてかき混ぜたら、ココナッツミルク200gを注ぎ入れる (トッピング用に50gは残しておく)
⑦軽く温めたら火を止め、パンダンリーフは取り出し捨てる
⑧器に盛り、ココナッツミルクを回しかけて出来上がり!
今月の漢方
<味覚と流行>
国際中医薬膳師/中医実習生 坪井良和
火鍋 中国内陸部発祥の真っ赤なスープが特徴的な麻辣火鍋
ホットポット(火鍋)が人気だ。マレーシアに来たばかりの人に「マレーシア中華といえば火鍋」と聞かれることも多いのだが、少なくともここ数年人気が出ている辛い火鍋(麻辣火鍋)はマレーシア発祥ではなく中国大陸の内陸部の料理。重慶や成都は一年中湿度が高く、体内に湿邪がたまりやすいので、トウガラシや花椒など辛味の強い食べ物をよく食べて体内の余分な湿気を発散させているのだ。もともと高温多湿なマレーシアだけでなく、日本の夏も年を追うごとに蒸し暑さが厳しくなっているので、辛い火鍋が人気になるのもうなずける。
ショウガやニンニクなどの香辛料から摂取することの多い辛味は、気をめぐらす効果がある。上述のように、気の作用によって体内に滞りがちな余分な水分の発散を促す作用があるし、風邪のひき始めにネギ、ダイコン、ショウガをとるのも、気を巡らし発汗を促して邪気の侵入を体表でとどめようとするからだ。ただし、長期にわたって辛味をとりすぎると、必要以上に気を消耗してしまい、疲れやすく、足腰に力が入らないなどの症状が現れることがある。
これを補うのは甘味。暑いところの料理には甘いものが多いが、これは地理学的にサトウキビやココナツなど糖分を多く含む農産物が豊富で食品保存の手段としても糖分が利用されてきたことも大きな要因だが、脾胃に効きやすい甘味で、発汗で失われたエネルギーをすばやく補給し、体力を回復させる効果もある。ただし甘味は、とりすぎると消化の負担になり、代謝されなかった分が凝り固まって湿、痰となり食欲不振、肥満、成人病の原因ともなる。
暑いところでは甘いものと並んで酸っぱいものも多い。酸味は体を引き締め、汗をかきすぎないようにする効果がある。また、食欲を増進させ、消化を促進する役割もある。酸味と甘味の絶妙なバランスで、暑い気候のもと消耗しがちな水分や体力を維持し、補充し、さらには辛味でもって新陳代謝を促してきたのだ。
東南アジアの食事
東洋医学における味の基本要素五味のうち、次は苦味。マレーシアの華人がよく使う言葉に「上火」というものがある。これは、夜眠れない、イライラする、頭痛歯痛がする、のどがイガイガする、口内炎、目の充血や乾燥、のぼせといった、体温計では測れないが体内に熱がこもっているように感じられる不快な症状の全般をいう。乾季で毎日暑い日が続く、徹夜やストレス、更年期、揚げ物や辛いものを食べすぎたなどが原因で起こるのだが、こんな時彼らは「苦茶」という苦いハーブティーを飲んだり、ニガウリ (苦瓜) を食す。苦味には火を鎮め、熱を冷ます効果があるからだ。日本でも暑い季節にはニガウリをよく食べる。しかし、とりすぎると体の活動に必要な熱源まで損なってしまい、腹痛や腰痛、関節痛、冷え性の原因になるとされている。
涼茶苦茶:症状に合わせてハーブティーに漢方粉末を加えてくれる。涼茶には甘くて飲みやすいものもあるが、苦茶は目が覚めるほど苦い
最後は塩味。寒冷地で塩味の保存食品が多いのには、塩味が腎を補う作用があるからだろう。腎は体内の水分代謝を調整する器官。冷凍した食品を見るとわかるように、冷たさは水分を奪う。そのため体内の水分を保持し、汗の排出を抑える塩分が保存食の食味として重宝されてきたのかもしれない。四季のある東アジアでは春から秋にかけて栄養を摂取し貯蔵して、その貯蔵分を消費することで厳しい冬を乗り越えてきたのである。ちなみに、塩味は水分バランスを整えるほかにも、物を柔らかくする効果がある。しつこい便秘には薄い塩水を空腹時に飲みつづけると効果がある。
味覚は、地理や気候に応じた体の調整に不可欠な要素である。だから、世界各地にその風土にあった特徴のある味が生まれ、伝承されてきた。現代になって、ある特定の地域の料理、もしくは特定の味が流行するのには、マーケティングだけではなく、実は気候の変化やライフスタイルの変化も深く影響しているのではないだろうか。
●五行の図●
KL日本人墓地<秋季慰霊祭の報告>
9月22日 (日)、広島県呉市・浄土寺副住職の良輝和尚をお招きして秋季慰霊祭が行われ、約40名が参加されました。初めに狩俣公使とJCKL星合会長よりご挨拶があり、読経、焼香、法話が行われ、続いて慰霊碑の前に移動して献花し、この地に眠る同胞のご冥福をお祈りいたしました。最後に墓前に線香とお花を手向け、今年の秋季慰霊祭は滞りなく終了いたしました。
マレーシア各地には数多くの日本人墓地が存在し、サバ・サラワクを含むマレーシアのほぼ全土に日本人の足跡が残されています。 このKL日本人墓地は1899年に開設されており、戦前戦後の日本人コミュニティーや日本国大使館、有志の皆様によって保全、運営、管理されてきました。1980年からは日本人学校の児童・生徒による清掃活動 (学期ごとの年3回) が行われるようになり、墓地管理人の常駐、定期的な補修・改修工事など、これまでに多くの思いが注がれてきました。南国の明るい陽射しと緑に囲まれた美しい霊園ですので、皆様にも一度訪れていただきたい場所です。
次回、春季慰霊祭は3月9日 (日) に実施予定です。
狩俣公使からご挨拶
慰霊堂前で記念撮影
慰霊碑に献花される星合会長ご夫妻
良輝和尚と参加者による墓前供養
9月4日(水)にはぐくみ会が開催され、9名のお子さんのご参加があり、身長や体重を測定したり、手形・足形を取ったりと成長の記録を作りました。
その中には、日本人会の出産準備教室で知り合われ、ご出産後に初めてはぐくみ会にご参加頂いたママさん方もおられました。当会が、この地で出産や子育てをされるママさん方の交流の場となっていることに、ボランティアメンバーの方々とともにうれしく思いました。
かわいい手形・足形が取れました
ママに抱っこされ、がんばりました
秋の絵本のお話も聞きました
次回活動日(予定)
10月2日 (水) 10:00-11:30
ハロウィンを楽しもう
※活動内容は、ボランティアスタッフの都合により変更になる場合があります。
詳細はこちら
参加方法 :
当日始まる前に事務局窓口にて参加チケットを購入 (事前申し込みは不要) してください。
はぐくみ会では、幼いお子様と親子で楽しめる遊びを企画しております。
皆さんのご参加をお待ちしております。
えっ!マレーシア <インド文化コーラム (ランゴリ)>
玄関先の床に米粉で描いたシンプルなコーラム
2024年は10月31日にインド系のお祭りディパバリがおこなわれる。毎年このお祭りの時期になると、カラフルで繊細な絵がショッピングセンターの床を飾っているのを目にする。南インドではコーラム、北ではランゴリと呼ばれるものだ。
今回は白一色で描かれるシンプルなコーラムを描く様子を取材した。クランバレー在住のインド系マレーシア人にとってのコーラムについても伺った。取材に協力してくれたのは、地域のコーラムを描く大会で優秀賞に選ばれたこともあり、学校の先生をしているRevatheeさん。コーラムは様々な方法で描かれるらしいが、今回は米粉を水に溶いてコットンボールに染み込ませ描く様子を見せてくれた。
コーラムの描き方を動画で見てみよう! (3分)
コーラム Q&A
Q. インド系マレーシア人で、今コーラムを描ける人は、どれくらいいますか?
A. はっきりとは分からないですが、ディパバリの時には、私の近所ではインド系の40~50%くらいの家庭がコーラムを玄関先に描いています。
Q. 誰から習いましたか?
A. 母親から習い、12歳のころから描いています。
Q. お子さんにも教える予定ですか?
A. はい、教えたいと思っています。主に女の子に伝えられるものです。
Q. どんな時に描きますか? 毎日ですか?
A. ディパバリ、ポンガル等のお祭り、結婚式の時です。インドではどうか分からないですが、ここでは特別な時しか描きません。結婚式にはヒンズー教寺院にも描かれます。ディパバリの時は職場に、私の場合は学校ですが、インド系の同僚と協力して描きます。
Q. コーラムを描くと、どんな気持ちですか?
A. やりきった感じで幸せな気持ちになります。
Q. 絵柄はたくさんパターンがあるのですか。
A. そうです、たくさんのパターンがあります。それをアレンジして描きます。
Q. 玄関先の床にコーラムを描いてみせてくれました。
描く目的は何ですか。
A. コーラムは米粉や米粒を使って描きますので、そのままにして置いておくと、生き物やアリなどの虫等が寄ってきてそれを食べていきます。そういうことが幸運を呼び込むと考えられているのです。それにコーラムが描かれている玄関は美しいですから。
Revatheeさん、御協力ありがとうございました。
JCKLニュースレター
【編集委員】
- 柳井 教男(編集長)
- 松尾 義裕(副編集長)
- 上野 周子(編集委員)
- 木村 もと(編集委員)
- 工藤 詩子(編集委員)
- 澤村 文江(編集委員)
*掲載の内容は変更が生じる場合があります。
ご意見やご感想は事務局ニュースレター担当までお願いします。